ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

TOKYO-FM にゲスト出演しました

2023-04-21 19:10:18 | ホタルに関する話題

TOKYO-FM にホタルの話題でゲスト出演しました。

事前収録で、TOKYO-FMに行って、ホラン千秋さんと1時間強おしゃべりしてきました。
ホランさんは、とてもチャーミングで気さくで、楽しい時間を過ごしてきました。
放送は4月30日(日)と5月7日(日)の何と、2週連続のゲスト出演。時間は12:00~12:25です。
全国38局ネットの全国放送!!お聴き下さった方々、ありがとうございました。

番組を聴き逃してしまったり、もう一度聴きたい時は、番組ポッドキャストで聴くことができます。
4月30日放送
5月7日放送

TOKYO-FM Drive Discovery PRESS https://www.tfm.co.jp/discovery/

コロナ過では、講演の依頼やマスコミの取材も少なかったのですが、今年は多くなりそうです。 ご要望があれば、ホタルと環境保全のために全国どこへでも出向きますので、お声かけください。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁 furukawa@tokyou-hotaru.com


ギフチョウ(イエローテール)

2023-04-17 19:56:43 | チョウ/アゲハチョウ科

 ギフチョウのイエローテールという異常形質に近い個体を掲載したい。この形質は後翅肛角紋の赤色が淡黄色になる個体で、後翅外縁の黄紋列と同一色を呈する形質群で、やはり劣性遺伝をすることが知られている。撮影した個体は、写真最後のノーマルタイプと比較すると後翅肛角紋の赤色がかなり薄く後翅外縁は黄色になっている。形質が受け継がれる途中段階と言えるかもしれない。
 写真の個体は、2013年に新潟県内で撮影したもので、北海道の南部から本州の中部地方の日本海側に分布するオオイワカガミで吸蜜する様子は、カタクリとの組み合わせとは違って地域的な特徴となっており、当ブログで 未掲載でもあったことから紹介することにした。

 ところで、今年は桜の開花が全国的にとても早い。2週間から場所によっては3週間も早い開花である。桜の撮影を色々と計画していたが、天候とのタイミングを見計らっているうちに、 どこの桜も満開を過ぎ、結局まったく撮らずに終わってしまった。
 またこの時期は、ゲンジボタルの幼虫が発光しながら上陸する様子を観察できるのだが、条件が合致した日は夜まで仕事で断念。計画では、西日本まで遠征し、数百という幼虫が一斉に集団で上陸する様子を収めようと 思っていたのであるが、来年に持ち越しとなってしまった。
 とにかく季節の進み具合が早いので、今後予定している計画をすべて見直さなければ、昆虫だけでなく風景もまったく写真に残せないで終わってしまいそうである。ギフチョウのイエローバンドを今年も撮りたいと思っているが、計画を前倒しにしないといけないだろう。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

ギフチョウ(イエローテール)の写真
ギフチョウ(イエローテール)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 500(撮影地:新潟県 2013.5.18 9:43)
ギフチョウ(イエローテール)の写真
ギフチョウ(イエローテール)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 640(撮影地:新潟県 2013.5.18 10:45)
ギフチョウ(イエローテール)の写真
ギフチョウ(イエローテール)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 640(撮影地:新潟県 2013.5.18 10:47)
ギフチョウの写真
ギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 250(撮影地:長野県 2018.4.29 11:30)
ギフチョウ(イエローバンド)の写真
ギフチョウ(イエローバンド)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 200(撮影地:長野県 2018.5.05 11:03)
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ツバメシジミのメス(低温期型)

2023-04-14 15:55:48 | チョウ/シジミチョウ科

 ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。ユーラシアの温帯に広く分布し、日本では北海道・本州・四国・九州に分布。平地の草原や公園などで春から秋まで見られる普通種である。どこでも見ることができるためか、 足元近くを飛んでいても、普段はほとんど気にも留めない。オスの翅表は明るい青色で、メスはほとんどが暗い褐色であるが、春の時期だけは良く観察したい。なぜなら、春先に羽化するツバメシジミのメス(低温期型)は、暗褐色の翅表面に青い斑紋が出現することがあるからである。
 気晴らしにカメラを持って神奈川県の里山を訪れ、前記事のツマキチョウを撮っていると1頭だけツバメシジミが飛んできた。葉に止まって翅を開くと、青い斑紋は発達した低温期型のメスであった。これまでに様々な地域で何回か目撃し撮影をしているが、今回のツバメシジミのメス(低温期型)が、一番美しいと感じた。

 日頃から身近に存在しながら目を向けないものは、このチョウに限らず多くあるように思う。見方や考え方を変えて、改めて見つめてみる必要があるのではないだろうか。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:05)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:09)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:07)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/640秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03 13:11)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03 13:12)
ツバメシジミ(低温期型メス)の写真
ツバメシジミ(低温期型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 200(撮影地:埼玉県 2013.5.26 9:38)
ツバメシジミ(メス)の写真
ツバメシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 320 +1EV(撮影地:東京県 2010.10.10 12:31)
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ツマキチョウ(2023)

2023-04-10 19:06:11 | チョウ/シロチョウ科

 ツマキチョウ Anthocharis scolymus ( Butler, 1866)は、シロチョウ科(Family Pieridae)ツマキチョウ属(Genus Anthocharis)で、学名の Anthocharis は、ギリシャ語の複合語(Antho+caris)「花を愛するもの」という意味である。日本全土に分布し、夏から冬の間を蛹で過ごし、翌春羽化する年1化、春だけに現れるスプリング・エフェメラルである。

 今日は、59歳の誕生日である。天気は快晴で日中の気温は21℃まで上昇。春本番の日和である。久しぶりに昆虫の写真を撮ろうと里山に出掛けた。写真撮影は先月の19日以来で、昆虫写真は昨年の9月25日新潟でトンボを撮って以来である。昆虫撮影なので、カメラは Canon EOS 7D でこちらも半年ぶりの使用である。
 午前8時半に自宅を出発し、下道で1時間半で到着。平日であるからだろう誰もいない。この場所を訪れるのも3年ぶりであり、少しだけ環境が変わっている。そのためか、探索を開始するが一番の目的の昆虫の姿がない。 小一時間ほど待ってみたが、一向に現れない。仕方なく帰ろうとすると、草原の上を白いチョウが何頭も舞っている。近づいてみると、ツマキチョウであった。このチョウを見るのも、ずいぶん久しぶりである。折角なので、 今回はツマキチョウで楽しませてもらうことにした。
 ツマキチョウは、かなりせわしなく飛ぶため、飛翔写真は難しい。ましてや持って行った300mmレンズでは無理である。しかし、ほとんど止まることもない。しばらく観察していると、近くを通った時に 必ず止まる花があった。それならばと、そこで待機して何枚か撮影。その場所では、これまた久しぶりのチョウも出現し、数枚を撮影。これは次の投稿で掲載したいと思う。
 半年ぶりの昆虫撮影で勘が鈍っており、ピントも構図も甘いが、春の陽のひと時を十分に楽しむことができた。ツマキチョウを撮らなければ、心折れながら、逆にストレスを抱えたまま帰宅したことだろう。(以下掲載の3枚目だけは、2012年の撮影)

 ツマキチョウを見ると、クモマツマキチョウにもまた会いたくなるが、今年は、とにかく季節の進み具合が早い。例年4月下旬に満開になる津南の「中子の桜」が もう満開。十日町の美人林にはほとんど雪が残っていない状態だという。今後の予定を組みなおす必要がありそうだ。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

ツマキチョウの写真
ツマキチョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 250 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:30)
ツマキチョウの写真
ツマキチョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 250 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:03)
ツマキチョウの写真
ツマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/320秒 ISO 800(撮影地:神奈川県 2012.5.4 11:14)
ツマキチョウの写真
ツマキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 400 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 10:44)
ツマキチョウの写真
ツマキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 500 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2023.4.10 11:26)
山桜の写真
山桜
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F8.0 1/80秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:東京都 2023.4.3 11:45)
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燦爛

2023-04-07 18:21:03 | 風景写真/桜

 燦爛たる美華と光輝に満ち溢れる桜。ゆっくりと手を伸ばし、そっと花を両手の手のひらで包み込む。顔を近付け、香りを感じる。そして益子の銘酒を傾ける。 日常のすべてを忘れて、五感で愛でる花見をしたいものである。

 今年は、桜の開花がとても早い。例年では4月下旬に咲く場所でも、すでに満開となっている。まだ一枚も撮っていないというのに、終わってしまいそうで怖い。 名もない桜でも、その美しさを感じてみたいが、どうにも本業の仕事が忙しく心身ともに疲労気味。心穏やかになるまで、撮りたい桜が満開になるまで、待つことにしよう。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

久遠寺西谷のしだれ桜の写真
久遠寺西谷のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/50秒 ISO 100(撮影地:山梨県身延町 2018.3.30)
久遠寺西谷のしだれ桜の写真
久遠寺西谷のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/25秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:山梨県身延町 2018.3.30)
久遠寺西谷のしだれ桜の写真
久遠寺西谷のしだれ桜
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/25秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:山梨県身延町 2018.3.30)
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