ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

Winter Into Spring

2022-03-20 15:15:01 | 風景写真/春

 この冬は、結局のところ一度も雪道を走行しておらず、霧氷との出会いも叶わなかった。昨今では、最高気温が20℃を越える日も出てきて、桜の開花も間近なようだ。出掛ければ被写体は様々あるが、この週末も出かける予定はない。毎日元気に過ごしてはいるものの年度末は仕事が忙しく、6日連続の出勤で毎朝4時半に自宅を出ているので流石に疲れが溜まり、体力不足に気力不足。休日くらいは朝6時半までは寝ていたい。また、今月31日から石垣島と西表島に遠征する際の細かな計画を立てておくことも必要であるため、その作業と準備に多くの時間を費やしたいと思う。

 季節は冬から春へ。新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置は、3月21日の期限をもって解除され、withコロナの時代をどう生きていくかが問われているが、世界に目を向ければ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は今尚続いており、まもなく一カ月となろうとしている。ウクライナにも早く春が来ることを祈るばかりである。
 次回のブログ記事は、春を通り越して初夏の様な八重山の光景や昆虫の写真を掲載したいと思うが、ここでは過去撮影の中から6点を再現像し掲載した。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

霧氷の写真
霧氷(小田代ヶ原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/80秒 ISO 100 +2/3EV (撮影地:栃木県日光市 2018.3.11 7:44)
霧氷の写真
霧氷(高ボッチ高原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/56秒 ISO 100 +1 2/3EV (撮影地:長野県塩尻市 2012.12.02 8:02)
棚田の夜明けの写真
棚田の夜明け(大山千枚田)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/30秒 ISO 100 -1EV (撮影地:千葉県鴨川市 2012.4.07 5:29)
梅林の写真
梅林(木下沢梅林)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 0.6秒 ISO 100 +1EV (撮影地:東京都八王子市 2014.3.30 5:51)
梅林の写真
梅林(木下沢梅林)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1.6秒 ISO 100 (撮影地:東京都八王子市 2012.4.01 6:20)
キタテハの写真
キタテハ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 2500 +1EV (撮影地:千葉県 2013.3.20 9:54)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2022 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.


富士と天の川(精進湖)

2022-03-07 21:48:21 | 風景写真/星

 精進湖にて富士と天の川を撮影してきた。

 これまでに本栖湖、西湖、河口湖にて、それぞれの湖を入れながら富士山と夏の天の川を撮っていたが、精進湖は冬の星空だけで夏の天の川は撮っていなかった。そこで先週に引き続き今週も星景写真撮影に出掛けることにした。
 6日(日)の16時に自宅を出発し、先週と同じく談合坂SAで早めの夕食。前回はトンカツ定食にしたが、今回はチャーシュー麺。何故かこちらの方が200円高い・・・精進湖畔には、18時過ぎに到着。車は3台止まっており、写真を撮っていたが、日が暮れたのと同時に引き上げて行った。さすがに日曜日の夜である。残るは私一人。翌午前2時半に目覚まし時計をセットして、バロック音楽を聴きながら20時に就寝。勿論、車中泊である。
 2時半に起きると、何と湖畔には20台を超える車が湖を向いて並んでいる。皆さん、月曜日は仕事はないのだろうか?それとも撮影後に出勤するのか・・・本栖湖や西湖でもそうであったが、夏の天の川を待ちわびているカメラマンは多い。天気等の条件が合えば、ポイントになる撮影場所には曜日を問わず集まるのである。昨日だったら、車を止める場所もなかったかも知れない。
 気温は0℃。2時45分から撮影を始めたが、今回は初めてCarl Zeiss Planar 50mmを使ってみた。それは、グレートスタークラウドと呼ばれる夏の天の川の一番濃い部分を富士山とともに大きく写してみたかったからである。後に17mmでも撮るのだが、50mm標準レンズの場合、シャッタースピードをかなり短くしないと星が動いて線状に写ってしまう。500ルールでは10秒なので、1段絞って6秒で撮影することにした。タイムラプス動画のために400枚を撮影し、その後、いつもの広角レンズに付け替えて150枚を撮影した。
 5日の土曜日は「春一番」が吹き、気温も17℃まで上がった。翌日も風が強く、精進湖で撮影している時間帯も時折強い風が吹いていた為、湖面に富士や星が映る最上の光景は写せなかった。また、光害も気にはなるが、未撮影であった精進湖にて富士と天の川の写真を自身のアーカイブに残しておきたいと思う。
 以下には、50mmレンズで撮影した写真と、広角レンズで撮影した写真2枚を掲載した。広角写真に見える富士山の左の明るい輝きは、昇ったばかりの金星である。広角レンズの1枚目には流星が写っている。また、これまで撮影してきた富士山と夏の天の川のタイムラプス動画を編集してまとめてみた。

参照

 東京では、未だ新型コロナウイルスの新規感染者が1日1万人前後おり予断を許さないが、世界に目を向ければ、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、現地では今もロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いている。
 今回撮影した天の川にまつわる物語として馴染みがあるのは「七夕伝説」だろう。天帝により離れ離れにされた夫婦、織姫と彦星が、1年のうちで7月7日だけ会うことが許されたという物語。天の川にカササギという鳥が橋を作ってくれたことによって、織姫と彦星は会うことができるのである。
 今年最初に撮影した山中湖からの冬のダイヤモンドには、それを構成する星「アルデバラン」がある。アラビア語で「後に続くもの Al Dabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(昴)よりも少し遅れて日周運動していることに由来するが、このアルデバランは、現在NHKで放送されている連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でAIが歌う主題歌の曲名にもなっている。著作権の関係で歌詞を掲載できないが、是非、思い浮かべて欲しい。
 この星の下、世界人類が争うことなく平和に過ごせるよう、心から祈りたいと思う。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

精進湖にて富士と天の川の写真
富士と天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F1.6 6秒 ISO 2000 +1EV (撮影地:山梨県富士河口湖町 2022.3.07 3:27)
精進湖にて富士と天の川の写真
富士と天の川と流星(精進湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / 絞り優先AE F2.8 25秒 ISO 2000 +1EV (撮影地:山梨県富士河口湖町 2022.3.07 4:15)
精進湖にて富士と天の川の写真
富士と天の川(精進湖)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / 絞り優先AE F2.8 25秒 ISO 2000 +1EV (撮影地:山梨県富士河口湖町 2022.3.07 4:19)

富士山と夏の天の川

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2022 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.


冬の天の川と夏の天の川のアーチ

2022-03-02 13:14:00 | 風景写真/星

 冬の天の川と夏の天の川のアーチの撮影に挑戦してきた。

 カメラを持っての遠征は、何とおよそ7週間ぶり。平日は毎日会社に出勤したが、休日は新型コロナウイルスに感染しないよう、また濃厚接触者にもならないように自宅で自粛していたこともあるが、何より撮影したい光景との出会いのタイミングが合わないことで間が空いてしまった。
 撮りたい光景はいくつもあるが、冬の天の川と夏の天の川のアーチもその一つ。毎年同じ場所で、毎回同じような写真を撮る気はないが、思う結果が得られていない場合は、自己満足できる域に達するまでは突き詰めたい。夏の天の川アーチは昨年初めて挑戦し、冬の天の川アーチはこれまで撮ったことがなく、今年は、どちらも撮ることを計画に入れチャンスを伺っていた。条件は、月がなく全天が快晴であること。運良く私の休日である2月27日と28日は最良の天気予報。ただし、撮影場所として予定していた信州は、西方向の北アルプスに厚い雲がかかるため断念。仕方なく変更して、富士山とともに冬の天の川と夏の天の川のアーチを撮影することにした。

 まず、冬の天の川は、23時頃になるとかなり沈んでくる。冬の大三角と富士山とともに収められる場所として山中湖畔を選んだ。その場所では、1月4日に「しぶんぎざ流星群と冬の大三角」を撮っており、同じような絵になることが悔しい思いもあったが、主目的は冬の天の川アーチである。
 27日、16時半。自宅を出発し中央道を下る。日曜日の夕方でもあり、更に事故もあって上りは大渋滞。それを横目にガラガラの下りを走行するのは優越感に浸れる。撮影時間は22時半頃からであるし、何度も訪れている場所でロケハンも必要ないから、もっと遅い時間に到着しても良いのだが、撮影前にその場の空気に体を馴染ませたいという思いがある。途中、談合坂SAで早めの夕食を取り、山中湖の駐車場に18時過ぎに到着した。
 22時過ぎから湖畔に移動しカメラをセット。自宅にいた日中は気温が15℃近くまで上がり、春を感じた陽気であったが、山中湖畔の夜の気温はマイナス5℃。山中湖の湖面には氷が張っている。無風であるため、体感的には寒くないが、指先がすぐに冷たくなる。今回もレンズヒーターを巻いて撮影を開始した。
 冬の天の川は、星が少ない銀河系の端の方向を見ることになるので、夏の天の川と比べて淡いため、信州の山岳地帯に行かないと肉眼ではほとんど確認できない。撮影場所の山中湖は、対岸にあるホテルの灯りや甲府の街明かりなどの影響で、写真にも写りにくいのが失敗であった。とりあえず真北から真南まで5枚を撮影し、パノラマ合成してみたのが1枚目の写真冬の天の川アーチである。

 次は、夏の天の川アーチである。昨年は、2月20日に撮影し「富士山と天の川アーチ」として掲載しているが、撮影場所が国道沿いであったため大型車のライトが入ること、更には天の川アーチと富士山のバランスが悪かった。そこで、今回は富士を真東方向に臨め、また光害がない場所を念入りに探した。
 山中湖を27日23時半に出発し、富士の反対側へ向かう。一先ず道の駅で小休止。28日午前3時に目的の場所へ移動した。昨年の場所と比較すると富士山の眺めは良いとは言えず、真南方向は沼津の街明かりが邪魔ではあるが、富士と天の川の構図は良いように思う。ここでも、真南から真北までカメラを回転させながら5枚撮影し、パノラマ合成してみた。その結果が2枚目の夏の天の川アーチである。参考に、昨年撮影したものが3枚目である。
 この日は、午前4時過ぎに金星が富士の麓から顔をのぞかせた。5時過ぎには三日月が昇ってくる。本栖湖方面に移動すれば、富士山頂に金星と三日月が昇る光景をそれぞれ撮ることもできたが、午前7時までには自宅に戻らなければならず、撮影は叶わなかった。

 毎回、所持するカメラとレンズの限界を感じながら、課題が山積する中での星景撮影であるが、今回は、星座や星の色にも気を配り、画質も昨年に比べれば向上したように思う。当然、満足できる結果ではないので、天候とのタイミングを見ながら、星々が素晴らしい信州の山岳地帯で撮り直しをしたいと思う。

 最後になったが、地球はこの銀河の中のとても小さな存在であるが、ロシアがウクライナに軍事行為で侵攻し平和を乱すことが行われている。つながった同じ空を見上げて祈りたいと思う。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

冬の天の川アーチの写真
富士山と冬の天の川アーチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / マニュアル露出 F3.2 20秒 ISO 2000 5枚をパノラマ合成(撮影地:山梨県山中湖村 2022.2.27 23:07)
夏の天の川アーチの写真
富士山と夏の天の川アーチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / マニュアル露出 F3.2 25秒 ISO 2000 5枚をパノラマ合成(撮影地:静岡県富士宮市 2022.2.28 4:12)
夏の天の川アーチの写真
富士山と夏の天の川アーチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F3.2 20秒 ISO 3200 5枚をパノラマ合成 (撮影地:静岡県富士宮市 2021.2.20 5:09)
冬の大三角と富士の写真
富士山と冬の大三角
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / マニュアル露出 F3.2 25秒 ISO 2000(撮影地:山梨県山中湖村 2022.2.27 22:55)
夏の天の川と富士の写真
富士山と夏の天の川、そして金星
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / PRO1D プロソフトン[A](W)使用 / マニュアル露出 F3.2 25秒 ISO 2000(撮影地:静岡県富士宮市 2022.2.28 4:18)
夏の天の川と富士の写真
富士山と夏の天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F3.2 10秒 ISO 3200(撮影地:静岡県富士宮市 2021.2.20 5:12)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2022 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.