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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

宗門(しゅうもん)組織

2008年02月18日 | 仏教
 昨日の「仏教婦人会・若い女性の集い」にて、
 質疑応答の時間で、前もって提出された質問のなかに、

 「ご住職さん方が何気なく使われる『本山』とか『組長』とかの用語の意味が、よくわかりません」というのがありました。

 と、いうことで以前にもご紹介しましたが、あらためてご紹介です。

 「本山」は「もとやま」ではなく、「ほんざん」と読みます。
 会社組織に例えると、各宗派の「本社」にあたるところが「本山」です。

 拙ブログで言う「本山」は、浄土真宗本願寺派 という宗派 で 京都の「本願寺」(通称:西本願寺)のことを言います。

 本山(本店)では、国の国会にあたる「宗会」という議決機関があります。宗会議員さん(選挙で選ばれた僧侶議員・門徒議員)によって、行事や方針が決められます。
 国の内閣に相当するのは「総局」
 ご門主(もんしゅ:本山トップ)は、天皇制と同じように宗派の象徴であって、会社でいう社長業務はなさいません。
 
 本店業務の社長業は「宗会」で選ばれ、門主より任命された「総長」(総理大臣)があたります。それぞれ部門の担当大臣に相当するのが「総務」の方々です。

 さて、ここ法専寺は、独立した一つの宗教法人であると同時に本山組織の「末寺」でもあります。まあ、系列の個人商店ってとこでしょうか。

 近所の系列・末寺がグループになって、「組」(そ)を作っています。

 組の代表でお世話くださる住職さんを「組長」と言います。「くみちょう」でなく「そちょう」と読んでね
 
「組」にも「組会」という組織があります。

 「組」が集まって「教区」を作っています。佐賀は、たまたま一県で「佐賀教区」
 「組」代表者で組織する「教区会」があります。

 本山の指示は「教区」(きょうく)に伝達。各教区には、「教務所」(きょうむしょ)と言う「支店」があります。教務所があるのは、○○会館、○○別院とか呼ばれている各地の寺院です。

 本山(本店)からの伝達が「教区」へ。「教区」から「組」へ、「組」から各寺へ と流れます。

 
コメント (4)
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