お寺のオバサンのひとりごと

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彼岸とは

2009年09月09日 | 仏教
 お盆が終わったと思っていたら、早、秋のお彼岸が近づいています。

 以前もご紹介させていただきましたが。

 「彼岸」とは、覚りに ほど遠い 人間の世界である「此岸」(しがん:こちら側の岸・世界) に 対して、

 「彼の岸」あちら側の岸・悟りの世界

 つまり、私たちの世界・・・煩悩に まみれ、自己中心性を離れられないため、苦しみの多い「穢土」 に対して

 「浄土」=清らかな世界、仏の国 のことを言います。

 お彼岸は、年2回、春と秋 
 ちょうど太陽が真東から昇って 真西に沈む

 阿弥陀如来の「浄土」を「極楽浄土」と言いますが、その極楽浄土は、「西方浄土」とも言われます。

 先日、某氏とお話していて、「なんで『西方浄土』なんだろう」と質問がありましたが・・・ 
 答えは、お経に「阿弥陀如来の浄土は、西の彼方にある」と説かれているから。

 でも、その答えでは、そっけないですね。

 おそらく、お彼岸に真西に沈んでゆく太陽・・・その美しい夕焼け に、「浄土」を思い描かれたのではないでしょうか

 メラメラ燃えさかる太陽のような「煩悩」が、「煩悩」の姿のままに、静かに、美しく滅してゆく、涅槃寂静の世界・・・

 う~ん、やっぱり、阿弥陀さまの「極楽浄土」は、東でも北でも南でもなく、すばり、西の岸でしょう

 「浄土」については次回に、また

 
コメント (3)
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