お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

浄土とは

2009年09月10日 | 仏教
 昨日もご紹介しましたが、

 欲も多く腹立ち、嫉み、妬む心 が頻繁に湧き起こる、人間の世界である「穢土」(えど)= 汚れた心の世界

 に相対した 悟りの世界、清浄な心の世界 を「浄土」 と言います。

 「浄土」は、仏の世界、仏国土 

 もちろん、心の世界のことですから、目には見えません。
 
 阿弥陀如来の極楽浄土が「西方浄土」と聞いて、
 「ふん ずっと、西に行けば、地球を一周して元に戻るだろうが」と、リクツで考える方には、いささか遠い「心の境地」のことを言います。

 浄土教、浄土真宗で言う「浄土」は、阿弥陀如来の仏国土である「極楽浄土」(西方浄土)のことで、圧倒的に有名なのですが・・・

 「浄土」は、極楽浄土だけではないのですよ。

 私は他宗に全く無知なのですが、

 薬師如来の浄土は「浄瑠璃浄土」と称し、日光菩薩、月光菩薩がおられる浄土で、東方浄土なのだそうです。

 また、大日如来の浄土は「密厳浄土」と言うそうです。

 「えっ 違う浄土、特に、西と東に別れちゃったら、永遠に会えないんじゃないの

と、また、余計な心配をするのが私たち凡夫でありますが、

 私たちが、覚りの境地に達するため、その手だて(方便)として、私たちにご用意くださった仏国土・・・

 悟りの境地に達した者にとっては、もはや浄土の区別もなく、何の問題もないことだと思います。

 
コメント (2)
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