お寺のオバサンのひとりごと

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葬式は要らないか? その2

2010年03月17日 | 仏教
 そもそも仏教には 「葬式をどうするか」ということは、出てきません。

 日本で、今のように、仏教で葬儀が行われるようになったのが、
いつ頃からなのか、私は存じませんが

 何のために葬式をするのか

 浄土真宗の場合ですと

 お寺のサポーターさんであり、念仏の教えを喜んでこられた「同行」(どうぎょう;同じ教えの道を歩む仲間)の 死 に接し、

 仲間の代表者である僧侶が、遺族、友人と共に 故人の死を悼む

と同時に

 故人は、人間としての「いのち」を終えると同時に、阿弥陀如来の本願力「はたらき」によって、浄土に生まれ、阿弥陀さまと同じ「はたらき」の仏と完成された と、尊ぶ

 そういう心で、導師(儀礼のリーダー)を勤め、一同と共におつとめする。

 浄土真宗の「葬儀」は、故人のために「してあげている」のではなく、
遺族、友人が、故人に「させていただく」こと。

 悲しみのなかにも、故人が「仏さま」(真理を覚られ・法と一体)に成られたと尊ぶ 儀礼であります。


コメント (2)
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