お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

悪人

2010年03月19日 | 本紹介
 以前から気になっていた本

 吉田修一氏 著 「悪人」 朝日文庫

 舞台は、長崎、佐賀(三瀬峠:福岡市と佐賀市を結ぶ峠と佐賀市内)、博多の千代県庁口・東公園、JR久留米駅周辺

 よく知っている所ばかりが出てくることもありますが、
 それぞれの登場人物の息づかいが聞こえそうに描写されていて、
昨日、一気に上下刊2冊読んでしまいました

 今年の秋には、 妻夫木聡さん、深津絵里さん主演で、映画が公開されるのだそうです。

 本を読んで思ったこと

 例えば、事件報道を見た時、

 いつも、自分は「正義」「善人」のかたまりのように、
あれこれ、加害者はもちろん、被害者についてまで批判中傷するけれど、

 彼(彼女)と同じDNAをもち、同じ育ち方をし、同じ境遇にいて、と同じ状況におかれたら、自分は絶対罪を犯さない! と、断言できるだろうか・・・

 「何らかの縁によっては、何をしでかすか わからない私」

と、自覚していれば、過剰なバッシングは、つつしむと思う。

 本当の「悪人」は誰なんだろう
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする