お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

幸せの完成

2008年02月20日 | 仏教
 昨日ご紹介した「中央仏教学院」の「中央仏教学院報」に掲載されていた
田畑正久医師の講演内容からです。

 戦後教育で育った昭和24年生まれの田畑医師は、

 小賢しく生きてきたから、「仏教なんか無くても生きていける」と大学に入る頃は思っていました。仏教とは死ぬ前の人が藁をも掴む思いで「南無阿弥陀仏」と言っているぐらいにしか思っていませんでした   と若い頃を振り返られています。

 九州大学在学中に、浄土真宗の教えに出遇われた田畑医師は、現在、宇佐市の病院で仏教に基づいた医療を実践され、「死」に直面した多くの方々に安らぎをあたえておられます。

 講演内容を全てお伝えしたいくらい、すばらしいのですが、一部を要約して、本文と共にご紹介します。
 私たち仏教抜きの教育を受けてきた者の発想は、「何でも頑張ったら幸せになれる」というもの

 健康 +          病気 -
 役に立つ人間 +      役に立たない人間 -
 迷惑をかけないこと +   迷惑をかけること -
 
 
 私たちは、幸せになる為には 幸せの為のプラス条件を できるだけ上げて、マイナス条件を 下げていけば 必ず幸せになれる、と ほとんどの人が頑張っています。もし そうだとするならば、最後は 不幸の完成 で人生を終わるのですよ (略)
 私たちは仏教のお育てをいただいて、智慧の目を通して今まで見えてなかった世界が見えてくるんですよ。こういう世界が見えてくるときに、私たちは「不幸の完成」を超えていく世界に出させていただくということでしょう(本文より)

 生老病死を自然なことと心に受けとめ、生老病死を不幸としない生き方があるのですよ。
 あるがままに生きる・・・
 私は、いつどんな死に方をしても「幸せの完成」です。
 
 だって、阿弥陀様によって、「仏」(さとりのはたらき)と完成させていただくのだもん 
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真宗の専門学校

2008年02月19日 | 行事・案内
 浄土真宗を学ぶ専門学校・中央仏教学院」という学校が、京都市右京区あります。
 ただ今、入学者募集中です(各科1年間の学び) *寮があります
 
 研究科 30名(専門コース) 本願寺派教師取得者・本科卒業生対象
 本科 120名(住職養成コース) 高卒以上対象
 予科  10名(本科進学コース) 中卒以上対象

 3月10日まで願書受付中
 入学試験は3月18日

上記は全日制で1年間みっちり鍛えられる。


 「中央仏教学院」には、通信教育部もあります。応募資格は義務教育を終えた方なら、どなたでもOK

 専修課程(3年間):本願寺派寺院の家族、または、所属寺住職が承認した門徒の方で、僧侶資格の取得を目的とするコース

 学習課程(3年間):一般の方で体系的な学習を目的とするコース

 入門課程(1年間):一般の方で基本的な学習を目的とするコース

 募集期間は4月1日~6月30日
 開校日は9月1日 

 私が嫁に来た頃、東京から佐賀に戻ってきて、まだ数年の夫・当時「若院(じゃくいん・弱院?)」が、教師資格(教師というのは、学校の先生のことではなく、住職になることができる資格)取得のために、上記「専門課程」を受講中でした。
 
 夫の卒業、教師教修と入れ替わりに、私も受講することになったのですが、いきなり「専門課程」は、ちんぷんかんぷんだろう・・・ということで、「学習課程」からスタート。後日、40過ぎて「専門課程」を受講しました。

 通信教育生募集のキャッチコピーにこう書かれています。

     であいの道
      気軽な感覚で
      好きな時間に 心の勉強
      今 始まる新たな一歩です

 法専寺壮年会会員のM・T氏も受講されておられました。
 皆さんもいかがですか~


  
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宗門(しゅうもん)組織

2008年02月18日 | 仏教
 昨日の「仏教婦人会・若い女性の集い」にて、
 質疑応答の時間で、前もって提出された質問のなかに、

 「ご住職さん方が何気なく使われる『本山』とか『組長』とかの用語の意味が、よくわかりません」というのがありました。

 と、いうことで以前にもご紹介しましたが、あらためてご紹介です。

 「本山」は「もとやま」ではなく、「ほんざん」と読みます。
 会社組織に例えると、各宗派の「本社」にあたるところが「本山」です。

 拙ブログで言う「本山」は、浄土真宗本願寺派 という宗派 で 京都の「本願寺」(通称:西本願寺)のことを言います。

 本山(本店)では、国の国会にあたる「宗会」という議決機関があります。宗会議員さん(選挙で選ばれた僧侶議員・門徒議員)によって、行事や方針が決められます。
 国の内閣に相当するのは「総局」
 ご門主(もんしゅ:本山トップ)は、天皇制と同じように宗派の象徴であって、会社でいう社長業務はなさいません。
 
 本店業務の社長業は「宗会」で選ばれ、門主より任命された「総長」(総理大臣)があたります。それぞれ部門の担当大臣に相当するのが「総務」の方々です。

 さて、ここ法専寺は、独立した一つの宗教法人であると同時に本山組織の「末寺」でもあります。まあ、系列の個人商店ってとこでしょうか。

 近所の系列・末寺がグループになって、「組」(そ)を作っています。

 組の代表でお世話くださる住職さんを「組長」と言います。「くみちょう」でなく「そちょう」と読んでね
 
「組」にも「組会」という組織があります。

 「組」が集まって「教区」を作っています。佐賀は、たまたま一県で「佐賀教区」
 「組」代表者で組織する「教区会」があります。

 本山の指示は「教区」(きょうく)に伝達。各教区には、「教務所」(きょうむしょ)と言う「支店」があります。教務所があるのは、○○会館、○○別院とか呼ばれている各地の寺院です。

 本山(本店)からの伝達が「教区」へ。「教区」から「組」へ、「組」から各寺へ と流れます。

 
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若婦人(女性)の集いにて

2008年02月17日 | 行事・案内
 きょうは、唐津で佐賀教区の仏教壮年大会。法専寺から3名の諸氏と住職が参加。

 私は、お隣H町のK寺さんで、組の「若婦人(女性)の集い」へ。
(行事が重なり、住職さんたちは、手分けして参加)

 ウチの寺が所属する11ヶ寺のグループからなる「組」の年に1度の若い女性の研修会です。

 法専寺からは、若手の女性5名と組の仏教婦人会役員と勤めてくださっているM・Yさんと私の7名で参加予定でした・・・
 
 そのうちの一人。
 私は若奥さんに参加を依頼したつもりが、お義母様のほうが、お出でくださって、ちょっと、内心あわてた

 これが本山とか教区の研修ともなれば、「若婦は45才以下です」ということで、私もアウトなんですが、
組の行事だし、「気分は若い」ってことで、まあ、いいかと、そのお義母様にも有り難く参加していただきました。

 H寺ご住職が「聞く」ということの大切さをご法話くださった後、J寺若院さんが作法指導のお話をくださいました。

 「若院」とは、住職後継者である、若いご院主(ご院家)さんのことで、「じゃくいん」とお呼びしますが、

 遠い他県から養子にみえたJ寺若院さん、
「私は若院(じゃくいん)ですが、『弱院』のほうです」
「ウチの組の住職さんは、養子が多いので『養子連盟』があって、心強いです」との自己紹介に爆笑

 まだ、29才の若院さん、私は生真面目でクールな方かと思っていましたが、きょうお話聞いて、イメージ変わりました~  
 佐賀に来られて5年。佐賀弁もお上手になられましたね。

 こうしてユーモア交えて、お寺で法座に参詣する時の作法を、楽しくお話いただきました。 

 続く・・・
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バラフ

2008年02月16日 | 佐賀ネタ
 佐賀大学農学部が栽培している「バラフ」という野菜です。

 「バラフ」は、南アフリカ原産の植物「アイスプラント」を野菜として栽培したものらしい。(佐賀の方も、まだあまりご存知ではないと思います)

 しゃきしゃきした食感で少し塩味がします。

 昨日、近くのスーパーで購入。サラダに添えて、生でいただきましたが、炒めてもいいそうです。

 佐賀新聞によると、
 きょうから5日間、新宿高島屋で
 「大学は美味しい!! フェア」が開催されていて
 そこで、「バラフ」が販売されているそうです。
 以前、ご紹介した、同じく佐賀大学農学部が、窓の梅酒造と共に開発した

 オリジナル純米酒「悠々知酔(ゆうゆうちすい)」

も販売されているそうです。

 ちなみに、「佐大、バラフなど出品」の新聞記事の隣には、窓の梅酒造のK社長が 一番くみの生酒「純米吟醸あらばしり」を手に、微笑んでおられる写真が掲載されております。

 
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橋工事

2008年02月15日 | 行事・案内
 東側の橋の拡幅工事も進んでいます。

 一昨日、北小路(ウチの並び)の 西の橋を壊されて、現在、お隣のHさんち(お隣と言ってもクリークをはさんで20メートルくらい離れているのですが)に行くには、大回りしなければなりません。

 その日、その時間帯によって、通行止めの箇所もコロコロ変わります。

 まず、ウチから出かける時、左右見回して、どちらが通行止め(工事中)か見定めて車を発進。
 
 帰宅時、出かける時に通行できた道から進入しかけると、工事箇所が変わっていて、通行不可になっている・・・Uターン・・・反対側に回って帰宅・・・という大変な状況になっています。

 法専寺においでの皆さん、ウチの周辺をぐるぐる回らせて、ご迷惑おかけしています。気をつけてお出かけくださ~い
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道路工事経過 対岸

2008年02月15日 | Weblog
 ウチの境内から、クリークをはさんで向こう岸

 市道の護岸石積みが進んでいます。

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化学の向こうにあるもの

2008年02月14日 | 本紹介
 先ほどご紹介した養老孟司氏の文章が入っているのは、

 田代俊孝編著 「「人間」を観る」 法蔵館 です。

 同朋大学の講演会でのお話をまとめられた本で、他に
 
 上田紀行、阿満利麿、青木新門、の各氏の講演内容が掲載されております。
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生老病死としての自然

2008年02月14日 | 仏教
 昨日、佐賀地方局ニュースで耳にしたのですが、産婦人科医師不足は、佐賀でも深刻のようで・・・
 今年、佐賀大学医学部で産婦人科を希望した医師は、一人。昨年、一昨年はゼロだったそうです。

 お産となれば、昼夜時間の自由がなく、その上、患者に訴えられることが多いのが原因らしいのです。

 「人間を観る」田代俊孝編著 法蔵館 の中に、養老孟司氏が上記目次タイトルで書かれていたことを思い出しました。

 養老氏は、「都市」という言葉を、人間が頭で作り上げた世界。全て自分の意でコントロールできると錯覚している世界。

 「自然」と言う言葉を、人間の意のままにならぬものという意味で使われていますが・・・

 p59 都会の中で物を考える現代の日本人に考え方の変化が起こってきた。(略)
 その第一が「仕方がない」と言わなくなるということです。
(略)
 「都市の民」とはどういう人かというと、人のつくった世界に住んでおりますから、何か悪いことが起これば必ず人の「せい」にするのです。戦後日本人が人の「せい」にするようになってきたのは、じつは自然から離れただけのことです。
(略)
 人の体は自然ですから、そこに起こることは本来は仕方がないと言うべきなのです。歳をとるのも死ぬのもほんとうは仕方がないのですね。当たり前といえば当たり前です。

 医師の怠慢による医療ミスまで弁護するつもりはありませんが、何もかも「医師のせい」にする「都市の民」が多い結果、子孫が困る事態に陥っているような気がしています。 
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使い残しのロウソク

2008年02月13日 | 行事・案内
 2月10日朝日新聞に「お寺『エコ道』精進」の見出しで、浄土真宗本願寺派・神埼の浄光寺坊守さんの活動が紹介されていました。

 寺の本堂で使うロウソク。
 各家庭の仏壇で使うロウソクと比べると、随分大きいため、1回の法要で使いきることはない。
 かといって、次の法要に使い回しは、しにくい・・・

というわけで、結構「残(ざん)ろう」と呼ばれるロウソクの残りが各寺増えるのです。(後、使いみちと言えば、立て付けの悪くなった敷居に塗る か 停電用にとっておく か・・・)

 その「残ろう」のリサイクルに着目されたのが、浄光寺坊守Gさん。

 神埼組のお寺22ヶ寺に呼びかけて集めた「残ろう」を障害者施設に依頼して、新しいロウソクにリサイクルし販売する という活動をされています。

 5月に浄土真宗本願寺派佐賀教区の総会がありますが、そこで合意が得られたら、佐賀教区全体(267ヶ寺)で「残ろう」のリサイクルに取り組むことになります。

 先日mixiのコミュでも「残ろう」を京都の老舗仏具店Kが引き取って、新しいロウソクにリサイクルされているような書き込みを読んだような・・・(最近、記憶があいまいなオバサンゆえ、間違っているかもしれませんが・・・)

 今まで捨てて焼かれていた「残ろう」がこうしてリサイクル

 浄光寺のGさん、大切ないいことを思いついてくださってありがとうございます。
コメント (2)
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