散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ストレス大爆発

2010年04月10日 21時14分12秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
金曜日からやっと夜、良く眠れるようになった。手のじーんとした痛みはあるのだが、頭痛が治まったのである。酒を飲んで良いのかどうか問題だが、えーい、飲んじゃえ。ということで、ギャラリー巡りの後、すすきのに降り立った。

久しぶりなので、疲れない店「WY」へ。ビールと3種通しからスタート。通しは刺身(ホタテ、白身、マグロ)、イカ中華和え、卵焼きとちょっとした盛り合わせ。



今日は焼鳥が食べたかったので、以降の注文は焼鳥のみである。まずはささみ塩、鶏モツ。ささみは淡白だが、鶏のエキスがたっぷり含まれている。モツはレバーの濃厚な味わいが良い。





続いて、ナンコツ的コリコリ感もあるせせり、定番の肉ダンゴ。





飲み物は燗酒に切り替えて、最後にナンコツ。これをかみ砕いて、焼鳥は終了だ。ところで私は本を読みながら酒を飲んでいるので、全くうちとけていない感じなのだが、顔を覚えてもらったのだろうか。何だかお店の人が親しげな雰囲気になってきた。



ここから琴似に移動。幸い雨は本降りにならず、歩いてバー「D」へ。1杯目はテキーラ+ライム+竜舌蘭のシロップでギムレット風の作りである。なぜかテキーラには大鹿の姿が描かれている。



2杯目はキャメロンブリッジ1979という、グレーンウィスキー。あえてモルトではなく、グレーンを出荷しているのだから自信作なのだろう。ほど良い甘味とドライな感じがする。3杯目はウォッカ+ヘーゼルナッツリキュール+ぺルノー+ルートビアのリキュール。これはぺルノーが一瞬主役として他を圧するのだが、最後にルートビアが寄り切って勝ち、というカクテルだ。それにしてもルートビアのリキュールというのは珍しいのではないだろうか。マスターが好きらしいが、相当限定された好みであるだろう。



最後にラフロイグ+抹茶リキュールという強力パンチの取り合わせ。しかも抹茶味がラフロイグの強力さと引き分けるというところまで持ち込んでいるのだ。これはちょっと面白いカクテルだった。マスターもいま思いついた新作、ということだそうだ。



まあ、このくらい飲めば憂さも晴れたかな。タクシーで帰宅。今日もぐっすり睡眠。

20100410ギャラリー巡り

2010年04月10日 16時31分01秒 | ART
4月9日に道新→時計台→たぴお。
4月10日に近美→三岸→芸森→4プラ→スカイホール→さいとう。

■時計台ギャラリー「外山欽平油絵個展」。今年のテーマ文字は「M」である。アルファベット自体には特に意味が無いのだと思うが、私はアルファベットの形が気になるのである。「M」という文字は正面性もあるし、横を向いている感じもするし、硬くも柔らかくもあり、非常に面白い素材であると思う。「m」なんかは、横を向いた動物のようで、面白い。

■ギャラリーたぴお「春への協奏曲」。奥の壁に林教司の暗色で女性の横顔を描いた作品と、竹田博のオレンジ色のバラを描いた作品が並んで展示されていた。

■三岸好太郎美術館「三岸・東洋趣味に遊ぶ」。大体は三岸好太郎美術館の収蔵品なのだが、高輪画廊というところから17点ほど水墨画、淡彩画が来ていた。あっさりした描写の作品が多いが、珍しいことは間違いない。

上海旅行の足取りを検証した展示コーナーがあり、収蔵品展示ではあるけれども、工夫が感じられる。なお、今年もスタンプラリーは継続するようで、あらたな台紙をもらった。



■芸術の森美術館「芸森の名品」。展示数も多く、なかなか充実した展示である。
三木俊治「未来を語るテーブル」:遺跡で発掘された文字のような拓本作品。もう少し、未来を感じさせるイメージがあればな、と思う。
丸山隆「残留応力」:カーブする形と色、タイトルのセンスがピッタリ。
鎌田俳捺子「交響詩による」:青のモザイクを思わせる、大スケールの作品。

谷口一芳「憂」:地形のような、生き物の顔のような不思議な作品。
舟越桂「雪の上の影」:嫌いなら感想を書かなければいいのだが、芸森の代表作品のように扱われているので一言。母子の愛情を形にした作品という見方をされているのだろうが、私には、子離れできない気持ち悪い親というか、精神的双子の嫌な感じがするのである。これは個人の感覚が投影されたものであるから、どちらが正しいというものでもないと思うが。

中村善策「裏庭の植木鉢」:珍しく裏庭の世界のみに限られた、小ぢんまりした作品。
木田金次郎「晩秋羊蹄山」:ちょっと珍しい、朱色が効いた作品。
伊藤正「黒い街」:ビル街と電柱、電線の黒さが印象的な作品。1960年ということからすると、札幌市内なのかな。

伏木田光夫「カニューの精神病院」:どうも色彩的な好みが合わない作家であるのだが、初めて良いと思った作品である。色だけとるとメルヘン的でもあるのだが、膨らんだ建物は、ちょっとゴッホのような感覚を覚える。
今泉真治「火口」:実に細かい描きこみと、作品としての巨大スケールが両立。
山本瑞雲「先考鈴木鎌太郎三十九歳像」:こんなのが芸森にあるとは知らなかった。高村光雲の一番弟子による、軍服姿の木彫作品。面白い。
佐藤朝山「山鳩」:羽のあたりの写実性がいい。

会期末は近いが、札幌にどんな美術作品があるのか知るためにもぜひ、とお勧めしたい展覧会である。それはさておき、文句が一つ。私が行った直前に、バックヤードツアーがあったせいか、それとも何らかの広報活動のせいか、基本的に撮影禁止の会場なのに、やたらに写真を写している人が多いのだ。

私も写真を撮りたい訳ではないが、多少の不公平感を感じるのと、シャッター音がとにかくうるさいのだ。私はどちらかというと機械音が非常に気になるたちで、折角展覧会を見に来たのにシャッター音が気になって集中できず、ガッカリというしかない。そう何回も来られる訳ではないのだから、こういう日にあたると不運としか言いようがない。


そば屋さん多いエリア?

2010年04月10日 12時27分47秒 | 食べ歩き
北海道立近代美術館に行く前に昼食を取ろうと、前に満員で挫折した店「Z」へ行ってみた。後で、近美に行くときにも蕎麦屋さんを2軒見つけたが、この辺は地味に蕎麦屋の多いエリアなのかもしれない。

たまたま1番客として入店し、土日祝限定の多分お得なメニュー「海老天丼+蕎麦」を注文する。蕎麦はかけそばともりそばが選べるのだが、私の好みはもちろんもりそばだ。

他の注文が無いので、親父さんが蕎麦を茹で、同時におかみさんが天ぷらを揚げ、それをバイトのお姉さんが瞬時の空き時間もなく私のところに運んでくれた。こういうスムーズな運営は実に嬉しい。



届いたとこから、まずは蕎麦を一口。スムーズな味は悪くない。そして天丼。海老、ピーマン、海苔、カボチャ、ナス、サヤインゲンの天麩羅が乗り、貧相な感じがしない。甘めのタレも、天丼としてピッタリであろう。

ということで、一気に食べて、これがお得な千円なのである。私の後からは大勢の客が来ていたが、それは何となく分かる。お店の人たちの円滑な連携も非常に良い感じがする、安心して食べにくることができる店なのだと思う。


20100410最近読んだ本

2010年04月10日 08時35分15秒 | 読書
■「ようこそ地球さん」「ボンボンと悪夢」星新一
ショートショート集の感想は省略(再読)。

■「気まぐれ指数」星新一
主要登場人物がそれぞれの思惑で動くとともに、自然に裏の動きが派生してしまい相互作用を起こすという作り。もっと複雑に見せることができるはずだが、そこは星のシンプルな書きっぷりで分かりやすい話となる(再読)。

■「殿さまの日」星新一
昔は時代ものを一切読まなかったので「つまらん」と思っていたが、今回再読しているなかでは一番興味深い作品。場所を特定しない藩の殿さまの一日を書いた表題作は、何の事件も起きずに淡々とすぎる。戦国時代や一部のお家騒動等を除いては、多分こうだったのだろうなという感じ(再読)。

■「dancyu5月号」
もう5月号! 今月はたまご料理特集。昔、何かの本で「自分で作れるたまご料理を、即座に10種あげられる人は、かなりの料理上級者」というのを読んだことがあるが、確かにそうなのである。ウソだと思う人は試して欲しいと思う。

■「少女ノイズ」三雲岳人
殺人事件の写真を撮影するのが趣味(変質者ではない)の男性と、優等生の姿に疲れ、予備校では他人との接触を拒む女性。というせっかくのキャラクター設定を生かしきれない、安易なボーイミーツガールもの。

以下、図書館の1冊。
■「綾辻行人ミステリ作家徹底解剖」
この人「十角館の殺人」に始まるシリーズだけで、日本の推理小説の歴史に残ると言っても過言ではない。