散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20121123ギャラリー巡り

2012年11月23日 14時23分18秒 | ART
本日は地下鉄円山駅→近美→資料館→趣味の郷→さいとう→スカイホール→三越→富士フイルム→大通→道新→サンプラザ→コンチネンタルの12か所。事情があり、大通~札幌間は明日回ることにする。

■北海道立近代美術館「サークル●オブ●アート」。もっと丸や円に拘った展覧会かと思ったら、かなり広い意味のようである。
出品されているのは近美の収蔵品に加えて、旭川美術館、帯広美術館、釧路芸術館、函館美術館、三岸好太郎美術館等からである。道内美術館の作品は貸し借りで有効に活用すべきだと思う。

齊藤玄輔「43°N-142°E」:プラスチックの板のようなものの表面に白く植物のかたちを、バックライトで浮き上がらせたもの。霜が降りたようにも、藍染めのようにも見える。
増永元「トンボ玉シリーズ」:小さなトンボ玉の中に、クラゲなどの海の生態系、茸などの森の生態系を作りだした作品。まさに小さな世界がそこに存在している。
竹本万亀「わさわさ」:動物の切り絵をモビールのように釣ったもの。完成度が非常に高く、ちょっとの空気で揺れるので、紙も薄いものではないだろうか。

三岸好太郎「飛ぶ蝶」:あの代表作が近美の方で展示されているので、見に来る方は要注意だ。
上野山清貢「暮色」:このタイトルからは想像できない作品だ。夕景の中、ライオンの夫婦が獲物にかぶりつくシーン。こんな作品を持っているとは知らなかった。
米坂ヒデノリ「殉難」:首を90度以上傾けて、凍りついたような人間の姿。炭鉱爆発で死んだ人へのイメージから作成したものらしい。

深井克美「目」:深井克美の作品をもっと展示せよと思っていたのだが、これは初めて見る作品だ。宙に浮かんだ目(ルドンを思わせる)の中には、謎の生命の姿が見える。
島崎誠「心円」:緑色のガラスで真ん中が抜けている卵型を形作ったもの。飴細工のようで、美味しそうだ。



■スカイホール「小泉善博やきものオブジェ展」。オブジェ? と思ってスキップしそうになったが、これは見るべき展覧会であった。
「天空」:空を飛ぶ城のイメージだろうか。台座の上の半球の部分と上部の城が逆方向に回転する大作。中にはスピーカーが入り、壮大なクラシック音楽が流れている。
「銀河」:形の不定な星型の陶板を32枚重ね、さらに70cm程のタワーを載せた、こちらも大作。
「まわれぬ歯車」「プラント」「動け与えよパワーを」:非常に珍しい、歯車やパイプ、エンジンのクランク部のようなオブジェ作品。

作家の方は「芸術家というより、技術者畑の育ちなので…」ということで、なかなか興味深い作品を見ることができた。

■三越ギャラリー「安岡亜蘭洋画展」。機械の組み込まれたような動物を描く、ポップな作品。私には何だか日本画の雰囲気が感じられる。

■三越ギャラリー「白磁・天目の世界 野中拓展」。油滴天目の猪口があり、あまりの素晴らしさに手に取って見たが、73500円とあって、購入には至らない。

■札幌サンプラザ「北区のアーティスト展」。
江川博「無限」:作品の左半分はグレー地に赤、右半分は赤地に黒。最近の曲線ではなく、整然とはしていないが縦横線が引かれている。
佐藤武「朝の川辺」:セピア色で川と木々を描いた、本当に普通の風景画。この人がこういうのを描くと驚くね。
中橋修「内包」:灰緑色のベースに薄い渦巻きを描いた作品。静かに作品に対面したくなる。
西村一夫「旅の詩2012」:作品を区切って色彩を配置するのはこれまでと同じだが、灰色から渋めの緑色系が多く、落ち着いた作品になっている。

久しぶりに北24条に来たら、立ち飲み屋さんを発見した。いつか行ってみたいので、記録に残しておこう。


予想通りと言えば予想通り

2012年11月23日 12時06分37秒 | 食べ歩き
祝日の日の昼食は、営業日が土曜日と異なる店があったりして、割と困ることが多い。すすきのに到着したので、近場で食べてしまおう。ということで、喫茶店「SR」へ久々の来店。

入口のショーケースで私の心の琴線に触れるメニューがあった。それは「チリソーススパゲッティ」である。少し辛い物を欲していたせいもある。

何ともクラシックなソファに座り、チリソーススパゲティを注文。テーブルにはお店のマークが埋め込まれている。



程なくやってきたのは、サラダとカップスープを従える、こんなお姿のスパゲッティだった。いわゆるラテン的なチリソースという可能性に期待していたのだが、見事にエビチリがけのスパゲッティだった。



早速食べてみる。辛さもないことはないが、どちらかというと甘い印象だ。ボリュームはたっぷりで、サラダ、スープがセットなのは嬉しい所である。

勘定を払うと、本郷新「手を前にくむ」があるのに気が付いた。



こういう所も、何とも老舗感があって良い所である。