本日は市民ギャラリー→丸井→ARTスペース201→ラルズ→ivory→さいとう→スカイホール→三越→らいらっく→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→大丸→紀伊国屋の17か所。
■市民ギャラリー「第68回全道展」。
絵画部門から。
会田栄喜「融和」:くねるような奇怪な植物。小川原脩のシュール時代の植物画の感じもある。
會田千夏「from the forest」:淡色の縦に流れる毛状の物体。見た感じでこの方の作品は分かる。
石本久美子「ひく糸」:向うを向いて立つ男。画面をすっと黒い糸が横切っている。
小林麻美「すでに変容しはじめた昨日という世界の中のあなたがみた私」:すでに昨日のことは、もしかすると不確実性の海の中に散らばってしまっているのかも知れない。そんな確信のなさを暗示するかのように、表面には印刷ドットのようなぼんやりとした円が描かれている。あなたが確信をもっているものは、良く見るとこんな点に過ぎないのですよ…、と。
友末智子「宙、封印1(数字はローマ数字)」:暗い画面の中に配管を描いた作品。
モリケンイチ「灯台は燈らない」:妙なポーズの女性が二人。何か気になる。
森弘志「いえ」:北の平野に立つ一軒の家。画面の2文「いえがあります」「いえがありました」で、ここにはだれも住んでいないことが表現されている。
山下みちよ「街B」:どこか全体に描割のように、実体のない街が描かれている。
輪島進一「アジタート」:最近のモノクロのペンタッチで、ピアノの鍵盤を高速で駆け回る手という懐かしいテーマが描かれている。
版画部門。
大高操(高ははしご高)「デキャンター」:精密なガラス描写テクニックが楽しめる。
彫刻部門。
川上加奈「もぐもぐする人」:赤いワンピースに片方の頬がふくらんだ女性。色彩が新鮮だ。
川名義美「夏の失踪」:クラシック自転車(3輪なのだ)に乗り、なぜそんなにという程前傾する人。
工芸部門
新関千裕「風の奏」:ガラスの曲線が美しい作品。シャープでかつ柔らかい。
伊藤隆弘「萌芽2013」。
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韮沢淳一「蝕」。
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■丸井今井「高橋シュウ銅版画展」。懐かしくもかっちりした色彩の油彩作品が良かった。
■らいらっくぎゃらりぃ「ひろい木アート展」。埋もれていた木等を加工を最低限にとどめて、オブジェ化した作品の展覧会。2回転した上に、さらにグイッとひねりあがっている作品はさすがに熱を加えて加工したのだろうと思ったら、自然のままのかたちらしい。一体何があれば、こういう育ち方をするのだろう。もう一つは、仏像の台になりそうなくらい、黒光りして味のある栗の木。盆栽などよりは遥かに好感が持てた。
■紀伊国屋ギャラリー「祭礼絵巻にみる日本のこころ」。恒例の國學院大學による展示。17世紀の「賀茂註進雑記」、18世紀の「賀茂御蔭祭図絵巻」など、カラフルな色彩で当時の祭りを見ることができる展示。15世紀の「日本書紀三嶋本」(これは文字のみ)も展示されている。
今週は映画を見てから全道展へ行き、計17ギャラリーも回ったので疲れた。