散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

苦いので

2014年03月22日 21時56分55秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
何も食べられないが、まだ帰るにはちと早い。ということで、すすきの北側のバー「n」へ。3連休とあって、なかなかの混雑っぷりであるが、何とか隙間に座ることができた。

1杯目は「苦いのをお願いします」と注文し、きんかんとジン、グレープフルーツリキュールとビターズのカクテルが登場。最初はきんかんの皮のざらざらかんと爽やかな苦みを感じるが、徐々にいろいろな苦さがあるのが分かってくる。なかなか良くできた味だ。



2杯目は突然思いついた、テキーラベネット。この店の手法で、テキーラはサウザとタパティオの2種使いである。これもスッキリしたカクテルで非常に満足した。

この辺で帰った方が無難だと思ったのだが、もうすでに手遅れの酔っぱらいだったのは間違いない。

開いていた!

2014年03月22日 20時31分52秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
日祝の休業日に挟まれた土曜日、幸いなことにすすきののバー「N」は開いていた。目の前にあったゴードンマクファイルのボトルから、カリラを注文。甘みもあるが強烈な味。美味しい。



少し加水すると、香りのたちが格段に違う。しかも少し白濁するのである。

2杯目はキルシュワッサー、オレンジジュース、オレンジキュラソーを使ったランバージャックというカクテル。結構個性の強い酒を使うのだが、キルシュとオレンジキュラソー、オレンジキュラソーとオレンジジュースのつながりが良いので、非常に良くできた味になった。



3杯目はゴードンマクファイルのレダイグを見ては、このカクテルを注文しなければなるまい。ということで、レダイグ使いの、アクアビットスモーキーマティーニである。



さすがにレダイグ29年と同じ味という訳にはいかないが、同方向の味ではある。しかし、見た瞬間にカクテルの材料扱いされるレダイグというのは、少々不憫ではある。

まだ、腹は全く減らない。

日本屈指の煮込みはこれだ

2014年03月22日 18時44分05秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
思いがけない事情で札幌に逆戻り。札幌は曇りであるけれども、空が明るくなってきた。



大通西7丁目のバス停で降りて、狸小路へと急ぐ。久しぶりに狸小路のラーメン&居酒屋「I」へ。ここは時に非常に混雑するのだが、まだ混雑前だったので、カウンター隅に無事に座ることができた。飲み物は最初から赤ワイン。タコの三升あえを注文。



ま、タコはちょっと冷凍すぎるが、続いて羊のすじ煮込みを注文する。土鍋にぐつぐつ状態で煮込みがやってきた。これが実にうまいのである。



羊のすじの部分であるのだが、非常に柔らかく煮込まれており、臭みはもちろんない。スープ部分はドミグラスっぽくもあり、良くできた味。そんなバカなと思いつつもタバスコを入れるのも相性が良い。タバスコのツンとした部分はうまく隠れ、ほのかな辛味が感じられるのである(もちろん入れる量に注意)。

居酒屋に行くと何かと煮込みを注文する私であるが、この煮込みは日本屈指(東京の有名店の煮込みは結構食べたが、日本全国を云々するほど食べてないが…)と言っても過言ではあるまい。

さて次はどうしようか。ワインをお代わりすると、マスターが多目についでくれた。



ちょうど隣の客にラーメンが出たのだが、思ったよりも丼が小さめだったんだよね。あれなら食べられそうかな? ということで、酒を飲みだすと小食になる私が、ここで思い切ったラーメン注文である。頼んだのは、青じそラーメンの醤油味である。



作り方はニンニクを軽く炒めてから野菜を投入し、炎を上げて炒める。そこにスープを投入して煮たてた後、先に麺をいれた丼にスープ、野菜の順番に投入。ちょっとだけスープを足していたのがポイントありそうだ(量を間違えたのではなくて、複数回、同じ作り方をしていたのだ)。

食べてみると、麺は細め。札幌ラーメンには珍しいような気がするタイプだ。スープはうまいこと乳化しており、脂臭さを感じない味だ。ニンニクの風味が少々、青じそはみじん切り状態のものが入っているが、それほど主張はしていない。スープの濃度の割に、爽やかな感じがする程度である。

何ともいいラーメンで、これは「今、あえて伝統的札幌ラーメン」シリーズの記事にしたいところであった。そう、丼の見た目は小さかったのだが、さすがに食べてみると腹が苦しくなってきた。何とかスープ以外は完食し(スープも青じそにつられて結構飲んだが)、赤ワインも飲みほして終了。

無理して煮込みとラーメンを両方食べる価値があった。


20140322ギャラリー巡り

2014年03月22日 17時06分57秒 | ART
本日のギャラリー巡りはJR-ART BOX→はやし→エッセ→大丸→T38→レタラ→ポルト→なぜか小樽美術館→小樽市民ギャラリー→NEW STARの10か所。

■JR-ART BOX「在台灣的日誌”kituru”」。オープンスペースにある展示場所なので、これまで何度か作品写真を掲示してきたが、今回はのぞき穴方式とあって、こんな感じ。作家は藤木正則。



コンコースでやっていた「鉄拳のパラパラマンガの世界展」。なかなかだと聞いてはいたが、かなりドラマティックなものであった。映像コーナーで涙をこらえるのに精いっぱい…(オジサン、涙もろくなってきたんだよね)。



■ギャラリーエッセ「gozo roppu-2回目展-」。
「わたし」:バスタブに服を着たまま入る大きな女性。ギラギラしていないが、欲望があふれてそうなのか。
「わたしはいつでも思いだせる」:モネ的小品15点を展示。思いだせたとしても、必ずや記憶はぼんやりしているのだ。
「彼に告ぐ。」:消火栓かストーブのように見えるものにキスマーク。冷静なものを煽りたいのか、熱情あふれるところにキスか。

※20211208 作家と想像される方から名前を削除してほしいという申し出があり(コメント欄)、削除しました。

■T38 JRタワー展望台へ初めて行ってみた。年末の抽選会で只券があたり、来週の週末前にその期限が来てしまうのである。まずはエレベーターに乗ると、札幌と京都、パリの地図を重ねたものが貼ってあった(もう一台のエレベーターには東京とニューヨークのものがあった)寺島賢幸の「Superinposed Sapporo Map」という作品らしい。

 

 

まずは北方面。



続いて南方面。テレビ塔が下に見える。



続いて東方面。



そして西方面。線路が途中で大きく北に曲がっているのが分かる。



しかし、景色にはそんなに興味がないのだ。気になっていたのは美術作品である。

久保木彦「軌道と貨車」。第一回都市と鉄道展(聞いたことない)の出品作だとか。反射して良く見えないが…



吉川聡子「流レ行ク」。これはJRタワーにピッタリだ。



五十嵐威暢「山河風光」。壁に貼ってあるテラコッタ作品。作品と気がつかない人がほとんどだろう。



ここのトイレは思いっきり外が見えることで有名だが、ガラス窓に北大の寮歌「都ぞ弥生」の歌詞が貼ってあることに気がつく人も少ないのかも。でも、作詞者・作曲者の名前が一部はがれている…

 

最後に、出口のあたりで気がついた、システム・シーツー「ランドウェーブ」。



世界の建物せいくらべ。ドバイのブルジュ・ハリーファって、どんな感じなのだろう。



■ギャラリーレタラ「朝地伸介日本画展」。
「けはい」:ほとんどは抽象画で、一点だけ石壁にあけられた窓を描いたような作品があった。
「そこにあるけしき」:横9メートルを超える10枚の組作品。一部に木の洞(洞窟か?)のようなものはあるが、全体としていわゆる景色には見えない。
「はざまにすむもの」:ふわふわと浮かぶ赤い物体。生命体なのか?

■ポルトギャラリー「Timeless2:時の回廊」。
末次弘明「BABYLON」:紺と黒の地に、それぞれもう少し薄い色を流した2作品。配色を楽しむ。
林亨「心浮かべて」:青系の色彩に種子のような形のものを浮かべた連作。心が落ち着く作品である。

奥の方に北翔大学創始者の胸像があった。作は坂胆道である。



ここで突然小樽へ移動。

 

■市立小樽美術館「群像表現への招待~加藤一豊展/新収蔵品展」。
「ナース達」:制作のためのデッサンやエスキースも何点か展示されており、非常にまじめに取り組んだ人だとわかる。作風は小磯良平っぽくもある。
「Y氏の部屋」:岡田三郎助と山下新太郎に師事した人なのだが、山下の息子が画を修復しているところを描いた作品。壁に多く絵画作品がかかっているが、いずれもオーソドックスな絵画であるところが、この人らしい。
「岩木寿氏像」:人物の後ろに大きく中村善策の作品も描かれている。



新収蔵品展では、桐谷逸夫「ハーバーライト(小樽・中央通)」が目に付いた。今は無き軽食喫茶・ゲーム・パチンコのネオンが小樽のもう少し賑やかだったころを思わせる。画の中に「ENZEL」の文字もあった。

ここで予想外の事態になり、悩んだ結果札幌に戻る。