散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

灼熱の東京(11)

2014年08月04日 21時02分26秒 | 飲み歩き・東京
そうだなあ、本当はバーに行きたいんだよなと思ったら、多分チェーンであるが「HB」というのがあった。まあ、ここに行ってみよう。



料理も出るし、パーティーコースも出来るらしいが、私は一人カウンターに座り、ジンソニックを注文。珍しい注文だが、表の看板のメニュートップに乗っていたので、お勧めなのだろうと思う。予想通り、ジントニックよりさっぱりして美味い。

作ってくれるのはかなり若い女性バーテンダーだ。次々、大変な注文(8杯注文で7種類のカクテルとか、モヒート4つとか)をこなしながら、笑顔を絶やさず、それでいて私にも気を使ってくれるのだ。

そんな私は気を使わずにミントジュレップを注文(作るのが結構面倒くさいカクテルだ)。ある程度食べたから、やっぱり2軒目はバーで正解だ。

3杯目は少し落ち着いたバーテンダー氏に「苦いカクテルを」と所望して、カンパリとフェルネブランカをシェークしたカクテルにありついた。もう少しフェルネブランカを多くしてもいいのだが、これは私好みのカクテルだ。

また、三田・田町界隈に泊まることがあったら、この店に来てみることにしよう。

灼熱の東京(10)

2014年08月04日 19時55分20秒 | 飲み歩き・東京
三田に戻って来て、夕食を兼ねて一杯行こう。やはり日曜日に比べると殆どの店が開いているので、選択の余地が大きい。迷った挙句、チェーン店や、最近できたようなレトロ飲み屋は避けて、割と昔からやっていそうな「F」という店に入ってみる。

客は少なめだったが、月曜日だからこんなものであろう。飲み物はハイボール、食べ物は焼鳥5本セット、いわし叩きを注文。ハイボールはデュワース使用だな。腹が減っていたので、通しのこんにゃく酢味噌をがっつく。



まずはいわし叩きが到着。ちょっと薬味がたっぷり過ぎて、舌触りを損ねる感じもあるが、まあまあだろう。これは燗酒をもらっておこうかな。



続いて焼鳥到着。左から皮、砂肝、鳥正、ハツ。後からレバタレが別にやってきた。この中ではレバタレが随一かな。他は割と平凡だ。後からつくねを追加したら、これは野菜みじん切りを混ぜた食感とパリッとした焼きあがりで旨かった。

 



まずはこの位にしておこう。



灼熱の東京(9)

2014年08月04日 14時34分27秒 | ART
この後、暑さを我慢しながら、初めての訪問となる新国立美術館の「オルセー美術館展」へ。日本じゃ印象派人気あるからなあと冷やかな感じで思っていたのだが、「ま、まさかあの・・・」という、美術ファンなら知らないはずがない名品が数多く来ている、実にうれしい展覧会であった。



 

フレデリック・バジール「バジールのアトリエ、ラ・コンダミンヌ通り」:画中にマネ、モネ、ゾラ、ルノアールが登場。
シャルル・ドービニー「収穫」:これは富良野っぽい風景画だね。
ジュール・ブルトン「落穂拾いの女たちの招集」:中央の女性が女神のように描かれ、ドラマティックにして象徴主義的。

シャルル・ジャック「羊の群れのいる風景」:巨大な牧羊風景画。羊の足元の赤い花2輪が印象的。
ジュール・パスティアン=ルパー「干し草」:目を見開いて呆然とする女、帽子を顔において居眠りする男。リアリズムの一つだ。
ジャン=フランソワ・ラファエリ「ジャン=ル=ポワトゥーの家族、プルガヌーの農民たち」:汚れた手と爪のリアリズム。

エリー・ドローネー「ローマのペスト」:なぜか天使が悪魔に人々の家の扉を槍で叩くように指示している。その叩いた数だけ死人がでるということなのだが、ひどい天使もいたもんだ。
アンリ・ポール・モット「ベリュスの婚約者」:ベリュス神像の膝にいけにえのようにおかれた女性。ライオン2頭が見張りをしているという不思議な図だ。
ウィリアム・ブグロー「ダンテとウェルギリウス」:腕決めサーフボードストレッチをしながら、喉へのかみつき(反則だ)を決めようとしている男。

ジュール・ルフェーブル「真理」:まさに古典的、アングル調の女性像。
ポール・セザンヌ「牧歌」:ここでセザンヌを突然見ると、いかにセザンヌが画期的だったのかがよくわかる。
フィリップ・ルソー「シャルダンとそのモデル」:丸眼鏡の人物画。ちょっと大村昆を思わせる。

レオン・ボナ「パスカ夫人」:リアル派の祖であろうか。
クレード・モネ「死の床のカミーユ」:熊谷守一が死んだ子を描いた肖像画を思わせる。
クロード・モネ「草上の昼食」:え、あれが!? と思ったら、スキャンダラスで有名なのはマネ、こちらはそれに触発されて描いたモネの作品であった。非常に大きな作品で、家賃の代わりに大家さんに預けたところ傷んだので分割したが、縦横数メートルはある。内容はスキャンダラスではなく、お洒落ピクニックという雰囲気か。



エドゥアール・マネ「婦人と団扇」:これまたジャポニスムと言っていいだろう。
エドゥアール・マネ「アスパラガス」:一束のアスパラガスの画を描いて売った相手に対し、「一本抜け落ちていました」と後から送った小作品。

そして、私が驚かされた名品が以下になる。

エドゥアール・マネ「笛を吹く少年」:結構大きい作品で少年が等身大くらいだろうか。横笛とえんじ色のズボンに日本的なものを感じる。
ジャン=フランソワ・ミレー「晩鐘」:いろいろ皮肉られる作品でもあるが、見ると、やはり敬虔な気持ちにはなる。
ギュスターヴ・カイユボット「床に鉋をかける人々」:カイユボット展でも来ていなかった、この作品があったか!! ずっと見たいと思っていたので、非常にうれしい。中の男がもう一人に話しかけているのだが、一体何を話しているのだろうか。

アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」:この有名な作品が日本で見ることができていいのだろうか! 女神と言いつつ、白肌がエロい。ゾラはこの女性を「ピンクと白のマジパン」と表現したそうだ。
ギュスターヴ・モロー「イアソン」:落ちた鷲、蛇、カラフルな小鳥など寓意あふれる力作。背景のレオナルド・ダ・ヴィンチ調風景も決まっている。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー「灰色と黒のアレンジメント第1番」:これまた見たら忘れられない、老母が横を向いたモノトーンな感じの作品。

クロード・モネ「サン=ラザール駅」:鉄道の煙も明るく、華やかな旅情を感じさせる作品。街と旅の雰囲気にワクワクさせられる。

私は有名作品好きなので少々気恥かしいのだが、実際に画のサイズや表面の仕上がりを見ることができるのはやはり違うものである。お勧めの展覧会である。

灼熱の東京(8)

2014年08月04日 12時03分25秒 | 食べ歩き
さて、ここで早めの昼食だ。これまで何回か六本木に来てはいるものの、どうも昼食においては良い印象がない。今日は事前に調べておいた、インド料理の店「SKB」へ(アイドルグループみたい)。

ランチの中で1000円以下なのが「アプサナランチ」一品しかなかったので、それにしてみる。ところがメニューを見ると3種類のインドカレーを選べるということで、かなり充実したランチのようだ。

ということで、カレーは「家庭的なスパイシーラムカレー」「日替わり豆のカレー」に、本日のカレーは「キーマカレー」と言うことで、この3品を選択。まずは最初に出てきたサラダを食べてカレーを待つ。

おお、ハーフと言っていたのに思ったより大きめのナンとサフランライスに、3種類のカレーが登場した。まずはナンとカレーを合わせるのだが、ラムは酸味のある辛めの味、キーマカレーはオーソドックス、豆のカレーは香草(コリアンダーだろう)が効いていてワイルドな味だ。





サフランライスは米の長粒種で香りがあり。これだけでも旨いのに、3種類のカレーがまたそれぞれ違う味わいと香りで、いろいろな味が楽しめる。さらに、「その3種類はいずれもトマトベースなので、ぜひクリーム味のを試してください」ということで、シーフードカレーがサービスされてしまった。



そして、これがまた味わいがまったく違うのである。最後にお店の方が「トマトベースのカレーも全て香辛料が違いますし、クリーム風味のを途中で食べると、また味わいが違って感じられます」と言っていたが、まさにその通りだ。

最後にラッシーとこれまたサービスのリンゴゼリーを食べて、大満足の終了。途中でナン、ライスのお代わりもできますと言われたが、とてもそんなに食べられない。この店はビリアニがまた自慢だと言うことなので、機会があったらぜひ再訪してみたいと思う。

店主・店員はおそらく全てインドの方だと思う。料理が美味しいのはもちろんのことであるが、皆さん日本語ペラペラで、ランチでこれほどまで気分良く食べられるのも珍しいと思えるサービスが素晴らしかった。たまたま混雑前の時間帯だったのもあるが、非常に気持ちの良い昼食だった。しかも、この内容で1000円以下!! 六本木に来たら、この店なら間違いなしとお勧めしたいと思う。

灼熱の東京(7)

2014年08月04日 11時01分00秒 | ART
今日の一発目はサントリー美術館の「ボヘミアン・グラス」である。



ボヘミア「フルート形トールビーカー」:いきなりスタートは1400年頃の透明ガラス。一部分しか残っていない。
中央ヨーロッパ「熊形パズルボトル」:熊がガラスコップを抱えており、傾けると口からコップに液体が出る仕組みになっている。
中央ヨーロッパ「瓶」:胴体が球状。よく無事に残ったものだと思える形。

中央ヨーロッパ「神聖ローマ皇帝および選帝侯文ビーカー」:回し飲み用の大きなもの。どこの国でも回し飲みの習慣はあるようだ。
ボヘミア「トランプとバックギャモンで遊ぶ人物文ビーカー」:1500年代末にして、かなりポップなデザイン。
ブクオイ・ガラス工場「ビーカー」「蓋付鉢」:乳白色のクリスタルガラス、いわゆるオパールガラスの登場である。

ボヘミア「二層ビーカー」:二層のガラスの間に金箔文様を挟んだ、高度なもの。
ダニエル&イグナッツ・プライスラーの工房「献身的な愛の寓意文ゴブレット」:黒エナメルによる色付けで、ぐっと現代的なデザインに。
テプリツェ「紋章文ビーカー」:黄色ガラスでできている。他に水色、赤、ピンク、青、黄緑、緑とカラフルなガラスが製造されていた模様。

ハラフ・ガラス工場「アエスクラピウス肖像文ビーカー」:黄緑色のウランガラス。
ハラフ・ガラス工場「ビーカー」:ピンクと白のレースガラス。細かい。
ボヘミア「ビーカー」:器の表面のくぼみに小さな魚の画が描かれている。繊細なデザイン。

ヨハン・レッツ・フィドフ「花器」:この辺から1900年代に突入。虹彩仕上げというのが得意だった模様。
マイヤーズ・ネッフェ・ガラス工場「酒器セット」:花を模したリキュール用のグラス。こういうのが欲しくなったりするのだが、一体どこに置くのか。
ハンス&オズヴァルト・リッペルト「花器」:力強い造形感でキュビスムと言っていいかも。

ラジスラフ・ストナル「ティーセット」:今度はすべて透明ガラスでシンプルな形。
ミロスラフ・クリンゲル「鷺」:折れそうなくちばし、S字の首。アート色が強くなってきた。
ウラジミール・コペツキー「花器」:コラージュめいた絵付けで、こちらもアートっぽい。

ズデニェク・ルホツキー「花器「MS-3009」」:謎のマークが数百個絵付けされた器。アート志向からデザイン志向へという感じか。

ガラス作品には今一つ燃えないところもあるのだが、面白かった。現代の作品は北海道近代美術館で見られるものも遜色ないように思う。

なお、サントリー美術館の裏手にはゴジラがいた。


灼熱の東京(6)

2014年08月04日 09時42分45秒 | Weblog
比較的乾燥を感じずに(加湿器がある)、5時起床。昨日の東京の最高気温はアメダスによると35.2度だったようだ。どうりでひどい暑さだと思った。朝は昨日買っておいたカップのちゃんぽんで適当に済ませ、ダラダラした後にホテルを出発。今日も暑さが予想されるため、極力外に出る時間を最小化したい。

 

宿泊者用のラウンジでコーヒーを飲み、またもやマッサージャーを使ってから出発。三田から六本木へ移動する。