散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか北九州(9) 小倉の名店

2015年09月18日 19時45分46秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
小倉に戻って来て、まずはホテルにチェックイン。そこから早速居酒屋に出撃である。小倉には創業60年を越える、クラシックな居酒屋があるのだ。ごく普通の繁華街の角にその店はあった。



扉を開けるとカウンターは9割近い着席率。早く来た客だろうか、ちょうど帰る人がいたので何とか席に着くことができた。この店、2階の入れ込み座敷が素晴らしいと評判なのだが、様子を見ていると予約客しか座れないようであった。残念だ(某居酒屋探訪家があまりにも褒めるからだ!)。

今日も1杯目はビール。そして居酒屋の定番ポテトサラダ、小倉名物の鰯のじんだ煮を注文。ポテトサラダは玉子入りで手づくりの味。じんだ煮はいわゆるぬかみそ炊きのこと。酒のつまみにはもってこいだ。

 

ということで酒を福岡の九州菊に切り替え、季節の刺身盛り合わせを注文。





おお、この刺身が1000円だからね。入っているのはイカ、カンパチ?、イクラ、タコ、海老。カンパチ? と思われる魚の歯ごたえが恐ろしくいい。さらに私の好きな、少々甘い九州醤油が刺身にピッタリだ。



さらにあら炊きを注文。魚の骨の周りの肉は旨い。しばし無心で骨をしゃぶる。



最後はあらかぶの空揚げを注文。外側パリパリ、内側の白身ホクホクの味を楽しんだ。



この店のメニューは他にも鰻蒲焼、はもの湯引き、豚角煮など気になるものが満載である。周りの注文を聞いていると、今日の人気はタコ焼き、サンマ焼き(北海道の方が本場なので頼む気はしなかったが、見るからに旨そうだった)というところか。

値段も安いし、酒場の良い雰囲気に浸れる店、ぜひまた訪問したいものである(といいつつ、翌日再訪)。ちなみに翌日は2階の予約ができるかどうか聞いて見たのだが、連休開始ということもあり、無理なようであった。残念である。

なぜか北九州(8) 石と橋

2015年09月18日 16時33分43秒 | ART
さて、久留米まで来たならば、当然行かねばならないのが石橋美術館だ。美術館の一帯は石橋文化センターというエリアになっており、石橋財団の力が感じられる。

美術館の門を入ると公園のようになっており、ペリカン噴水というのがある。

 

今回の展示は「ちょっと気になる絵のまわり」と題して、ブリジストン美術館の作品を含めたコレクション展である。テーマは額縁や表装にスポットを当てたとのことである。

 

岡田三郎助「薔薇の少女」:ほの明るい画面の中に実に丁寧なタッチで少女が描かれている。
古賀春江「鳥籠」:古賀得意のいろいろなパーツを集めて構成したシュール作品。
野見山暁治「あしたの場所」:青と白の色彩を中心にした力作抽象画。

私にとってはブリジストン美術館所蔵の作品より違うものを見せて欲しいという気持ちもあるが、それはまた自分勝手というものであろう。解説に書いてある通り、ぐるっと一周してから第一室に戻ると、マティスの作品の額は実にバリエーションが豊かだ。額も観賞のポイントの一つと言えるのだろう。

熱い中、西鉄久留米駅に戻る。立ち飲み屋にも心ひかれるが、小倉までは結構時間がかかる。まずは小倉に急ごう。


なぜか北九州(7) トンコツの源流

2015年09月18日 13時20分13秒 | 食べ歩き
久留米に到着し、まずは「TH」ラーメンへ。店の前に10人ほど並んでおりちょっとがっかりしたが、まあ回転は速いだろう。と思っていたら、なかなか店内から客がでてこない。やっと出てくるのを見てうんざり。どうやら20人近くのグループが一気に入っていたみたいなのだ。それがダラダラ出てくるのだからたまらない。

ま、そこは店のせいではあるまい。その馬鹿どもが全員でてくると、俄然客の回転が良くなってきた。私も店内に入り、やっぱりこれを頼むんだろうなあと思っていた食べくらべセットを注文。一体どういうメニューかというと、一番ノーマルなラーメンと、屋台時代のこってり味、昔ラーメンのセットなのである。

 
→多分、黒い器がノーマル、白い方が昔ラーメン。

どちらも継ぎ足しながら作っている呼び戻しスープというものらしいが、昔ラーメンには豚脂を揚げたものが入っているのだとか。早速食べてみると、コッテリというよりは、むしろ食べやすいくらいの味わいである。素朴なチャーシューもいいし、少し硬めにとお願いした麺もいい。

量はハーフ&ハーフなのだが、無理すれば1杯ずつ2杯でも食べられそうな感じであった。これだと、店にもよるけどラードをたっぷり使っている北海道のラーメンの方がコッテリ(というか脂っぽい)感じがするよな。

トンコツラーメンの発祥の地は久留米と聞くが、これはなかなか満足な味わいであった。


なぜか北九州(6) そりゃ行くよ、太宰府

2015年09月18日 12時45分41秒 | ART
本日はホテルを変わるため、大きな荷物はコインロッカーに預け、西鉄天神を出発。この駅は終端ターミナル形式なので、何だか恰好がいい。電車もいろいろな種類があるが、レトロスタイルのものは落ち着く色彩だ。



私の乗る電車は少し新しい車両。最初のうちは先頭車両から前方の景色を撮影していたが、徐々に客が多くなってきたので、鉄オタ的振る舞いをやめて席に座る。

 

二日市駅で乗り換え、太宰府へ。観光地であるためそれなりに大きい駅と参道がある。私自身は神社の類にあまり興味が持てないのだが、国立博物館も近くにあるし、さすがにここには来るよね。



ぶらぶらと境内を歩く。まだ午前の早い時間とあって、それほど人はいないようである。

 



一応、記念におみくじは引いておいた。なお、太宰府にはやたらと牛の姿(臥牛)が多い。菅原道真由来らしいが、その中でもこれは200年を越える臥牛像である。



さて、次は太宰府天満宮宝物殿「天神さまへの献上品」展へ。

 

どちらかと言うと資料的価値の高いものが多いのかな。豊臣秀吉の朱印状、大内義隆の寄進状、黒田如水の書状などが展示されていた。オイオイと思ったのは、坂本龍馬所持のピストル(複製)。これって、資料的価値すらあるのかね?

さて次は九州国立博物館へ。私もついに4大国立博物館制覇である(東京、京都、奈良、九州)。

太宰府天満宮側の連絡入口は地味な感じ。「美の国日本」は次回展で、今回は常設展示のみなのである。



連絡通路はMOA美術館をほうふつとさせる、スペースファンタジーな感じ…。



そして博物館本体へ。突如山の中に現れたのは、現実感を失わせるかのような巨大博物館であった。内部も4階建てとあって、天井が高く、広い。

 

残念ながら国立博物館の常設展の割には撮影禁止であった。他の所は制限はあっても、大体撮影可能なんだけどなあ…。しょうがないので、入口の太宰府模型を載せておこう。



「伊都国王墓の鏡」:2~3世紀のもの。国宝。
宮地嶽神社「金銅製冠」:国宝。
同「緑色ガラス素材板」:国宝。昔のガラスは貴重だろう。

「観音菩薩立像」:顔美しく、姿も優美。重文。
「弥勒仏立像」:中国北魏時代の仏像。顔の形も、服の意匠も日本のものとは全く違う。重文。
国玉神社「銅製の法華経・経箱」:国宝。
来国光作「太刀」:こちらも国宝。

途中で修学旅行か見学旅行らしい小学生が大勢来たが、あまりにも博物館が広いので、少し賑やかでも誰かいてくれた方が良かったという感じだ。とは言え、展示物は充実しており、これで特別展をやっていたら、予定時間を大幅超過してしまう所だった。

博物館を出て駅に戻る途中、小腹がすいて、梅が枝餅を食べる。皮の焼けたところが非常に香ばしい。



太宰府駅に戻り、二日市を経由し、久留米へと移動。


なぜか北九州(5) 調子いい

2015年09月18日 08時31分08秒 | 食べ歩き
本日は5時過ぎに起床。6時から近所の散歩。少し涼しい感じがする位で気分がいい。結構昨日は飲んだような気がするが、丸4日以上、酒を抜いていたせいかいたって調子がいい。


→しかし、城下カレイも関さばも高いね。

部屋に戻るとサービスの新聞が届いていた。こういう時、ローカル紙だととてもうれしい。



ということで早速朝食。バイキングの朝食と和食堂で定食(但し300円加算)が食べられるということだったので、落ち着ける和食堂「M」に行くことにした。

朝定食はご飯、味噌汁(あさりに千切り生姜入り)、漬物、海苔、出汁巻き、あぶり明太子、カマス焼き、がめ煮、おきゅうと、お浸し、フルーツ。味噌汁の気の効いた作りと、じんわり辛いあぶり明太子が良かった。おきゅうとは味のしない寒天というか、きっと地元定番の食べ物なのだろう(とごまかす)。



それから、ちりめん山椒、自家製鰹のふりかけ、自家製塩昆布とこちらもそれぞれご飯1膳行けそう。



締めのコーヒーも美味かった。そういえば最初に出てきたリンゴビネガードリンクも予想外に旨かった。



ありがとう「NG」ホテル(No Goodの略ではない)。

 

なぜか北九州(4) 屋台敗北

2015年09月17日 23時16分13秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
博多に来たのだから屋台行けよ、という話は当然あるだろうが、普通の屋台よりも行きたいのは屋台バーなのであった。そう思って1軒目は焼鳥屋さんに行き、いよいよである。



し、しかしだな、店が見つからないのだ。場所は間違いないはずなので、夕方結構降った雨のせいだったのだろうか(今、検索してみると悪天候時は休みらしい。それほどの悪天候でもなかったが…)。

ま、無いものはないのだからしょうがない。切り替えて博多の老舗バー「N」へ。こちらも創業50年をはるかに越える、クラシックなバーである。



最初はのどが渇き何となくモスコミュールから。バーテンダーの方と少し話をするうちに、「やはり飲んでみますか」ということで、ニッカの博多(限定発売)を注文。ヴァッテッドモルトということなので、余市と宮城峡のヴァッテッドなのだろうが、余市の重々しさよりはもう少し華やかに、宮城峡の軽さ(私の好みでは軽い)よりは味わい深くと、いいとこどりに仕上がっているような気がした。おそらく、黙って出されたら「サントリーでしょ」と私は言ったに違いない。



3杯目はバランタイン12年+ベルモット+ピコン+マラスキーノの実に私好みのカクテル。遠目にボトルを見て「最後に入れたのはマラスキーノですか」と言ったら当たったので、ちょっと通っぽかったかも。



初日だし、この位の酒量で良いのではなかろうか。この店で特筆すべきは年配の夫婦客が多いことであった。さすがに家族経営の老舗とあって、安心してくることができる店なのだろう。

外はちょうど良い気温の中、ぶらぶらと歩いて帰る。途中の櫛田神社で山笠を見て、おみくじを引く。

  

おみくじなど金輪際信じていないのだが、来訪記念というところか。

コンビニで夜食を購入。久留米のローカルアイス「おいももなか」はさつまいもアイスにさつまいも餡入り。結構旨い。

 



チーチクに黒霧島水割り。少々飲み過ぎて就寝。


なぜか北九州(3) 博多の焼鳥

2015年09月17日 19時05分34秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
博多に来たのだから屋台という考え方もあったが、別の狙いもあったため、博多の焼鳥を食べられる「N」本店へ。創業50年を越える、大衆焼鳥店というところか。

席に座り久しぶりのビール。ちょっと発熱していたせいもあり、114時間ぶり(くらい)に飲む酒は実に旨い。通しは鶏皮ポン酢とキャベツ。このキャベツに酢タレをかけてつまむのが定番なのだとか。



一体どう注文していいのか分からないので、素直に店の人に聞くと、寿司ネタのように置いてある串をさしつつ「これとか、これとか」と人気の品を教えてくれた。



その流れで「どこから来たの」と言われ「札幌です」というと、「いやーよく来たね」と社長らしき人に握手されてしまった。隣のご夫婦も東京から来たらしかったが、こういうときの北海道人気は絶大なのである。そうこうしているうちに、注文したやきとりが到着し始めた。

まずはレバ、豚バラ、皮。味付けは基本が塩の模様(レバはタレでお願いした)。それをキャベツの皿に乗せて出してくれる。やきとりと言っても、品ぞろえは鶏以外の方が多いくらい。串で肉の間に入っているのは玉ねぎなので、北海道人の私にも違和感がない。

 

続いて砂ずり(砂肝のこと)、鳥ミンチボール。普段歯ごたえのみが特徴に思える砂ずりだが、肉汁の出てくるいい焼き加減。ソフトなミンチボールもいい。

 

ここでぬか漬けで一休み。こちらは漬物と言うとぬか漬けが多かったような気がする。しかも、実に旨い。



さらにしし唐のバラ巻、白モツ(大腸と直腸があり、これは大腸の方)と変化を交えつつ、手羽先でフィニッシュ。ちなみに手羽先はあらかじめ骨が抜いてあり、食べやすいのだが拍子抜けという気もする。

 

活気のある大衆店、旨い焼鳥。そして途中には社長の手品も飛び出し、3回ほど握手もされたかな。実に感じのいい店であった。ここ、札幌にあったらすかさずまた行くだろうな~。


なぜか北九州(2) 福岡市美術館

2015年09月17日 17時13分28秒 | ART
大濠公園の横を通り、今回の主目的、福岡市美術館「肉筆浮世絵の世界」展へ。来年から大改修か建て替えに入るらしい、クラシックな美術館に入る。



まずは「肉筆浮世絵の世界」展だ。



さて早速見るぞと思ったのだが、この展覧会、出品目録(紙)が用意されていないんだよなあ。最近、こういう展覧会が多いような気がするが、何とかならないものなのか。出品目録は展覧会サイトにはアップされており、コスト削減は分からないでもないが、世のネットアクセス率兼プリンタ所持率をどう思っているのだろうか。特に今回の展覧会に来ていた年齢層だと、この率はそう高いとは言えないと思う。ということで、メモが適当になってしまった。

懐川堂派と言われる人々の作品が何点かあったが、いずれもファッションショーのようなスタイルで描かれていて、非常に興味深い。鈴木春信の肉筆画も珍しいように思うが、色彩の濃密度と余白の対比が非常に優れているように思った。

喜多川歌麿「雪兎図」:雪の白さと南天の赤の対比が素晴らしい。
河鍋暁斎「新富座妖怪引幕」:幅17m×高さ4mの何とも迫力のある大幕。またこれとは別に非常に丁寧な肉筆画もあり、改めて暁斎の素晴らしさを感じた。

この他、最近流行りかもしれない春画展示室がこの展覧会にもあった。作品30点(約180図)ということで、私もこれまで見たことがないような規模の展示室である。この広い空間で大の大人がしかつめらしい顔をして春画を見ているのを見ると、何となく笑えてくるのであった。

全体に誇張が極端なのでエロいというよりは面白いと思えるのだが、中で鳥文斎栄之の作品はなぜかエロかった。また春信の作品はあの特有の顔立ちのため、中性ロリというか何と言うか、そういうジャンルに思える。作者不詳の「小柴垣草子」は画がシャープなのと、途中に挟まれている花鳥画が妙に上手いのが印象的であった。

続いて常設展へ。

ラファエル・コラン「海辺にて」:作品サイズ約1000号、大きすぎて門外不出という作品だが、これは私が今回見た中でも素晴らしい作品の一つだと思う。淡い色彩で描かれた象徴主義的作品。これはいい。
藤野一友「抽象的な籠」:遠くからみても「ああ、見たことある」と思ったのだが、サンリオ文庫版のディック「ヴァリス」の表紙カバーに使われていた作品。仰向けで頭と顔をこちらに向けた女性の体がかご状になり、その空間にいろいろな人がいるという図。この人の作品は他にもあるようだが、実に見たい。
ダリ「ポルト・リガロの聖母」:見上げるような巨大作品でありながら、ダリらしさ(ち密さ)も十分にある作品。5億6千万円で購入したらしいが、北海道立近代美術館も見習えないものか。

その他、この画家の作品がここで見られるとは! と思ったのは以下。リキテンスタイン、フォートリエ、デュビュフェ、ミロ(2億9千万円で購入)、ステラ、ロスコ、イブ・クライン、ウォーホル、ケーテ・コルヴィッツ。

「吉田博展」
吉田博「渓流」:初期、具象の名作。
吉田博「神楽坂通 雨後の月」:夜の東京の水辺を描いた、実に上手い作品。

さらに仏像展示室では東光院の十二神将(平安時代9体、江戸時代3体)があり、また野々村仁清「色絵吉野山図茶壷」は形の丸みがとても良く、立派な作品であった。

ちなみにこの美術館、レストランが併設されているのだが、メニューに「おつまみセット」というのがあるのだ。大人のための美術館というか、飲んだくれのためのというか。



思った以上に時間を費やしてしまい、福岡アジア美術館に行く予定だったのだが時間切れとなってしまった。夕方、雨が降り出したが、それもあがり、地下鉄で中洲川端に移動。


なぜか北九州(1) 福岡入り

2015年09月17日 14時52分08秒 | 食べ歩き
2015年、今年の夏の旅行は北九州エリアである。また超巨編になってしまうと思うが、お付き合いいただきたい(なぜか、超巨編の旅ブログを書くたびにアクセス数が減少するのである)。

9月17日(木)から休みを取り、いきなりその朝から旅に出発。JR琴似駅に到着。少々涼しいが、実に天気がいい。



まだ通勤ラッシュ前だったようで、札幌駅からは座って移動。予定通りに新千歳空港に到着。普段は全日空のユーザーなのだが、今回は予約の関係もあり日本航空に久しぶりに乗ることとなった。



朝食は食べて来たものの、移動に6時間以上かかる。札幌→東京、東京→博多と乗り継いだ所で軽食。お茶と日高昆布佃煮のおにぎりだ。何しろ空港の食べ物は軒並み高い。



ということで、全体的には北九州市(小倉)付近に滞在したのだが、行きはまず福岡空港に到着。何度来てもこの空港は地下鉄で博多まで2駅という驚愕の立地条件が素晴らしい。地下鉄に乗ろうとすると、不安なポスターを発見。



といっても、今回、九州でも比較的治安の良くないエリアとも言われる(言われた?)場所にも行ったが、一切危険を感じるようなことはなかった。

地下鉄で天神まで行き、「NG」ホテルへチェックイン。今日はまだ混雑していない模様で、若干広めの部屋に入れて頂いた。荷物を置くのも早々に、腹が減ってホテルを出発。地下鉄半駅分ほど歩いて、赤坂の近くのうどん工房「M」へ。時間も中途半端なので、博多名物のうどんならば軽めに行けるだろうという判断だ。

店に入りメニューを見る。博多であればごぼう天か丸天か、はたまた肉うどんというのもあるだろうと考えながら、なぜかきつねうどんを注文。味おにぎりというのも旨そうだが、14時過ぎとあって自粛。



きつねとネギを乗せたうどんが到着。思ったより麺が細い。食感はというと、もう少しふわふわの柔らかめなのかと思ったが、そこまではいかない柔らかさ。当然、讃岐うどんや見た目の似ている稲庭うどんよりは柔らかいが、それでいてブツブツ切れる訳ではないなめらかさがある。

出汁はそりゃ申し分ないだろう。塩気が少ないということはないと思うが、なによりも出汁の風味を感じ、ついつい飲み進めてしまう味だ(きつねは甘めでイメージ通り)。

近くに住んでいれば、冷たいうどんやぶっかけも試してみたいものだと思いつつ、店を出た。



この先、急がねばなるまい。

20150914最近読んだ本

2015年09月14日 23時14分58秒 | 読書
■「賊将」池波正太郎
再読。

■「O.tone vol.83」
今月はカレー特集。さすがに行ってみたい店が何軒かあり、いずれ試す予定。

以下、図書館の7冊。
■「少し金を貸してくれないか」六角精児
今でこそ俳優としても名が売れて来たが、かなりのダメ人間っぷり。私はギャンブルをしない(試すとハマるのでやらない)ので、こういう心持は分からない。

■「埼玉化する日本」中沢明子

■「ゴーストライター論」神山典士

■「お酒の席で嫌がられる人好かれる人」渋谷昌三

■「賛成と反対の法則」内藤誼人

■「リフレはヤバい」小幡績
現在の戦争法案と同じくらい問題な安倍政策。

■「1Q84 2」村上春樹
面白いが、もうとっくに通り過ぎた道だ。
(分かりにくいと思うので補足すると、大変面白く読んではいるのだが、SF界ではこんなレベルの話ははるか昔から無数に書かれていて、そういう意味での驚きは一つもないのである。もう、何十年も前に通り過ぎて来た道なのである。但し、最後まで読まなければ、そこに新しいものが盛られるかどうかは分からないので、現時点で全てがダメだと言っている訳ではない)

タイミングが悪かったのか

2015年09月13日 13時27分05秒 | 食べ歩き
本日は最近琴似にできた蕎麦屋さんに行こうと思ったら、休業日であった。どちらかと言うと住宅街寄りでもあるので、日曜日に家族で来る人も期待しているのかと思ったら、そうでもないらしい。

諦めて近くにある洋食店へ。注文はポークカツレツとしてみた。少し湿度が高かったので、最初にアイスコーヒーを出してもらって飲む。しっかりした苦みがあっていい。



続いてランチのサラダとトウモロコシのポタージュ。いいんじゃない。



そしてメインのポークカツレツ。見た目旨そうだが、微妙に熱々とは言い難いような…。



しかも付け合わせの野菜はズッキーニに茄子で良いじゃないと思ったら、冷え冷えだった(ま、冷たくはないが常温だ)。うーむ、そういうことのない店だったのだが…。タイミングが悪かったか(空いていたからそんなこともないはずだが)。

札幌は昼過ぎまで小降りの雨。昼食の後はちょっとした買い物と図書館に立ち寄って終了。


20150912最近読んだ本

2015年09月12日 23時51分20秒 | 読書
■「原っぱ」池波正太郎
再読。

■「ないしょないしょ」池波正太郎
再読。

■「地獄で見る夢」森岡浩之

■「SFファンジン2015.7」
追悼平井和正特集。若気の至りでいろいろあったようだ。

■「寄港地のない船」ブライアン・オールディス
恒星間宇宙船の中には植物が繁茂し、乗員たちは船をコントロールできないまでに退化していた。宇宙船に乗っていることさえ伝説となりつつある中で、コントロールを取り戻し無事目的地に着くことは可能なのか?

■「狂乱」池波正太郎
再読。

■「宇宙ハンザ ペリーローダン504」フォルツ、ヴルチェク
ついにローダンと仲間たち(除くアトラン)が登場。

■「酒肴日和」池波正太郎

■「Whisky World 2015 AUGUST」
ビームサントリー特集ということで、5大ウイスキー蒸留所を参加に収め、巨大化するサントリー。

20150912ギャラリー巡り

2015年09月12日 17時24分19秒 | ART
本日は法邑→さいとう→スカイホール→三越→らいらっく→シンビオーシス→アリアンス→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→道銀駅前支店→JR ART-BOX→大丸→コンチネンタル→資料館→レタラの19か所。

■スカイホール「札幌大谷大学芸術学部美術学科作品展「おおたにの今。」」。課題作品の「撮られる絵画、描かれる写真」というのが面白かった。ラトゥールやゴヤなどの世界的名画をベースにセルフポートレートを作成するもの。まあ、美術学科の課題としてはどうだろうという気もしないでもないが…。

■シンビオーシス「SHOHEI個展「灰色ノ煙」」。警官らしき人物が怪しい煙を吸っているという連作集。ボールペンで人物の上半身を描いているのだが、相当上手い。

■ギャラリーたぴお「BOX ART展」。
東影慎子:小さな箱に入った手とイチゴらしきものを、さらに小さな手で壁にセットしているという作品。細かいのと、想像を膨らませる作品であるのがいい。

■JR ART-BOX「artificial propagation city」。松浦進の展示。写真の写りが悪くて伝わらないが、プロの広告展示という感じのセンスの良さがある。私が見ていた数分の中でも、これまで見たこともないくらいの人が近づいて作品を見ていた。



■大丸画廊「~やさしいかたち~齋藤将作品展」。動物やロボットを主人公にしたフワフワ、甘ったるい作品にも見えるが、ちょっとした皮肉のスパイスもあり、良いのではないか。

久々に札幌市資料館の前を通る。







明るい空で逆光のようになってしまったが、花が咲いていた。なるべく人間の手を加えないで、どうなるか試してほしいと思う。

奇跡のマッシュルーム

2015年09月12日 16時59分33秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
もう秋なんだなと思っていたが、小雨が降った札幌は湿度が高い。リュックを背負って歩くと、じわじわ汗をかき、どちらかと言うと不快な感じもする。

15時を過ぎたところでギャラリー巡りをいったん中断し、西11丁目の居酒屋「O」へ。さっぱり感を求めてバイスサワーとなが芋とんぶりのせでスタート。いずれも酸味がありがたい。



次は焼酎ロック(銘柄失念)にマッシュルームの天ぷらを注文。



マッシュルーム旨い! かなり熱いだろうと思って、3分の1ほどをかじってから残りを食べるのだが、それでも口中に「キノコ汁」があふれてくる。3個目は醤油を1、2滴落として一口で食べる。ふふふ、もう極楽。「キノコ界の小龍包や!」とバカ発言したくなる。

そして最後に何となく食べたくなったハムエッグ。適宜しじみ醤油を落として食べる。これまた単純にしてたまらない旨さ。



前回来店した時、私の帰る姿が相当酔っぱらっていたらしいが(指摘されてしまった)、今日は穏やかに酒2杯で終了。

メニュー豊富な喫茶店

2015年09月12日 11時39分45秒 | 食べ歩き
今日の昼食はギャラリー巡りの途中でやっとタイミングが合った、喫茶店「G」へ。前回はたまたま日曜日に通りかかったのだが、当然のことながら休み。なかなかこちら方面(環状通東)に昼時に来れなかったのだが、気になるメニューがあるという情報だけ押さえていたのである。

店に入ると12時前のせいか、先客1名。まさに喫茶店のママという感じの人が、メニューを持ってきてくれた。「土曜日は込まないから」ということで4人がけの席でも良さそうだったのだが、何となく気になるので2人がけ席に座る。

しかし初めてメニューを見るのだが、品数が多いね。サイドメニューやボリュームだけ違うのも含めるが、ざっと80種類はできそうだ。それはさておき、気になるメニュースパゲッティのカレーを注文。



具は溶け込んでいるタイプなのだろう。スパゲッティの上にはただ一面のカレールーしか見えない(パセリ少々)。カレーの味は最初刺激を感じなかったが、じわじわ辛さが伝わってくる感じ。オーソドックスな喫茶店のカレーとして申し分ない。

惜しいのは麺が細いタイプのせいか、もつれあって食べにくいことである。これ、最初にカレーと混ぜるのが正解なのだろうか。いや、見た目もあるからきっとそうじゃないよな。あまり油をまぶすのも、クドそうだし。などと思いつつ、カレーが服に跳ねるのをおそれ、慎重に食べる私であった。

スープ付き。



他に気になるメニューも満載なので、いくつかあげておこう。
スタミナそば(中華風)、エスカロップ(これ食べに来よう)、御メンライス焼きそば(?)、ママが好き(カレーピラフが入ったオムライスで、さらにカレーがかかる模様)、カレーピラフ、スパゲッティグラタンカレー味、などなど。