ハタ科のマハタ属のグループはフィリピンでも多数の種が生息しています。
シロブチハタEpinephelus maculatus (Bloch)もフィリピンでは多く漁獲されるようで、市場が本種ばかりのことさえあるそうです。
体側に暗色斑が散らばるハタ科魚類は種類が多く、なかなか同定しにくいのですが、胸鰭に大きな黒色斑があることや体高があること、背鰭や体側背部に淡色域があるのが特徴です。
また、背鰭の第8-11棘の基底部付近に、ほかの黒色斑よりも著しく大きな黒色斑がないことなども特徴です。本種はその付近が淡色になっています。
シロブチハタの幼魚は黒っぽく、大きな白色斑があり、くねくねと泳ぐそうです。日本でも沖縄などでは見られ、ほかのハタ同様に釣りの対象魚となります。