魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

サラサカジカ

2022年06月01日 10時14分05秒 | 魚紹介

こんにちは。今日から6月です。

昨日キヌカジカをご紹介したので、今日はサラサカジカ属のもう一種「サラサカジカ」をご紹介。サラサカジカは以前にもこのぶろぐで2009年に登場していたのだが、当時はキヌカジカと誤同定していたもの。福岡県津屋崎の私有地、浅い藻場にいたのを採集している。第1背鰭と第2背鰭が鰭膜でつながっていないように見えたため、キヌカジカとしていたが、どうやら軟条数などはサラサカジカのようだ。残念ながら標本には残していないので、前鰓蓋骨最上棘の様子はわからない。

津屋崎の磯では何度もこの仲間を採集し、画像も何枚かのこしている。これもサラサカジカのようだ。よく見ていると、体側の斑紋や背鰭の模様などもキヌカジカとは若干異なっているように見える。逆に津屋崎でキヌカジカは見たことがない。ただし「日本産魚類検索第三版」ではキヌカジカも九州北部沿岸や朝鮮半島南岸、済州島に生息しているとされているため、出会うチャンスはあるのかもしれない。また来年にでも津屋崎を訪問して確かめてみよう。

なお、この個体は2006年の7月に採集したもの。もう(津屋崎では)死滅回遊魚であるコバンヒメジが出ているようなタイミングで姿を見せているのでキヌカジカよりも高水温に強いのかもしれない。ただし、やはり温帯性で高水温に弱く、25℃くらいあると餌を食わない。

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