魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アイブリ

2023年03月08日 08時21分32秒 | 魚紹介

今日は3月8日。元SKE48の世界チャンピオンこと松井珠理奈さんのお誕生日です。「大声ダイヤモンド」可愛かったですね~。もう14年も昔のこと、懐かしいものです。

さて、今回は久しぶりに鹿児島県産の魚を購入した。アジ科・ブリモドキ亜科・アイブリ属のアイブリである。鹿児島の魚を購入するのは昨年末のクロハタ以来で久しぶり。アイブリはブリモドキに似ているが、体側には目立つ横帯がなく、不規則な、やや斜めに入る模様が入っていることで見分けられる。この模様は幼魚では目立つのだが、成魚では目立たなくなる。

もうひとつ、ブリモドキとの違いは第1背鰭。ブリモドキの第1背鰭は棘だけで鰭膜はないのだが、アイブリには鰭膜があり棘同士がつながる。しかし、アイブリの成魚の第1背鰭は非常に小さく、アンバランスである。背鰭は茶色、また腹鰭も暗色である。アイブリ属は本種のみの1属1種からなり、新潟県以南の日本海岸、茨城県以南の太平洋岸~沖縄に見られ、海外では朝鮮半島、済州島、台湾、中国、インド—西太平洋に広く分布している。やや深場にすむのか、底曳網漁業などで漁獲されるほか、ジギングで釣れることがある。愛知県三河湾などではたまに釣れることがあり、以前三河湾産のものを食したことがある。今回はそれ以来食することになるが、このほかに福井県産の個体と出会っている(標本用)。しかしこの個体は過去出会った個体の中で最も大きく、全長では60cm近くもあるようなものであった。あまり大きくならない本種としては特大サイズといえるだろうか。

アイブリはブリ属ではなく、先述のように1属1種のアイブリ属である。しかし身に多くの寄生虫、ブリ糸状虫というのが見られた。これはヒトには無害な寄生虫であるが、外見から寄生されているとはわかりにくい。ブリではみたことがあるがアイブリでは見たことがなかった。カンパチやヒラマサでは見られるのだろうか。疑問がつきない。

さて、糸状虫は見られたが身は白く美しい。そして見てわかるようにかなり脂がのって美味しい。ちなみに皿の上に乗っているだけで半身。かなり多くの量をとることができた。

一方中骨やカマなどは煮つけにして。カマは焼いても美味しそうであったが、今回の個体は卵も持っていたので煮つけにして食べた。これも美味であった。

今回のアイブリは鹿児島市 田中水産の田中積さんより。いつもありがとうございます。


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