今日は3月11日。東日本大震災の日であり、同時にAKB48「上からマリコ」センター、篠田麻里子さまのお誕生日です。今の名字は不明ですが、私は麻里子さまが不倫などされていないと信じております。ということで(どういうことだ?)、今日は深場にすむハゼ科・アカハゼ属のコモチジャコのご紹介。
コモチジャコは第1背鰭が8棘からなり、第1背鰭が8または9棘とほかのハゼよりも多いグループのメンバー。このグループはアカハゼ属のほかにマハゼ属・ヤミハゼ属・サビハゼ属・ヤキインハゼ属・ヌエハゼ属・キヌバリ属がある。このうちヤキインハゼ属・サビハゼ属・ヌエハゼ属はいまだに標本が入手出来ていない。サビハゼなんて属の学名がSagamiaだけに相模湾など日本近海にはいっぱいいると思ったのだが、そうでもなさそうである。
コモチジャコの含まれるアカハゼ属はいくつかの特徴で同じグループのほかの種と見分けることができる。その特徴の中で重要なのは下顎に短いひげをもつことで、これによりマハゼ属、ヤミハゼ属などと見分けられる。同じように下顎にひげをもつもののうちヤキインハゼ属とは下顎のひげが3対、第2背鰭軟条数がすくない(ヤキインハゼ属では4対、多い)ことにより見分けられる。またサビハゼ属やヌエハゼ属では胸鰭上方に遊離軟条があるが、アカハゼ属にはそれがない。
アカハゼ属の魚はやや深場にすみ、そこから底曳網漁業によって多量に漁獲される。生息水深はやや深く、どちらも水深70m前後をひく底曳網では多数の個体が入網する。アカハゼは海が濁っていればより浅い場所にも出現し、防波堤で釣れることもあるが、コモチジャコはアカハゼほど浅い場所では見られないようである。宇和海の小型底曳網漁業ではアカハゼは多数入網したがコモチジャコは一度も見たことがなかった。しかし両種ともに分布域は広く、北海道~九州までの各地沿岸、瀬戸内海に分布しているので宇和海でも全く獲れないわけではないと思う。
安価な魚ではあるが食用となり意外と美味である。今回は唐揚げ、かるく塩をまぶしていただいたがかなり美味であった。今回の個体も田中水産の田中積さんより。いつもありがとうございます。
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