魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ノドグロヒメアンコウ

2013年01月25日 21時50分08秒 | 魚紹介

今回はちょっと珍しい深海のアンコウです。アンコウ科ヒメアンコウ属のノドグロヒメアンコウLophiodes insidiator (Regan,1921)のように思われる種類です。

ヒメアンコウ属の魚たちは、鰓孔は胸鰭起部よりも前に開孔するという点でアンコウやキアンコウなどと区別することができます。ノドグロヒメアンコウはヒメアンコウ属の中でも、上膊棘と呼ばれる棘が単尖頭である種のグループに属しています。

 
和名の「ノドグロヒメアンコウ」というのは、口腔内の奥が黒いことにちなむものです。ヒメアンコウは本種によく似ているのですが、口腔内奥部が黒くないことなどで区別されます。
 
 
 
 
口腔内に目立たないが白い斑紋があり、最初はアンコウではないかと思ったのですが、鰓孔のようすややや細身の体からこれはアンコウではないな、と思いました。
 
ノドグロヒメアンコウは初見の魚ではないのですが、これほどきちんとした形状でみられたのはこれが初めてでした。
 
 
左はアンコウLophiomus setigerus (Vahl,1797)、右はノドグロヒメアンコウLophiodes insidiator (Regan,1921)。今回は両方ともから揚げで美味しくいただきましたが、このときはミシマオコゼも一緒に食べたので、味の評価はなかなか難しいのです。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (椎名)
2013-02-04 20:04:34
また今度美味しい魚一緒に食べましょう。5月に喜界島でチョウチョウウオを釣ってきます。
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Unknown (鈴鹿)
2013-02-04 16:02:36
東ですか。じゃあ気持ち近くなりますね!
最近は東京ばかりで魚とは食卓以外では会っておりません。それも大衆魚ばかりです。
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Unknown (椎名)
2013-02-02 01:38:54
鈴鹿さんコメントありがとうございます。

ノドグロヒメアンコウは東シナ海では五島列島から尖閣諸島近辺にいるようですが、128度線の西側からばかりです。

よかったことといえばWEB魚図鑑の方が博士課程を修了ということです。引越し先はまだ決めていません。やや東のほうになります。
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Unknown (鈴鹿)
2013-01-30 14:21:11
こんなアンコウがいたんですね。下関の以東底引き網でも漁獲されている可能性高いですか!?

あと、引越しなさるんですね。また良かった事を教えてください。
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