昨日は仕事の帰りにクワガタムシの木をのぞきましたが、もう1匹もいませんでした。今年はおしまいですかね。
さて、今日は以前飼育していた魚をご紹介。ベラ科のオハグロベラ。オハグロベラは温帯性のベラであり、よく見られる種なのだが、飼育経験はなかった。2020年の夏に千葉県の磯で幼魚を採集したものを持ち帰ってみることにした。オハグロベラはやや大きくなるが、大きくなれば90cmの魚混泳水槽で飼育しよう、と考えた。
最初のうちはコペポーダなどを与えていたが、やがて配合飼料を食べるようになったため、配合飼料も与えることにした。ほかに同じ場所で採集したアオブダイなども飼育していた。うまく飼育できたと思いきや、ある日ろ過槽のストレーナーに引っかかっていた。写真から見ても、トップの写真よりも幾分痩せているような気がする。
オハグロベラの分類学的位置は定まっていないようである。側線が二分されないということでカンムリベラ亜科に入れられていたり、全体的な見た目の特徴などからモチノウオ亜科に入れられたりしているようである。Kuiterのベラ図鑑ではイトヒキベラ、クジャクベラ、ニセモチノウオ、Pseudocheilinops属と同じグループに入れられているが、これはかなり意外な結果である。個人的にはモチノウオ亜科に含めるのが妥当ではないかと考えている。この仲間は成魚は魚食性が強く混泳が難しいというイメージがあるが、稚魚はかなり手厚く、専属的に飼育してあげないと調子を崩しやすいという印象がある。できるだけ単独で飼育してあげたいものだ。
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