かなり忙しいため、更新頻度が落っこちています。申し訳ない。
今回ご紹介するのは深海魚の一種、タラ目チゴダラ科のソコクロダラ。
ソコクロダラの鋤骨歯
ソコクロダラは全長1m近くになり、チゴダラの仲間でも大きくなる種類である。全長は1m近くになる。同じく日本産で大きく育つのにキタノクロダラというのがいるのだが、その種とは鋤骨歯の形で区別することができる。ソコクロダラの鋤骨歯は円形なのに対し、キタノクロダラではV字もしくは三角形をしている。また臀鰭の軟条数にも違いが見られ、ソコクロダラでは49本以上だがキタノクロダラのほうは軟条数がもっと少ない。
腹鰭の軟条は2本ほどが糸状に伸びている。しかし、本種の場合は7軟条あるので、軟条が2本しかないクロダラとの見分けは容易であろう。
ソコクロダラの分布域は相模湾以南の太平洋岸。海外ではハワイ諸島、ニューカレドニア、オーストラリアやニュージーランドの深海に生息している。水深は500~1000mほどの場所で漁獲されるもので、浅い海域を曳く底曳網ではあまり見られないだろう。漁法は主に釣りや延縄であり、深海魚釣りではアコウダイやオオサガなどを狙う釣りで釣れてくることがある。数はそれなりにいるようで、深海を撮影する動画などでは本種はソコダラ類やチゴダラなどとともに紹介されることがある。
タラ目の魚は鍋との相性が良いように思う。本種も鍋料理で美味しい。肝なども食用にできる。濃厚な味なので入れるのを忘れてはいけない。今回は「さかな人」長谷川大樹さんより。いつも、ありがとうございます。
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