前回はシマハギのお話をしたけれど、もう1種鹿児島から届いた魚。キンメダイ科の深海魚であるフウセンキンメ。フウセンキンメはキンメダイに比べると、やや寸つまりの体をしており、鼻孔の形状がキンメダイと異なっているので見分けることができるが、非常によく似た魚である。以前は沖合底曳網で漁獲されたものであるが、今回は釣り系の漁法で獲れたものなのだろう、鱗もほとんど剥がれておらずとても美しい。分布域は相模湾~鹿児島までの太平洋岸、種子島、西太平洋、西インド洋に及ぶとされるが、局所的な分布をしているようである。
フウセンキンメを食したのは初めてではないのだが、久しぶりである。出会ったのも9年ぶりとなる。前回は宇和海の底曳網で漁獲されたもので、この「魚のぶろぐ」でもご紹介したので覚えている方もいるかもしれない。その時はもっと小さいサイズであった。もっとも本種の全長は成魚でも30cmほどで、小型なのかもしれない。
キンメダイの仲間は様々な料理に使うことができるが、今回は煮つけに。まあ定番。そしてやはり美味しい。今回のフウセンキンメも、鹿児島県「丸万」田中水産 田中積さんより。いつもありがとうございます^^
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます