2013年の宮崎大会以来、日本魚類学会の年会に参加してきました。
8月30日、昼前に福岡に到着。博多駅でレンタカーを借りて、一路県南へ。福岡や佐賀、熊本といった地域は、日本産淡水魚の聖地としてよく知られている。豪雨被害による「国土強靭化」の計画による河川改修などもあったが、それでも筑後川に代表される河川流域の湿地は淡水魚の宝庫といえるのだ。
しかし今や河川の魚たちは数を減らしている。理由は上記の河川改修を種とし、オオクチバスやコイなどの外来生物によるものや、いわゆる「トリコ」による乱獲である。そのため今回の採集場所も残念ながら公表できない。悪しからず。あまり天気はよくないものの、太陽が顔をのぞかせており、非常にアツいものの、まあ、採集日和であった。
もっとも数が多い魚は、コイ科のオイカワである。ハス属とされたり、独自のオイカワ属Zaccoとされたりすることもある。いずれにせよ遊泳性の強い「ハヤ」である。大きい個体から小さい個体まで見られたが、この河川では大きめのカワムツも見られたので、おそらく小さな個体のなかにはカワムツも混ざっているのだと思われる。
野性的なシュッっとした見た目、銀色の体と青白い線、そして婚姻色など、とても美しい魚で観賞魚としての価値も高いのだが、残念ながらどこにでもいるので価値が低いとみなされやすい。また、非常に遊泳性が強く、スレなどに弱いなどの特徴もあり運搬が難しいというところもある。そのため今回はお持ち帰りしない。でも好きな魚ではある(重要)。その後は何か所かのポイントをまわり採集を行った。
採集後は福岡県の筑後川周辺の主要都市柳川市を訪問。柳川市はまあ、有名ですよね。5年ぶりである。暑さで滅びたのか、セミなどもほとんど姿を見せまず。これは川下りの船で、5年前にはできなかった川下りを楽しむ…というのではなく、ただ見るだけ。まあ柳川についたのは夕方であった。
その後は国道35号、国道202号、西彼杵道を経由し、一路長崎へ。下道のみを走ったためガソリン代以外はかかっていないのだが、国道206号のカーブは強烈であった。また針尾島という島も走ることになった。しかし採集した魚はみな無事。魚についてはまた後日詳しくご紹介したい。日付が変わってすぐに長崎市内某所に到着となった。夕食は途中のトライアルで購入した鶏の刺身。
続く。
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