キンメダイ科・キンメダイ属のフウセンキンメBeryx mollis Abe, 1959です。キンメダイに非常によく似ている魚です。キンメダイ属の魚には3種が知られており、わが国にはそのすべての種類が分布します。本種は体がやや低いことでキンメダイにそっくりです。
本種とキンメダイを見分けるには、この鼻孔の形状。フウセンキンメは写真のようにまるい形状をしていますが、キンメダイでは細長い形状をしています。このほか背鰭の軟条数でも見分けられます。ただしこの場合、キンメダイは13~15で、フウセンキンメは12~13と、数値がダブっていることがあります。鼻孔の形状から同定するのが一番よいでしょう。
キンメダイ、フウセンキンメともに深海性の種類で、いずれも底曳網漁業や釣り、あるいは延縄によって漁獲されています。宇和海の沖合底曳網漁業では本種のほうが好く見られました。キンメダイ同様各種料理に使用可能です。宇和海ではキンメダイはたまにしか漁獲されないため、当地ではどのようにして食されるのかはよくわかりません・・・。
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