本日紹介するのはミシマオコゼ科のアオミシマXenocephalus elongatus (Temminck and Schlegel)です。さてこの魚にはミシマオコゼやヤギミシマとは大きく異なる点があるのですが、どこかおわかりでしょうか。
ミシマオコゼやヤギミシマの背鰭は2基からなるのですが、本種の背鰭は1基からなっています。日本にはこの特徴を持つミシマオコゼ科魚類は本種を含め2種が知られるのみですが、海外産の種では背鰭が2基になるものよりも1基のみの種が多いようです。
わが国ではミシマオコゼは最近になってようやく見直されるようになった種といえますがニュージーランドでは大型のミシマオコゼ類が何種か知られており、それらは重要食用魚となっています。その一つ、ミシマオコゼ類中では最大のオオミシマKathetostoma giganteum Haastは本種と同じく、背鰭が1基からなるようです。ですから同じく背鰭が1基の本種は美味しいのではないかとも思われますが、味はまあまあといったところですね。
アオミシマの幼魚です。体側背部に黒色斑点が多数見られます。成魚でもみられますが、不明瞭です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます