我が家の水槽にはハタタテハゼNemateleotris magnifica Fowlerがいます。
ハタタテハゼは色彩が美しく、飼育しやすいため、観賞魚店でもよく販売されていますが、意外と争うので、単独かペアもしくは、大量に飼育しないと、喧嘩で悲劇が起こることもあります。
この個体は飼育中の個体を購入した日に、観賞魚店での死亡個体を譲っていただきました。
鰭を広げてみたのですが、やはりぼろぼろ。。。おとなしいように見えて、結構喧嘩するのです。
水中ではこの背鰭をぴんっ、とはり、ふわふわとホバーリングしていることが多いですが、物音を察知しますと、すぐ岩の下などの隠れ家に籠ってしまいます。
腹鰭は吸盤状になっていません。遊泳に特化したハゼということがいえるでしょう。この仲間は従来はオオメワラスボ科クロユリハゼ亜科としていましたが、現在ではクロユリハゼ亜科はクロユリハゼ科という、独自の科にしていることが多いです。
日本からは4属21種が正式に報告されていましたが、近年新たにクジャクハゼや、モモイロカグヤハゼなどが新種として報告され(後者は新属で、カグヤハゼ属という属名も提唱された)、さらに水中写真でしか報告されていない種もおり、今後も種数は増えていくものと思われます。
クロユリハゼなんかも、けっこう喧嘩しますよね。あ、今年はクロユリハゼ類をぜんぜん見ませんでした。
宇和島ではある港にサツキハゼが大量にいて、ボラについて2番目に目立つ魚なのですが、この季節はなぜかみませんね。
クロユリハゼは属によりだと思いますよ。ハナハゼやサツキハゼ、それからもう1属の細いのは喧嘩をさほどしません。