本日テレビのニュースで三河一色さかな村について紹介がありました。「ヒラメ」「ワタリガニ」といった、高級魚の流通についての紹介が主だったようですが、さかな村を幾度か訪問した私にとっては、「いまさら」的な感じでした。でも、「新聞」「ラジオ」「ネット」など様々な情報媒体の中でまだ優勢となっているテレビの力はすごいものがあります。魚食普及につながることを期待したいと思います。
さて、本日ブログでご紹介しますのはキアンコウLophius litulon (Jordan)です。
名前、見た目からもお判りでしょう、アンコウ科の魚です。アンコウ科の魚は日本からは9種が知られておりますがヒメアンコウ属の7種は小型種で量も少なく、食用魚としてはあまり重要視されていません。
キアンコウとアンコウは大型種、とくにキアンコウは大きいものでは体長1mを超える大型種です。アンコウの仲間は雄よりも雌のほうが大きいものがいることはよく知られていますが、本種にもあてはまります。雄は雌よりもやや小型で、チョウチンアンコウの仲間のように雌雄で極端に大きさが異なるということはありません。
近縁種のアンコウとは、口の中を見れば簡単に区別できます。
これがキアンコウLophius litulon (Jordan)の口内。口腔内に斑紋はありません。
一方アンコウLophiomus setigerus (Vahl)では口腔内に白色斑があります。