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魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヤベウキエソ

2012年05月25日 16時40分38秒 | 魚紹介

マグロ、カジキといった、沖合の肉食魚の胃の中からは時にユニークな魚が出現します。

写真の魚はギンハダカ科のヤベウキエソVinciguerria nimbaria (Jordan and Williams)。中深層遊泳性の小魚です。

ギンハダカの仲間は腹部の発光器から、「ハダカイワシ」の仲間のように見えますが、実際にはやや異なるグループのようです。キュウリエソの仲間(ムネエソ科・キュウリエソ亜科)の魚のようにも見えますが、胸鰭軟条の数が少なく、脂鰭の形状もことなっています。この個体では、脂鰭は消化されてしまっていましたが・・・。

下顎先端の「縫合部」という場所に、「縫合部発光器(SO)」というのがあるのがヤベウキエソの特徴です。ウキエソやオキウキエソには、この縫合部発光器がありません。

ヤベウキエソは日本近海にも分布おり、日本近海からは本州の太平洋側の沿岸、相模湾、駿河湾、九州‐パラオ海嶺に分布しています。また、三大洋の熱帯から温帯域まで、幅広い範囲に分布します。

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アケボノハゼその後

2012年05月24日 11時15分09秒 | 魚介類飼育(海水)

背鰭に傷を負ってしまったアケボノハゼNemateleotris decora Randall and Allen。餌もよく食べ、状態も良好で、傷以外はなにも問題ないようです。写真はひと月前の写真。

現在はこんな感じ。

拡大してみますと、傷を負ったところが不自然な形状になってしまっています。

 

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フィリピン魚54.マツダイ

2012年05月23日 20時32分07秒 | 魚紹介

ネタ的に苦しくなってきたとか、幸いにもまだ、そういうわけではないのですが・・・。

とりあえず、今回は、マツダイ科のマツダイLobotes surinamensis (Bloch)です。

何故ネタ切れ云々の話が出たかといいますと、このマツダイは日本をはじめ、インド・太平洋域、そして大西洋の暖海域に生息する種類なのです。日本でも北海道から沖縄までの各地の沿岸に生息しています。

マツダイが広範囲に分布するのは、浮遊物につく習性があるため。流れ藻、流木、といった自然なものから、漂流中のいかだ、ブイ、沖縄や日本海などで見られる浮き漁礁、はては廃棄物・・・潮流にのって移動するこれらのものについて旅をします。

風が強い日に、湾内に多数の流木や流れ藻、ごみなどがやってきますと、マツダイもたくさん姿を見せたことがありました。大体が4~5cmほどの小型個体ですが、たまに10cmを超えるような大きなものもいます。

1枚目の写真と同じくらいの大きさのが多いですが、それよりも若干大きめのサイズ。高知県

見た目は波間を漂う枯葉のよう。枯葉の合間にかくれるともうわからない。高知県

マツダイは英名で「トリプルテール」といいます。背鰭や臀鰭の後方が大きくて丸く、尾鰭が3つあるように見えるからでしょう。マツダイ科の魚は1属2種で、もう1種は東太平洋にのみ分布してます。

この他、東南アジアのの淡水・汽水域には「ダトニオイデス」という魚がおり、この仲間をマツダイ科に含めることもあります。


▲写真はミトさんからお借りしています。

ダトニオイデスの仲間は、縞模様をもち綺麗なので、日本では観賞魚店や水族館でもおなじみの魚です。一方で現地の東南アジアでは食用としてポピュラーな存在とされています。

一方でマツダイはどうでしょうか。たまに釣れた個体が市場にでることはあるものの、あまりメジャーな魚とはいえません。しかし見た目は決して不味そうな魚でもなし。

実はこの魚はあまり漁獲されない種類のようなのです。知り合いの魚屋さんも「これだけ多く獲れることはあまりない」とのことでした。私も食したことはなく、味については述べることはできません。

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LPS

2012年05月22日 22時43分36秒 | 魚介類飼育(海水)

魚の状態は正直「イマイチ」、一方ライブ・コーラル、特にLPSと呼ばれるものは好調です。

まずは写真の「カビラタバサンゴ」という種類(おそらく)、昨年の年末に投入したもので、以前よりもよくポリプを広げるようになりました。中央の口が緑色という鮮やかな個体、餌をあげると食べるので、こういうのを観察するのも楽しいものです。

こちらはネジレタバネサンゴと思われる個体、最初は痩せていたのですが、いまでは共肉の肉付きがよいものはさらによくなっているような感じ。茶色の共肉に霜降り状の模様が入りすごくきれい。

こちらもタバネサンゴの1種、独特の形状がユニーク、色も緑色がきれいです。

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オグロクロユリハゼ

2012年05月21日 18時32分57秒 | 魚介類飼育(海水)

皆様、日本では900年以上ぶりとなる、「天体ショー」はいかがでしたか。我が家では残念ながらマンションの陰でよく見えませんでしたが、空の色は何やら不思議な色彩でした。

魚の飼育の記事は久しぶりです。

最近、小型のハゼの水槽の魚たちがバタバタ死亡してしまい、底砂、などを排除、新たに水槽を一昼夜ほど干しておいて今日再度セットアップしました。魚は生き残ったハゼを移しました。下の水槽では、昨年和歌山で採集してきたコガシラベラがお亡くなりに・・・。フタホシキツネベラにいじめられた可能性が強いようで、とりあえずフタホシキツネベラを水槽から隔離。その後は別の水槽に移す予定です。

オグロクロユリハゼPtereleotris heteroptera (Bleeker)もベラの喧嘩に巻き込まれたのか、岩の陰に引きこもってしまっていましたが、ベラを移動させたらよく出てくるようになりました。

オグロクロユリハゼPtereleotris heteroptera (Bleeker)は3匹水槽に入れましたが、3匹とも無事を確認。とりあえず、よかったよかった。

青い体色がきれいなクロユリハゼ科・クロユリハゼ属の魚たちですが、本種はその中でも特に綺麗。眼にもメタリック・ブルーの輝きが・・・。最近、ここからもリンクさせてもらってる「My潮溜まり」のzakoさんがこの仲間のハナハゼを釣りで採集されているようで、いいなあ~などと思ったり。実はこの手の魚の採集経験がほとんどないもので。

こちらは似た体形の別の種類、オキナワサンゴアマダイHoplolatilus cuniculus Randall and Dooley。キツネアマダイ科の魚で、この仲間はアマダイの近縁種とされています。普通は深さ50mほどのかなり深い水深に生息する魚で、浅めの水深をイメージしたこの水槽になかなかマッチしない魚です。

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