Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

乗り越えて

2008年12月22日 15時35分01秒 | スポーツ
 昨日のNHK「サンデースポーツ」で、フィギュアスケートの鈴木明子選手をとりあげていた。
 病気を乗り越えて第一線に復帰したことはNHK杯でも紹介されていたが、その病気が摂食障害だったとは・・・。大学進学と、荒川静香を育てたコーチにつくために一人暮らしを始めたのがきっかけになったらしい。
 医者からは入院するように言われたが、スケートだけは続けたくて、親元で療養しながらリンクに通い、豆腐や果物などは食べられるようになり、回復していったそうだ。
 今は顔もふっくらしていて元気そう。体型は引き締まって、練習は順調に見える。コーチと軽食をとっている映像では、ぜんざいを美味しそうに食べていた。食べることを楽しみながら体調管理ができるようになったんだろう。ちょっとほっとする。
 全日本で3位以内に入って、世界選手権に出ることを目標にがんばってきた。かなえられるか? 楽しみに見よう

<追記>
 こちらで見られます。
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蘇永康(ウィリアム・ソー)「SO I SAY」(香港)

2008年12月22日 03時51分25秒 | CD紹介

 こんな幸せが、千数百円で買えてしまっていいんだろうか、、、

 2003年の「笑下去」以来、5年ぶりの広東語アルバム。昨年「金牌醇音樂」が出た頃、プロデューサーの雷頌徳(マーク・ロイ)が「今年、蘇永康は広東語ポップス史上最高のアルバムを出すよ」と言って期待させてくれたのだが、それが今、ここにある。(と言ってもいいと思う
 全体に、派手なつくりの音ではない。しかし選びぬかれた、磨きこまれた音に、蘇永康の声がゆったりと乗っていく。昔のほうが“熱唱”してたかもしれないが、今はあまり頑張りすぎずに自然に歌う。それでいて力強さがあり、ひとつひとつの音を大切に発していく繊細さを併せ持つ。
 1曲目は今香港で最も売れているシンガーソングライターのひとり、方大同(カリウ・フォン)提供の「So I Say」。ほどよくファンキーなメロが軽やか。#2「Yes I Do」は大陸の歌手・羅中旭の同名曲のカバー。オリジナルは消えない失恋の痛みを歌うが、康仔は愛する人に誓いの歌。「結婚を考えているなら友達でいよう。結婚しなくていいならつきあって」と告白して交際が始まった彼女に、これ以上はない贈り物
 #3も結婚に懐疑的になってる蘇永康の気持ちを代弁するような「婚戒」。先行オンエアの#4「紅顔知己」、紅顔=美しい人、知己=自分をよくわかってくれる人。ただの色恋じゃない、かけがえのない女性に出会えた喜びが林夕の詞で歌われる。李偲菘のメロディは、静かに始まってサビの転換が渋い。康仔ならではの曲になっている。
 #5、#6はシンガポールのシンガー・作曲家・プロデューサーで、テレビ局幹部を務めたりファッション関係の仕事もするマルチタレント、Dick Leeの提供。日本の中華芸能ファンには張國榮(レスリー・チャン)の「追」を作曲した人として有名かな?
 思わずステップを踏みたくなる「飛人生活」のグルーブ感、Dickも参加するコーラスがカッコいい。アウトロのセリフ“The place I love the most? Hong Kong”この一言を聞いた香港のファンは、“お帰り”と言っただろうか。「黑色禮服」はファッションが道楽の康仔にぴったり? グノーのアヴェ・マリア伴奏ことバッハの前奏曲をモチーフにしたイントロから、しっとりと聴かせてくれる。
 #8「汗香」は雷頌徳のジャズ・サンバ。Eugene PaoのギターとTed Loのキーボードは大人の色気。#9「蒲界耶蘇」は側田(ジャスティン)作曲でコーラスにも参加。昔、夜遊びが好きなことで有名だった(?!)康仔が若い頃を振り返ってるみたいな黄偉文の詞はちょっと笑える
 #10「普洱茶」は倫永亮(アンソニー・ロン)作曲で、今年6月に発売された北京語アルバム「擁抱」収録の「天大地大」のセルフカバー。年を経て味がよくなりビンテージとなる普洱茶(プーアール茶)に、故郷や家族の変わらない深い愛をなぞらえる。意外にも、倫永亮の曲は「生命色彩」(93年)収録の「戀愛實験」以来。
 ミュージシャンには昔なじみの鄧建明(Joey Teng)や、ベテランのJohn Laudonの名前も。今年金牌からデビューした新星バンド・RubberBandのメンバー藝琛もアレンジとキーボードで参加している。

 このアルバムをレビューしている香港人男性のブログがあった。
 “スローな曲は最初に聴いたとき平淡に感じた。聴いたらすぐ口ずさみたくなるような、強い印象を残すタイプの曲ではない。中国茶を飲むときのように、時間をかけてじっくり聴くと、情感や成熟した味わいがわかってくる。”
 たまに参加する中国茶会で飲むお茶。種類にもよるが、一煎目、二煎目と少しずつ味わいが変わっていくのが楽しめる。そのたとえはすごくよくわかる。
 初めて聴いたときは、進級して新しいクラスの教室に初めて入ったときのような、これから知り合っていく級友たちに、少し遠慮しながら挨拶したような。何度目かに、あえてシャッフルモードで曲順ばらばらで聴いたときは、少し馴染んだ級友と街中でばったり会って、教室とは違う顔を見たような。聴くたびに、新しい発見をして、より親しくなっていけるような。そんな気持ちになる。

 年齢を重ねて声が変わり、思うように歌えなくなる歌手もいるかもしれない。蘇永康は年齢を重ね、経験を積んで、より豊かでより深い声を自然に思うままに出し、自分の愛する音楽を体現できる歌手になっていた。
 ・・・千数百円でそれが好きなだけ味わえます 幸せ

  

<追記>
 #7「伴變」について触れてなかった^^;
 最初に聴いたときはあまり印象が残らなかったんだけど、何度か聴いたあと、ふとサビのメロディが浮かんできた。それがいい感じだった。

 北京語新譜「擁抱」もDVD付の2ndバージョンが出ています。
 

コメント (2)
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自動的に

2008年12月22日 02時28分27秒 | Weblog
 日めくり、めくられてますね
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