フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、女子ショートプログラム。今夜のJ SPORTS放送の解説は岡部由起子さんなので、いろいろ詳しい。
昨年までは予選があったが、予選で敗退すると出場したという扱いにはならないのだそうだ(Personal Bestの公式記録にはなるようだが)。予選を廃止した経緯の話で、予選敗退することが多い国が予選の継続に反対し、投票で多数派となったとか。へぇ~~~
第1、第2グループは適当に注目したい選手だけ。
・アナ・アフォンキナ(ブルガリア)、まだジュニアだけど174cmあるとか。3回転ルッツ+2回転トウループとか、両手を上げた3回転ループを跳んだ。技術点25点台、世界選手権のミニマムポイント28点まではもう少し、、、44.89。
・ミルナ・リブリッチ(クロアチア)、開催地地元の選手。声援は大きかったけど、、、毎年は出場できてないレベル^^; 33.73。
・アンネ・リーネ・グエルセム(ノルウェー)、双子の姉妹で、国内選手権優勝したのは妹のカミラだったけど、今大会出場はこちら。世界選手権のミニマムポイントに近い点を出しているので、可能性を追求したかな? 残念ながらちょっと足りず。45.72。
・ナタリー・ヴァインゼル(ドイツ)、サラ・ヘッケンでなくこの選手が出場。小柄だけど「切れがいい」(岡部さん談)。ヘッケンはよく回転不足を取られるけど、彼女は大丈夫だったようだ。52.28。
・アニタ・マドセン(デンマーク)、ヨーロッパ選手権じゃないとなかなか見られない選手。自己ベスト更新に本人もコーチも喜びすぎ 47.97。
・シラ・サイギ(トルコ)、トルコってヨーロッパなんです ミスなく滑れて本人満足。46.17。
・フラー・マクスウェル(ルクセンブルク)、この選手もヨーロッパ選手権でしか見ることがない。世界選手権に出てこられるか、、、46.66。
・ニコル・ゴズヴィアニ(ロシア)、シニアの選手権に出られる年齢の中では若手。3回転+3回転を決めたのに、単独ジャンプが2回転になったのが惜しい。50.92。
<第3グループ>
・カート・ヴァン・ダーレ(ベルギー)、大技はないけど安定。技術点28点にちょっと足りない^^; 47.18。
・ミッシェル・コーウェンベルク(オランダ)、曲「ミッション」♪は安藤美姫のプログラムを思い出させる。スタイルのいい美人で線がきれいだけど、ジャンプにミスが出てしまった。35.28。
・インガ・ヤヌレヴィシウテ(リトアニア)、実況アナが名前を言いにくそう^^; 35.53。
・エリスカ・ブジェジノヴァ(チェコ)、兄はミハル・ブジェジナ。彼女はまだ16歳だが、何歳違いなのかな? 「ソフトなスケーティングにタンゴがあまり合ってない」(岡部さん談)なるほど。40.98。
・ティナ・シュタージンガー(スイス)、スイスといえばサラ・マイアーを思い出す。応援団がガラガラみたいなのを回して盛り上げる。「完全にフリップに見えるルッツ」(岡部さん談)あらら^^; 45.73。
・アリョーナ・フョードロワ(ラトビア)、大柄で肉感的な体型の17歳。衣装の前と背中に同じような模様があって、ドーナツスピンをするとちょうど輪に見える。44.87。
<第4グループ>
・ソニア・ラフエンテ(スペイン)、久しぶりに見られて嬉しい 丁寧にシャープに滑ってミスもなく、ちょっと安心(^^) 世界選手権のミニマムポイントもクリア。51.07。
・ロベルタ・ロデギエロ(イタリア)、初出場だそうな。黒のパンツスタイルで曲「天使と悪魔」と個性的。44.71。
・ルネル・ジレロン・ゴリー(フランス)、こちらも背中が大きくあいたパンツスタイル。流行りかな? 3回転トウループ+3回転トウループなどジャンプを全部決めて喜ぶ。キス&クライにまたナタリー・ペシャラが来ているのは、応援団長 53.32。
・ユリア・トゥルッキラ(フィンランド)、去年も見たような気がするが、相変わらず細い。町田樹がフリーで使う「火の鳥」♪にのって3回転+3回転に挑み、大きなミスなく滑り切った。51.47。
・ケルシュティン・フランク(オーストリア)、体型はがっちりタイプだけどジャンプが決まると豪快(笑) 今日はばっちり決まってスピンも回転速く、SPの世界選手権ミニマムポイントをクリア。49.60。
・パトリシア・グレスチッチ(スロベニア)、ジュニアグランプリシリーズで名前は見たことがあったけど、演技を見るのは初めてかも。世界選手権は厳しそう^^; 43.36。
ここまででフリー進出が決まっている暫定12位が45点台。あと2グループだけど、やはりラインはそのあたりかな。
<第5グループ>
・カロリーナ・コストナー(イタリア)、くじ引きなんだろうけど滑走順早い^^; なんかますます大きく見える~。3回転+3回転で転倒しちゃったけど、足の長さを見せつけながら、なめらかな滑りで魅了してくれた 64.19。
・エレーナ・グレボワ(エストニア)、日本でもおなじみ。レオタードみたいな雰囲気の衣装はバレリーナの練習着のようだけど、曲はそんなストーリーなのかな? 転倒はあったけど、体が絞れていて動きはよかった。51.90。
・アデリナ・ソトニコワ(ロシア)、ヨーロッパ選手権には今回が初出場。情熱的な曲を力強く滑り切って、ジャンプ以外の表現もすごく大人っぽくなっていた。67.61で自己ベスト更新。
・エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア)、2枠だけど選手が1人しかいないグルジア 無地グレーのグラデーションにクリスタルをあしらった衣装が素敵。ジャンプで転倒があったけどスピンはきれいだった。この人のコーチもブライアン・オーサー 48.75はちょっと残念。
・ジェナ・マコーケル(英)、まあまあ頑張ったけど単独ジャンプが2回転に。47.17。
・エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)、コンビネーションをルッツから跳んだが2回転になってしまった。しかし3回転トウループを続けて大きな減点は免れる。ダブルアクセルで片手を上げたがオーバーターン。ソトニコワとは表現の個性が違うので、お互い刺激になっていいんじゃないかな。57.18。
<第6グループ>
・マエ・ベレニス・メイテ(フランス)、フランス応援団の声援が凄い^^; 曲「Feelin' Good」♪を聴くと、高橋成美/マーヴィン・トランの一昨年のSPを思い出してしまう・・・。ジャンプで転倒してしまったが、スピンや滑り全体はきれいでよかった。50.79。
・ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン)、鈴木明子と衣装も雰囲気も似てる「シルク・ド・ソレイユ」♪。片手上げルッツがきれいに決まり、コンビネーションのセカンドも片手を上げたがオーバーターン。全体によく滑れていてステップでは手拍子をもらっていた。55.04。
・ビクトリア・ヘルゲション(スウェーデン)、ジャンプは完璧とはいかなかったが、体がよく動いていてステップは岡部さんも高評価。54.77。
・ヴァレンティナ・マルケイ(イタリア)、イタリア応援団も賑やか。フラメンコのリズムにのって、艶っぽく踊る。数年前に初めて見たころに比べると相当体を絞ったように思う。スケート靴のアップが映ったら、クリスタルでデコってた パーソナルベストの58.22。
・ナタリア・ポポワ(ウクライナ)、ペトレンコに師事する19歳、可愛いんだけど ジャンプで転倒してコンビネーションにできなかった。45.60。
・モニカ・シマンチコバ(スロバキア)、細いけど細すぎないバランスのいい体型。50.27。
やはり、フリーに進める24位のラインは45点だった。1位ソトニコワ、2位コストナー、3位マルケイ、4位トゥクタミシェワ、5位ヨシ・ヘルゲション、6位ビクトリア・ヘルゲション。姉妹でフリー最終グループだ。
点差からいうと、コストナーはフリーで逆転は容易という感じ。ソトニコワが優勝を意識せずにしっかり滑れるかがポイントになりそう。トゥクタミシェワはノーミスでいければ表彰台には届くかな?
ではまた明日。
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、今回はペアが最初の2日間でショートプログラム、フリーと終わった。
Minimum Total Technical Scoresをクリアするのが大変だったのか、今大会ペアのエントリーは15組。前回は予選なしとはいえ19組エントリーがあったから、やはり出場人数を制限する効果(?!)はあるわけだ。複数枠があっても使い切れない国も出る(3枠あるドイツは、ポイントをクリアしているペアは年齢制限に引っ掛かり、年齢OKのペアはポイントがクリアできなかった…)。
フリー最終グループだけLive Streamingがあったので見てみた。SPがいまいちだった川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組は、フリーはしっとりと丁寧に滑っていたが、ソロジャンプでサーシャが転倒したり、スロージャンプで悠子ちゃんがクリーンに下りられなかったりで、あまり点が伸びず。
ヴァネッサ・ジェームズ/モーガン・シプレ組(フランス)が、コンビネーションジャンプが抜けた以外ミスのない、会心の演技で高得点。次のステファニア・ベルトン/オンドレイ・ホタレック組(イタリア)にプレッシャーがかかったが、、、
冒頭に3回転トウループ+2回転トウループ+2回転トウループの3連続コンビネーションジャンプを決めた ペアではコンビネーションでなくシークエンスで跳ぶことも多いので、基礎点そのままのコンビネーションで、3回転からの3連続は大きい。単独ジャンプで転倒した以外は完成度の高い演技で自己ベスト更新、メダルを確定した。
ベルトン/ホタレック組はSPでも自己ベスト更新、今季前半ちょっと不調だったのがここへきて一皮むけた感じ。これは世界選手権も期待大
大本命のタチアナ・ボロソジャル/マクシム・トランコフ組(ロシア)、グランプリファイナルでのアクシデントを引きずらずに、しっかりトリプルツイストを決めた。あとはスロージャンプで両手をついたくらいで、貫禄の演技。
最終滑走がグランプリシリーズは1戦のみだったアリョーナ・サフチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)。優勝にはシーズンベストを20点以上上回る必要があり、、、たぶん滑る前から2位狙い^^; 曲が「ボレロ」、私の世代だとアイスダンスのトービル/ディーン組を思い出しちゃうんだけど、アデリナ・ソトニコワが昨季使ってたっけ。
曲が単調なせいか、かえって細かいところに目が行く 地味に難しいことをやってるな、と思った。ソロジャンプで転倒しちゃったが、後半の基礎点1.1倍になる要素で大きな加点をもらってるあたり、世界選手権ではもっとボロソジャル/トランコフ組に迫れそう。
ペアとアイスダンスのJ SPORTSでの放送は少し後になるから、明日あたり動画で見ようっと
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、男子ショートプログラム。誘惑に負けて スカパー!でJ SPORTSを契約、Liveで見ている。
世界選手権出場に必要なMinimum Total Technical Scores(男子SPは35点)を、この大会でできれば獲得したいという選手も多そう。
第1、第2グループでは、ヤコフ・ゴドロジャ(ウクライナ)とパヴェル・イグナテンコ(ベラルーシ)がよかった(顔が、スケートも)。ウクライナはアントン・コバレフスキーではなくゴドロジャが代表になったようだ。
<第3グループ>
・パヴェル・カシュカ、チェコの3番手。ジャンプはさっさとすませた(笑) 前に見た時はもうちょっと滑れてたんだけど…スピンが遅い^^; 53.76。
・アレクセイ・ビチェンコ、キエフ生まれのイスラエル代表。本来の意味の「セーラー服」で登場。ジャズ・ロックっぽい曲との関連は?! 56.42。
・ユストゥス・ストリード(デンマーク)、マンボで頑張って踊ってた。でもあんまり得意な分野じゃなさそう^^; 53.14。
・キム・ルシーヌ(モナコ)、アート・ブレイキー「モーニン」♪ わりとイケメンなのでお気に入りの1人 トリプルアクセルがダブルになったのが惜しかった。技術点34.91がまた惜しくて、35点まであと0.09点、、、トータルは63.27。
・エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、30歳になって子どもも生まれたそうな。ディフェンディングチャンピオンなのに滑走順が早い。4回転なしトリプルアクセルで転倒、体調がよくなさそうと解説で言われる。74.82。
・ビクトール・ファイファー(オーストリア)、月光ソナタ♪ 片手上げのルッツがきれい。アクセルはトリプルだったらもっと上に上がれるんだけど。67.34。
<第4グループ>
・ゾルタン・ケレメン(ルーマニア)、ルーマニアの男子選手ってこの人しか見たことない。ジャンプは下りたがスピンが途中で終わる失敗 57.44。
・ハビエル・フェルナンデス(スペイン)。4回転サルコウ、トリプルアクセルがきれいに決まって投げキッスも気分良く コンビネーションのセカンドがダブルになった以外は全体に流れもあっていい演技。プルシェンコが振るわなかったので、優勝候補筆頭という感じ。ティッシュケースはミッキー・マウス、Yuzuruのプーさんに対抗?(爆) 88.80。
・トマーシュ・ベルネル(チェコ)。今季よかったりダメだったりだったけど、今日は?! 4回転が惜しい転倒、トリプルアクセルは頑張って下りたが、コンビネーションが2回転+2回転になってしまい(最低でも3回転+2回転が要求されるので、GOEがマイナス3になってしまう)・・・68.99。
・ペーター・リーベルス(ドイツ)。4回転に挑んだが転倒、コンビネーションのセカンド跳べず。ステップにちょっとつまずきが…終わった瞬間、おでこをぴしゃっと叩いていた。56.67。
・シャフィク・ベセギエ(フランス)。衣装のパンツの裾にクリスタルでト音記号♪ 4回転の予定は3回転になり、トリプルアクセルをぎりぎりでこらえたが、大きなミスはなく、打ち込みアレンジのピアノ協奏曲で元気よく滑る。66.93。キス&クライで隣にいたのはアイスダンスのナタリー・ペシャラだったかな?
・アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)。ピアノが奏でるブルースにのって、ジャンプきれいに決まり、スピンやステップも安定。久しぶりにいい出来の演技が見られた 74.29。
<第5グループ>
・ブライアン・ジュベール(フランス)。応援団の声援がすごい 4回転+3回転のコンビネーションで間にターンが入ってしまったが、全体には力強かった。83.93。ナタリー・ペシャラがここにも。
・ミハル・ブジェジナ(チェコ)。4回転サルコウ決まった!コンビネーションでファーストとセカンドの間で足をついてしまったので、コンビネーションとして認められなかったのが勿体ない。同じメロディでだんだんテンポが速くなる曲で、迫力のあるステップをカッコ良く滑ってくれた。79.84。
・マクシム・コフトゥン(ロシア)。ジュニアグランプリファイナル優勝の17歳。4回転+3回転をばっちり決めたが、トリプルアクセルがダブルに、3回転ルッツで手をつき、、、でもスピンはほめられていた。74.46。
・セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)。4回転+3回転、トリプルアクセル、3回転ループをしっかり決めた。「ロシア水平の踊り」は前に日野龍樹も使った曲♪ スピンの姿勢も樋口先生がきれいだと言う。78.38。
・フローラン・アモディオ(フランス)。4回転、トリプルアクセル、後半の3回転ルッツ+3回転トウループと完璧 ブラジルのリズムにのってステップも気持ちよく踊る。スピンの回転速度も速かった。本人も大満足の出来で、89.82。
・パオロ・バッキーニ(イタリア)。ジャンプ2つ失敗で、滑ってる間じゅうあせっていた感じ 残念ながらフリーに進めず。
フェルナンデスが圧倒的に有利かと思ったが、アモディオの切れが抜群だった。フリーはこの2人の争いに、ジュベールやブジェジナがどのくらい絡めるか。プルシェンコは巻き返せるか? 楽しみ
<追記>
プルシェンコと、パヴェル・カシュカ(チェコ)がフリーを棄権した模様。。。