フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権の男子フリー。ジャッジスコアと結果。いいものを見た・・・
<第3グループ>
・トマーシュ・ベルネル(チェコ):SP9位でこの滑走順というのが寂しい。ジャンプがほとんど入らなくて、気持ちも明らかに入ってなかったのはもっと悲しい 「正しい練習ができてないんじゃないでしょうか」(樋口氏談)。国内選手権(three nationals)の前々日までアイスショーに出ていたそうだが、ショー出演が多くなっていることが影響しているんだろうか。108.42、合計177.41。
・アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン):背中のフードを最後に被ってみせた。ミス最小限でコレオシークエンスでも大きな手拍子。シーズンベストの137.59、合計211.88。
・ヴィクトール・ファイファー(オーストリア):片手上げルッツなんかもできる選手だった!アップライトスピンで曲げたフリーレッグのエッジを、頭の上から手を回してつかむ独特のポジションが面白い。黒一色の衣装で、手足の長さが強調されてる。127.43、合計194.77。
・シャフィク・ベセギエ(フランス):黒地にカラフルな飾りが映える衣装。ステップの中にブレイクダンスみたいな動きがあったり、今時の振付だ。122.74、合計189.67。
・ヴィクトール・ロマネンコフ(エストニア):曲「プリンス・オブ・エジプト」の雰囲気を出した金キラの入った衣装。あんまりジャンプ決まらず、「レベルが取れるスピンじゃなかったですねぇ」(樋口氏談)。108.32、合計167.98。
・キム・ルシーヌ(モナコ):曲はピンク・フロイド。なんか乗り切れてない感じで終わってしまった・・・コレオシークエンスにGOEマイナスがついたそうな 今季はこれが最初の試合で、まだベストの状態に持ってこられてないのかな。112.34、合計175.61。
<第4グループ>
・マクシム・コフトゥン(ロシア):予定のジャンプは全部下りた!最後は疲れて適当にやめちゃったけど(笑)ジュニアから抜擢の18歳、シニア世界選手権に1枠しかないロシアの代表はどうなるやら。なんとコンビネーションジャンプを4つやってしまったが タラソワさんが喜んで迎えた。152.11、合計226.57。
・ブライアン・ジュベール(フランス):「グラディエーター」♪にのって、4回転をきれいに決め、強くて美しいジュベールが見られた 抜けたジャンプがあったのは惜しかったけど。トランジションで体を後ろに倒して片手で支えるのがユニーク。148.54、合計232.47。
・セルゲイ・ボロノフ(ロシア):冒頭の4回転をばっちり決めて今日もいけそうだったが、フライングキャメルスピンで回れずに0点、3回転トウループを3回跳んでしまってコンビネーションが一つ0点 131.80、合計210.18。
・ハビエル・フェルナンデス(スペイン):4回転3本完璧 ほとんどミスもなく、チャップリンになりきって踊ってた。スペイン応援団は感激してうるうる。186.07、技術点は96.65 合計274.87。
・ミハル・ブジェジナ(チェコ):4回転1本転倒したけど1本は下りた。ほかのジャンプがどれもまっすぐシャープに跳べて質がよく、動きの切れがよかった。2位につけて初めてのメダル確定 163.68、合計243.52。
・フローラン・アモディオ(フランス):4回転2本を決めて波に乗った。相変わらず止まって踊る部分は多いけど^^; 160.71、合計250.53。
優勝は圧巻のフェルナンデス、スペイン人として初めてヨーロッパ選手権を制した。SPフリーをそろえたアモディオが2位、ブジェジナが嬉しい選手権初メダルの3位。(アイスダンス日本代表のキャシー&クリス・リードといっしょにトレーニングしているので、彼らのブログに「マイケル」としてよく登場する)
4位ジュベールは、世界選手権にむけていいステップになったというところか。プルシェンコが棄権したロシア勢は5位にコフトゥン、7位にボロノフで3枠確保。6位マヨロフ(スウェーデン)、8位ファイファー(オーストリア)、10位リーベルス(ドイツ)がそれぞれ2枠をゲット。チェコはベルネルが11位だったため、1ポイント差で3枠守れなかった。
来年はオリンピック直前になるけど、どんな大会になるのかな。