フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2013、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。6組中5組がロシア勢って 中国から1組が進出、期待の若手かな
ワシリーサ・ダワンコワ/アンドレイ・デュプタット(ロシア)
「The Godfather」♪ 159cmと180cm、二人ともすらっとしていて体型のバランスがいい。サイドバイサイドのダブルアクセル、スロージャンプがシャープに決まった。54.82。
エフゲニア・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ(ロシア)
「ロクサーヌのタンゴ」♪ 有名すぎるコーチと同じ苗字のペア サイドバイサイドのダブルアクセルでステップアウトがあった以外はミスはなし。54.91。
カミラ・ガイネトディノワ/イワン・ビッチ(ロシア)
「Mack and Mabel Overture」♪ 軽快なジャズのリズムに乗って滑りだす。細かいところまで2人の動きがシンクロしていて素晴らしい。ペアコンビネーションスピンの足換えのときにタイミングが合わずに一瞬回転に入れなかった。普段はしないだろうミスで、男性がすごく口惜しそう。48.40。
マリア・ビガロワ/イゴール・ザクロエフ(ロシア)
「Capone」♪ 身長差34cm、さすがに女性が軽々と跳ぶ(笑) リフトの姿勢や降り方もシニア並みの工夫。55.07。
リナ・フェドロワ/マキシム・ミロシキン(ロシア)
「Clowns and a Girl」♪ こちらも身長差34cm、昨年のチャンピオンで世界ジュニア銅メダルのペア。2人組んでの変形イーグルからそのままツイスト、迫力 ステップでは明らかに他のペアよりリンクを大きく使っているようで、カメラが引いたり寄ったり忙しそう(笑) 58.58、自己ベストが出た。
于小雨(Xiaoyu YU)/金揚(Yang JIN)(中国)
マスネー「タイスの瞑想曲」♪ 優雅な雰囲気の滑り、エレメンツが表現に溶け込んでいる。ツイストの高さ、ペアコンビネーションスピンの姿勢、ホールド部分が多いステップなど、一段上の感じがした。61.10、ただ一組60点台に乗せてトップに立った。
結果、1位于小雨/金揚、2位フェドロワ/ミロシキン、3位ビガロワ/ザクロエフ。6組中5組がロシア勢だけど、優勝は中国か? フリーも楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2013、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。日本から田中刑事、日野龍樹が進出。ジャンプ構成はまだそれほど高難度でないものの、プログラムの完成度の高さで加点を稼ぎまくるネイサン・チェンに、4回転&トリプルアクセルで田中と日野が対抗できるか?!
日野龍樹
鼓童「叩く」♪ スムーズにトリプルアクセルが決まった!しかしコンビネーションが 第1ジャンプが2回転になり、ターンが入ってなんとか3回転をつけた感じ。ステップなどはかなり伸びやかになって成長は感じられた。58.56。
アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)
「ゴッドファーザー」♪ 安定したスケーティングの中でしっかりジャンプを跳んだ。アップテンポアレンジに変わった曲調に合わせて軽快な動きのステップ。スピンも姿勢が明確で評価高そう。70.92、自己ベストを少し更新。
アディアン・ピトキーエフ(ロシア)
「At Voland's Ball」♪ すらっと細い美少年 トリプルアクセル1本で10点稼いじゃう。ジャンプに高さと迫力、このまま大人になると強くなりそう。72.24、こちらも自己ベスト更新。
金博洋(中国)
「La Bayadere」♪ 去年より少し背が伸びたかな? 最初から最後までスピード感は抜群。後半に跳んだループの着氷でこらえる感じになった。スピンの姿勢をいろいろ工夫してるけど、もう少し精度が上がるといいかも。68.42、自己ベストにあと少し。
田中刑事
「Instinct Rhapsody」♪ 豪快にトリプルアクセルを決めて10.36! コンビネーションとループも流れの中で決まり、ステップの動きはダイナミック。6人中最年長で体格も大きいので見栄えがする。73.63、自己ベスト更新
ネイサン・チェン(米)
ヴィヴァルディ「四季」より「夏」「冬」♪ 172cmの次は144cmが登場 でもスケーティングがしっかりしていて、大きく見える。おそらく初めて国際大会でトリプルアクセルに挑戦、見事着氷。コンビネーションで転倒が惜しかったが、スピンは見せ方が上手いと思う。71.52。
結果、1位田中刑事、2位ピトキーエフ、3位チェン。日野龍樹は6位スタートとなった。日野はジャンプでミスが出たのと、いつもながら演技構成点が低いのが痛い フリーでは4回転を決めて順位を上げたい
田中刑事はSPの好調さをフリーでも発揮してほしい。
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2013、シニアと同時開催で今日開幕
最初は女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。ロシアから4人、アメリカから2人が進出(カレン・チェン欠場でアンジェラ・ワンが出場)。今年は日本、中国、韓国、カナダなどは進出できなかった。表彰台のロシア勢独占となるか、アメリカの2人が食い込むか?!
アンジェラ・ワン(米)
「A Beautiful Storm」♪ ピアノのリズムが印象的な美しい曲。ダブルアクセルは決まったが、次のジャンプで転倒、最後のジャンプはパンクしてコンビネーションにできず、かなり不本意な出来に終わってしまった。表現力は十分あるだけに惜しい。44.69。
セラフィマ・サハノビッチ(ロシア)
「Do Not Deny If You Are In Love」♪ 襟足までの髪をなびかせて滑る。3回転+3回転のセカンドで片手上げ、3回転ループとダブルアクセルもきれいに決めた。あまりロシアっぽくない感じの子^^; 60.56、自己ベスト更新。
マリア・ソツコワ(ロシア)
ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 今大会最年少だけどけっこう大人っぽい。ノーブルな雰囲気でクラシックの曲を上手に表現している。流れの中で3回転+3回転はじめ全部のジャンプをきれいに下りた。将来すごく伸びそう 61.29、こちらも自己ベスト更新。
アレクサンドラ・プロクロワ(ロシア)
「ドン・キホーテ」♪ 名曲にのって元気よく滑りだしていった。まだ140cmと小柄だけど、随所にちりばめられたバレエの動きが美しい。3回転+3回転は間にターンが入ってしまったが、ループとダブルアクセルは決まった。ほぼ完全に一点で回れるスピンが上手で、キャンドルスピン姿勢も。51.27、あまり点が伸びず。
ポリーナ・エドモンズ(米)
ラテン系のメドレー♪ 冒頭のジャンプで手をついてコンビネーションにできず、ループで転倒。長い手足をのびやかに動かしていてきれいなんだけど。48.20。
エフゲニア・メドベデワ(ロシア)
「Ballet Russe」♪ だんだん速くなる曲調にうまく合わせて、3回転+3回転ほかジャンプはきっちり。この子もスピン姿勢がきれいだと思う。58.75。
結果、1位ソツコワ、2位サハノビッチ、3位メドベデワ、4位プロクロワとロシア勢が上位を占めた。見るからに技術が安定していて、来年再来年あたりはリプニツカヤやラディオノワと互角に戦えそうな感じ。これは平昌五輪はとんでもないことに、、、
フリーではアメリカ勢の巻き返しなるか?