Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

GPS2016・ロステレコム杯 アイスダンス・フリー

2016年11月05日 21時49分50秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016第3戦ロステレコム杯。ライブストリーミング情報などは、こちらこちらで。
 アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

#1 ソフィア・エフドキモワ/エゴール・バジン(ロシア) SD:55.83(9) FD:77.54(9) 合計:133.37(9)
 「Hip Hip Chin Chin」「Temptation」♪ ピンクのドレス、黒ジャケ。ツイズルで女性の衣装のフリンジが広がってきれい。男性が片足滑走のストレートラインリフトで、少しぐらついた。脚をからめるスピニングムーブメントでフィニッシュ。

#2
ヴィクトリア・カヴァリオワ/ユーリ・ビエリアイエフ(ベラルーシ) SD:54.64(10) FD:74.91(10) 合計:129.55(10)
 「Take Care of Business」「The Unfinished Kiss」「Circular Story」「Take You Down」♪ 赤黒のドレス、ワイシャツ、タイにベスト。男性の首のところで前転(?!)して下りてくるリフト、ペアスピンで男性が下向き・女性が上向きのキャメル姿勢、靴の上に乗るリフトなど、細かいところで個性を出そうとしている。

#3 アリサ・アガフォノワ/アルペル・ウチャル(トルコ) SD:59.31(8) FD:85.59(8) 合計:143.90(8)
 「Near Light」「Beethoven's Five Secrets」「Sand」♪ 紫。洗練されたなめらかな動き。逆立ちから肩に乗るローテーショナルリフト、背中に仰向けに乗るリフト、ペアスピンの一つ一つの姿勢がきれい。

#4 ローレンス・フォルニエ=ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:62.82(7) FD:89.70(7) 合計:152.52(7)
 「ラ・ヴィ・アン・ローズ」エディット・ピアフ♪ 黒ドレス、ワインカラー。前半はオーケストラアレンジで雄大に、後半はボーカル入りでロマンチックに。肩にまたがるリフト、スピニングムーブメントがカッコいい。

#5 エリアナ・ポグレビンスキー/アレックス・ベノイト(アメリカ) SD:62.93(6) FD:90.99(6) 合計:153.92(6)
 「Persian Legend - Layla's Temptation of Majnun」♪ ブルーのドレス、濃紺。きれいなビールマン姿勢のペアスピンから。イーグルの膝に女性の腕で逆立ちリフト。意外と雰囲気が出せるカップル。著名なコーチ、イゴール・シュピルバンドに指導を受けている。

#6 ティファニー・ザホルスキ/ジョナサン・ゲレイロ(ロシア) SD:64.28(5) FD:92.67(5) 合計:156.95(5)
 「ボヘミアン・ラプソディ」クイーン♪ 黒系。ストリングスアレンジの曲で、背中にしがみつくような姿勢でリフトから。低い姿勢でのローテーショナルリフトからペアスピン。ツイズルがきれい。高く上げた足を首にからめるようにして引き上げるリフトは、見た目にダイナミックだが、さぞかし繊細な技術だろうと思う。

#7 シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) SD:67.72(4) FD:102.73(4) 合計:170.45(4)
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 白地に音符が描かれたドレス、黒系の男性も袖に音符。直立姿勢の女性を脚の間だけでホールドするリフトから入る。ツイズルの1つ目の出るところで長くグライドするのが素敵。ペアスピンの姿勢と出方も工夫されていて美しく、全体に流れが素晴らしかった。解説のタラソワさんも「ブラーヴァ」。

#8 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィエフ(ロシア) SD:74.92(2) FD:111.76(1) 合計:186.68(1)
 ショパン「前奏曲第20番」/「四季」♪ 黒ドレス、白カットソー。ほんの些細な動きに意味があって次の動きにつながっていくので目が離せない。逆立ち姿勢で腰のあたりをホールドするリフト、アップテンポに曲が変わったところでスピードを増すステップの激しさ。
 ドーピング問題でつらい時期もあったが、自己ベスト更新で完全復活

#9 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:75.04(1) FD:107.09(3) 合計:182.13(2)
 「Under Pressure」デヴィッド・ボウイ&フレディ・マーキュリー♪ 黒。リフトは女性の姿勢に目が行くのが当たり前だが、男性の滑走姿勢も片足やイーグルがぴしっと決まってきれい。ツイズルで男性がふらついてしまったのは惜しいが、全体的にはいいプログラム。

#10
ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:69.81(3) FD:(2) 合計:(3)
 「アランフエス協奏曲」♪ 紫と黒。男性の靴と膝に腕を乗せて支えるリフトから。ツイストはわずかに男性がぐらついたか。横向きのホールドで膝の高さから腰、肩と持ち上げていくリフト。シーズン後半にもっと練り上げられてよくなっていきそうな予感。

 結果、ボブロワ/ソロヴィエフが2013年ロステレコム杯以来のGPS優勝、2位チョック/ベイツ、3位ウィーヴァー/ポジェ。4位にギニャール/ファブリ、5位にザホルスキ/ゲレイロが入った。
 次は男子フリー
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GPS2016・ロステレコム杯男子SP

2016年11月05日 00時38分26秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016第3戦、ロステレコム杯男子ショートプログラムジャッジスコア)。

#1 エラジ・バルデ(カナダ) SP:76.36(6)
 「The Sound of Silence」♪ コーチを佐藤有香からブルーノ・マルコットに変えてモントリオール拠点に。白からグレーのグラデーション。冒頭の3回転フリップ、トリプルアクセル、後半のルッツ・トウ3-3とどれもスムーズ。前半は静かに、後半激しくなる曲調で、体を大きく使ったステップ。低い姿勢からそのままシット姿勢に入るスピンがユニーク。
 久しぶりにこの人のいい演技を見た

#2 ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:90.28(3)
 「Nightingale Tango」「John Gray」♪ 地元期待の選手登場。明るいブルーのジャケに黄色のカラー。いきなり4-3決まった トリプルアクセルはちょっとステップアウト、3回転ルッツ問題なし。昨季から持ち越しのプログラム、軽妙な振付は観客もよく知っていて手拍子で後押し。キャメルスピンの姿勢がきれいだなと思ったら、解説が「ハラショー」。
 パーソナルベスト更新

#3 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:62.40(12)
 「Voodoo Child」♪ コーチをアレクセイ・ウルマノフからステファン・ランビエールに変更、スイスに移ってシニアのGPシリーズにデビュー。体付きも顔も一回り大人になっている。

 トリプルアクセル転倒、ルッツ・トウ3-3を下りる。後半の3回転フリップが両足着氷になってしまったかな。伸びやかで自由闊達なステップはレベル4獲得、新コーチのもとで磨きをかけたスピン。
 コーチとしてキス&クライに座るランビエールを見るのも、またなんとも

#4 ゴルデイ・ゴルシコフ(ロシア) SP:73.37(9)
 ドニゼッティ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」♪ 白シャツにパープル系ベスト。23歳にしてGPシリーズデビュー。3回転ループをさらりと決め、トリプルアクセルはややこらえた。ルッツ・トウ3-3をなんとか立つ。端正なスケーティングが光る、地味といえば地味だけど、なんか好感が持てる選手。

#5 シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:80.68(5)
 「It's a Man's World」♪ 白Tシャツに黒革ベスト風。トウ・トウ4-3、トリプルアクセル、3回転ルッツと回転の速いジャンプが決まった。ブルースらしい雰囲気を出しながら、まとまったプログラム。自己ベスト更新で80点台に乗せた。

#6 宇野昌磨 SP:98.59(1)

 映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」♪ 手拍子で迎えられる。氷に吸い付くようなスケーティングから、4回転フリップ下りた!が片手をつく。4回転トウループ+3回転トウループ、ちょいステップアウト。圧巻はイーグルからトリプルアクセル、流れる着氷からそのままクリムキンイーグル
 体幹が強くなったのか、スピンの姿勢の安定感と回転の速さ、目を奪われる 自己ベストを5点以上更新して嬉しいサプライズ ステップもレベル4が取れた

#7 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:91.55(2)
 「マラゲーニャ」パコ・デ・ルシア&プラシド・ドミンゴ♪ 昨季から持ち越したプログラムをさらに熟成していくか。4回転トウループ+3回転トウループは軽くステップアウトでまとめたが、サルコウが3回転で開いて下りてしまった。クロスフットのフライングアップライトスピンがカッコいい ターンからのトリプルアクセルを決めると、これだけは俺のものだといわんばかりの、見事なフラメンコのステップ。
 得点を見て、まぁ仕方ないか、という顔。

#8 マックス・アーロン(アメリカ) SP:73.64(8)
 プッチーニ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」ルチアーノ・パヴァロッティ♪ こちらも昨季からのプログラム。4回転サルコウは惜しい転倒だったが、トリプルアクセルとルッツ・トウ3-3はよかった。キャメルスピンの姿勢やステップなども非常に美しくなっている。
 あまり点が伸びなかったのは、、、スピンがレベル1と2、ステップもレベル2止まり。これは修正が必要になりそう。

#9 アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア) SP:76.06(7)
 アルビノーニ「アダージョ」♪ グレー系。今季初めてGPシリーズ2大会アサインをもらった。4回転で手をついたが頑張って3回転トウループをつけ、結局転倒になってしまった。後半3回転ルッツ、トリプルアクセルはしっかり決める。
 しっとりした曲で、感情をこめたステップ。ISUパーソナルベストは更新。

#10 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:86.81(4)
 「Chambermaid Swing」♪ 蝶ネクタイに黒手袋。高さのあるトリプルアクセル、4回転トウループと立て続けに鮮やかに決まった。後半のフリップ・トウ3-3も切れのあるジャンプ。
 気分よくステップを踏み、洒脱な雰囲気でフィニッシュ。ISUパーソナルベスト更新


#11 田中刑事 SP:69.13(10) 映像
 「ブエノス・アイレスの春」アストル・ピアソラ♪ 黒と臙脂のVネック。タンゴのリズムにのって、4回転サルコウ、、、2回転に。トリプルアクセルの着氷からの流れはきれいだったが、回転不足判定。後半のトウ・トウ3-3はステップアウト。
 体を大きく動かすだけでなく、空中に遠く伸ばした指先や視線までしっかり使った表現のステップ、よかった。ジャンプ失敗があったので得点は残念だが、演技構成点はけっこう評価されているので希望が持てる。

#12 アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:67.80(11)
 「Tuli palo hongan juurela」「Leva's Polka Remix」♪ 白シャツに赤ベスト。4回転トウループを片手つきでなんとか下りる。トリプルアクセル転倒、3-3はステップアウト。
 民謡風の曲でひょうきんな仕草を織り交ぜたステップ、観客を楽しませる。


 結果、宇野昌磨が期待どおりトップに立ち、2位にフェルナンデス、3位にコリヤダ、4位ビチェンコ、5位ベセギエ。田中刑事は10位。
 フリーは田中が2番滑走、宇野が11番(後半の5番目)、フェルナンデスが最終。どんなドラマが待っているのか 楽しみ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする