フィギュアスケート・ジュニアグランプリシリーズ(JGP)2017第2戦オーストリア大会、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
#1 アン・ギョンヒョン(韓国) SP:44.30(17) FS:102.56(14) 合計:146.86(17)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白ブラウスにグレーのベスト。最初のほうはジャンプの着氷が安定しなかったが、中盤から落ち着いてフリップやループ・トウ・ループ3-2-2などを決めていった。スピンからそのまま跪くポーズでフィニッシュ。
#2 ニコライ・モルガード・ペデルセン(デンマーク) SP:38.73(19) FS:73.08(20) 合計:111.81(20)
「Momentum」♪ 黒系。サルコウ・トウ3-2やトウ・トウ3-2を頑張って下りたが、ダブルアクセルなどでミスが出た。終盤は2回転でなんとか。まだこれから。
#3 マテ・ボロッツ(ハンガリー) SP:35.10(21) FS:85.66(18) 合計:120.76(19)
「ノストラダムス」「Catch the falling sky」♪ 白にシルバー。3回転ルッツ、ループ・トウ3-2、トウ・ループ・サルコウ3-1-3など頑張る。全部完璧に決まったわけではないが、おおむね予定通り跳べたようで、終わって嬉しそう。
#4 アントン・スコフィッツ(オーストリア) SP:35.90(20) FS:51.48(21) 合計:87.38(21)
「Inglorious Bastards」「Time」♪ カーキ。地元で大きな声援だが、転倒が続いてしまった。ステップの固さが目立つ。手拍子に後押しされて、最後まで懸命に滑った。
#5 チャールズ・ヘンリー・カタノヴィッチ(クロアチア) SP:41.54(18) FS:82.72(19) 合計:124.26(18)
青と黒。3回転ループ、トウ・トウ3-2など頑張って下り、大きく崩れる場面はなかった。強いパーカッションでのステップも頑張っていた。
<G2>
#6 ヌルラ・サハカ(スイス) SP:55.02(12) FS:95.90(17) 合計:150.92(16)
「Pierrot and the Moon」♪ 黒とグレー、大きなボタン風の丸が3つでピエロ風。第2グループに入って急にスピード感が出た。トリプルアクセルに挑んで両手をついてしまったが、ループやサルコウ・ループ・サルコウ3-1-2などはよく跳んだ。
ジャグリングの仕草など、ピエロらしさも。
#7 イゴール・ムラショフ(ロシア) SP:53.98(14) FS:132.78(2) 合計:186.76(3)
「Sir Duke」「Lately」スティービー・ワンダー♪ オレンジにブルーでスティービーの顔?らしきイラスト。トリプルアクセル下りた! ルッツ・トウ3-3、ルッツ・トウ・ループ3-2-2など、多少乱れたのもあったがガンガン跳ぶ。指先をチッチと振ったり、スター然とサインするポーズ、ジャンプ下りたら観客を煽るのも振付。
面白い
#8 イワン・シュムラトゥコ(ウクライナ) SP:53.38(15) FS:99.31(15) 合計:152.69
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白シャツに赤いサッシュ。名前のコールが間違って仕切り直し。転倒があったが、トウ・トウ・ループ3-2-2やダブルアクセルはうまく決めた。
スピンのポジションが明確で丁寧なのがいい。
#9 ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:46.56(16) FS:113.96(8) 合計:160.52(13)
「シャーロック・ホームズ」♪ グレーシャツにブルーのベスト。4回転サルコウに挑んだが転倒。ルッツ・トウ3-3はどちらも両手上げ、フリップ・トウ・トウ3-3-2など、ジャンプの回転が速い。
表現が豊かになったら伸びそう。コーチはエテリ・トゥトベリゼ。
#10 ルク・マイアーホーファー(オーストリア) SP:54.18(13) FS:98.82(16) 合計:153.00(14)
「オブリビオン」♪ 白シャツに黒ベスト、縁取りの赤が印象的。Bioには「ゴッドファーザー」とあったが変更したようだ。ダブルアクセルから入り、ルッツ・トウ(片手上げ)3-2、フリップ・ループ・フリップ3-1-2など頑張る。タンゴらしい身のこなしがうまくジャンプの間に入って、作品としてまとまっていた。
<G3>
#11 ラデク・ヤクブカ(チェコ) SP:55.78(10) FS:111.56(10) 合計:167.34
「Sixteen Tons」「Tango to Evora」「Born to Be Alive」「シルク・ド・ソレイユ」♪ 白、パンツは青。ルッツ・トウは3-2で抑え、フリップ・トウを3-3で。単独のルッツはエッジエラー、フリップは決まった。
背が高く、動きが映える。姿勢も悪くない。次々曲想が変わる編曲は、滑りやすいかな・・・
#12 エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:55.60(11) FS:120.20(5) 合計:175.80(6)
「ドン・フアン・デ・マルコ」♪ 黒・赤・白に金の飾り。14歳になったばかりの160㎝。宇野昌磨が使ったのと同じタイトルの曲だが、フラメンコ調の振付。
トリプルアクセルは転倒したが、ダブルアクセル+3回転トウループ、ルッツ・トウ・ループ3-3-2などよく跳んだ。着氷のとき深く膝を曲げ、少し腰が曲がってしまうので、あまり姿勢がよく見えない。ジャンプが高くなればよくなるかな。
スピンはしっかりしたポジションでいい。
#13 ヨナタン・ヘス(ドイツ) SP:57.34(7) FS:109.21(13) 合計:166.55(12)
「パールハーバー」♪ 白、黒の肩章。滑り出しで一瞬ぐらついたが大丈夫。3回転ルッツ、高い! アクセルがパンクしたが、サルコウ・ループ・サルコウ3-1-2、ループ・トウ3-2、ルッツ・トウ3-2など決めていく。
しっかりエッジに乗って伸ばすスケーティングはオーソドックスで、好感が持てる。自己ベスト更新。
#14 マーク・ゴロディンツキー(イスラエル) SP:56.57(9) FS:120.62(4) 合計:177.19(5)
「Per Te」ジョシュ・グローバン🎵 グレーに白の襟とカフス。抒情的な曲で丁寧に滑る。ダブルアクセル、フリップ・トウ3-2、ルッツ・トウ3-3など安定していて、要素と振付が自然に一体になっている。キャメルスピンのポジションもなかなか。
自己ベスト更新。
#15 ニク・フォリーニ(イタリア) SP:56.70(8) FS:112.79(9) 合計:169.49(10)
「ロミオとジュリエット」♪ グレー系。17歳だが軽く口ひげ。羽生結弦がニースで滑った曲も入っている。3回転フリップで転倒したが、ターンの連続から3回転ループ、トウ・トウ・ループ3-2-1、サルコウ・トウ3-2など決まるジャンプはきれい。
キャメルスピンで、上げた足が爪先まで伸びて、軸足は膝がすっと伸びているのが、とても美しい。
<G4>
#16 ライアン・ダンク(アメリカ) SP:60.85(5) FS:109.86(12) 合計:170.71(9)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ ブルーと白にゴールドで飾り、王子様風。ミーシャ・ジーの世界選手権フリーの曲で、指先まで気を配ったバレエらしい表現で滑る。
ルッツ、フリップなど転倒はないが着氷が安定せず、なかなかコンビネーションにできない。最後に3ループ・トウ-2をなんとか入れた。バレエジャンプやスケーティングで魅了した。
#17 コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:58.23(6) FS:114.51(7) 合計:172.74(7)
「Big My Secret」「Knowing the Ropes」♪ グレーにブルーのパンツ。きれいなトリプルアクセルを決め、4回転トウループ転倒。2本目のトリプルアクセルは2回転トウループをつけた。キャメルスピンで姿勢が取れず失敗。
後半ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウなど。スピンも立て直した。
#18 三宅星南 SP:61.78(4) FS:110.91(11) 合計:172.69(8)
「レ・ミゼラブル」♪ ブルーのジャケットにグレーのパンツ。きりっとした顔で滑り出し、トリプルアクセル下りた! ルッツ頑張ったが2本目はパンク。後半ルッツ・トウ3-3を試みたが転倒。
後半疲れが見えたが、必死の顔でステップを踏んでいく。終盤3回転サルコウ、ダブルアクセルとなんとか下りた。
課題は後半の体力かな・・・
#19 カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:66.34(1) FS:137.46(1) 合計:203.80(1)
ショパン「12の練習曲・作品10-1」♪ ワインカラー。3回転ルッツ、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3、トリプルアクセル、フリップ・トウ3-3と決めていく。2本目のトリプルアクセルはオーバーターンしたが2回転トウループをつけた。
「別れの曲」メロディで緩急のあるステップは美しい。最後にダブルアクセルを跳んでフィニッシュ。
#20 リュク・エコノミデス(フランス) SP:65.88(2) FS:124.71(3) 合計:190.59(2)
「Un Amor」ジプシーキングス♪ 黒、フリルのVネック。振付はフローラン・アモディオ。ギターとフラメンコのリズムで、トリプルアクセルをなんとか、ルッツは1回転ループを挟むコンビネーション予定?3つ目はなし。着氷の瞬間にこらえきれず少し乱れるジャンプが多かった。
手拍子でのステップはなかなか切れがあった。
#21 バサル・オクタル(トルコ) SP:64.27(3) FS:117.16(6) 合計:181.43(4)
「The Great Gatsby Ballet」♪ シャツ、タイに紫のベスト。トリプルアクセル転倒、3回転ルッツはオーバーターンしたが2回転トウループをつける。フリップ・トウ3-3はやや乱れ、ループ・トウ・ループ3-2-2頑張ったが転倒。でも後半のほうがジャンプはよく跳べていた。
表現はまあまあかな? 自己ベストは更新したので、今後に期待。
結果、優勝はプルキネン、2位エコノミデス、3位にショート14位から大幅に順位を上げたムラショフ。4位にオクタル、5位ゴロディンツキー。三宅星南は8位だった。
4回転があまり見られなかったが、やたらに跳ぶ選手が多かった昨季のほうが珍しいのかも。ジュニアのうちは無理せず、スケーティングなど基礎を固めたほうが、結局シニアに上がってからの好成績につながるだろうから、これでいいかもしれない。
このあとは女子フリー
フィギュアスケート・ジュニアグランプリシリーズ(JGP)2017第2戦オーストリア大会、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
#1 ポリーナ・ウスティンコヴァ(スイス) SP:44.51(14)
「ラ・ラ・ランド」♪ ピンク、黒の手袋。キャメルスピンから入り、ステップを前半に。後半フリップ・トウ3-3はセカンドが両足でダウングレードになったが、3回転ルッツ、ダブルアクセルと安定、ジャンプ後すぐに振付に入れる。ヘアカッターからビールマンに持ち上げるタイミングが音楽とよく合っていた。
#2 ステファニー・ペゼンドファー(オーストリア) SP:42.69(16)
「Bajofondo Pa'Bailar」♪ 黒、スカートの裏地のオレンジが翻る。トウ・トウ3-3頑張って地元の歓声。3回転ルッツ転倒、ダブルアクセルは途中で降りてしまった。タンゴの曲にドラム打ち込みのリズムにのるステップは躍動感。
#3 ララ・ロート(オーストリア) SP:41.48(19)
「Life」♪ 水色。体型と表現はすでに大人の貫禄があり、引き込まれる。3回転ルッツは転倒したが、トウ・トウ3-2とダブルアクセルをきれいに決めた。こちらも地元の観客に大きな拍手をもらう。
#4 レア・ヨハンナ・ダスティヒ(ドイツ) SP:50.16(9)
「ラ・ラ・ランド」♪ 黄色。第1滑走の選手と同じ曲だが、早めにアップテンポに変わった。フリップ・トウ3-3は間にターンが入ったがうまくまとめる。3回転ルッツはエッジにアテンションがついたが、後半ダブルアクセルはきれいに両手上げで、曲の音が途切れる瞬間にぴたりと決まった。明るく楽しく演じきった。
#5 グジデ・イルマク・バイル(トルコ) SP:38.49(21)
中東風の曲。黒、ターコイズブルー、ゴールドでエジプトのイメージ? 3回転ルッツこらえる。ステップはよく体が動いている。ループ・トウ3-2はループでステップアウトしてしまったが、セカンドをつけた。ダブルアクセルは大丈夫。
2週連続の出場。
#6 ジュリー・フロッシェ(フランス) SP:42.50(17)
「Ameksa」♪ 黒レースでフラメンコを踊る。長身で手足が長く、ジュニア離れした印象。ループ・トウ3-2はセカンドで片手上げで。3回転ルッツは転倒したが、ダブルアクセルは片手上げで降りる。パーカッションでステップ、ヘアカッターがカッコいい。
#7 マヤ・ゴロディンツキー(イスラエル) SP:39.40(20)
「ニア(ミッション・インポシブル2)」♪ 赤と黒。兄のマークも男子で出場している。サルコウ・トウ3-2から入り、深く前傾してから跳ぶ3回転ルッツを決める(エッジエラーがついたが)。ダブルアクセルも下りてすぐ振付からスピンに。全体によく動けていた。
#8 アニタ・オストルンド(スウェーデン) SP:54.96(5)
「カルメン・ファンタジー」♪ こちらも赤と黒。3回転ルッツは片手をついたが、トウ・トウ3-3とダブルアクセルをきれいに決める。すらっと長身で、スピンのポジションが一つ一つしっかりしている。
終わってガッツポーズ、得点に笑顔
#9 クリステン・スパーズ(イギリス) SP:48.54(10)
「I Put a Spell on You」♪ ブルーにストーンで波模様。3回転ルッツは下りてそのままイーグルに。フリップ・トウ3-2はセカンドを片手上げで。ダブルアクセルは下りてすぐキックを見せる。
体幹が強そうで動きがぶれない。
#10 ソフィア・スカラー(オーストリア) SP:44.61(13)
「Paing It Black」♪ 黒にピンク。トウ・トウ3-2をスムーズに、2回転ルッツを両手上げで。ダブルアクセルもきれい。
生き生きと踊るステップが曲によく合い、きれいなI字スピンでピタッと終わって地元の歓声を浴びた。
#11 ジョセフィネ・カエスガード(デンマーク) SP:33.40(26)
「Pharao Ramses II」♪ 水色。デンマーク女子選手はなかなか見る機会がない。ダブルアクセルを決め、3回転サルコウでステップアウト、コンビネーションにできず。ルッツは両手上げの2回転。
技術的にはまだこれからの感じだけど、頑張ってほしい。
#12 カヤ・シェーペンス(オランダ) SP:36.91(22)
「La Luna」♪ ワインカラーのグラデーション。スピードにのって、足上げから高さのあるダブルアクセル。3回転サルコウで転倒してしまった。ウォーレイから2回転ルッツ。
抒情的な曲でほどよく緩急をつけながら、一歩がわりと伸びるステップ。気持ちをこめてスピンを回ってフィニッシュ。
#13 山下真瑚 SP:64.49(3)
「ボヘミアン・ラプソディ」♪ 濃いピンク。スピードに乗って滑り出し、フリップ・トウ3-3、3回転ルッツ、ダブルアクセルとどれも着氷後の流れが美しい 曲の変わり目に笑顔を浮かべながらマイム、曲想の変化と共にスケーティングもダイナミックになっていく。シットスピンでの手の動きなども曲に合っている。
伸びのあるステップでしっとりと終わり、大きな拍手をもらった。
#14 ミリアミ・メシュヴェリアニ(ジョージア) SP:33.88(25)
「Moggie」♪ グレーとピンク。丁寧なステップから始め、ジャンプは後半に両手上げ2回転ルッツから、やや乱れた。サルコウ・トウ3-2なんとか、ダブルアクセルは大丈夫。ジャンプよりスピンのほうが得意らしい。
#15 ジュリア・ラング(ハンガリー) SP:36.61(24)
ハチャトリアン「仮面舞踏会」♪ ピンクのローブデコルテ風。顔の前に手をかざすと手袋に顔が描かれている トウ・トウ3-2を決め、ルッツは両手上げ2回転で。ダブルアクセルは両足になってしまった。
ヘアカッターはちょっとスピードがなかったかな。ランジ姿勢で体を反らせて後ろ側のエッジをホールド、面白い姿勢からスピンに入った。
この曲を聴いていると、浅田真央のプログラムを思い出す・・・
#16 アレシア・トルナギ(イタリア) SP:45.88(12)
「Sultan in Love」♪ オレンジ系、ふわっとした袖がきれい。ループ・トウ3-2を決め、後半に3回転ルッツ、片手上げダブルアクセルは下りてすぐ振付に。
全体によく動けていて、安定感がある。ペア転向前のヴァレンティナ・マルケイみたいな感じかな。
#17 ハナ・チヴィヤノヴィッチ(クロアチア) SP:28.75(27)
「Milord」エディット・ピアフ🎵 水色とピンク。ピアフの力強い歌声と衣装がマッチしてない?! 3回転サルコウ転倒でコンビネーションにできず。ダブルアクセルもお尻をついてしまった。2回転ルッツは決まる。
シットスピンはきれいだったが、キャメルやビールマンはちょっと安定しなかった。
#18 アンジェリーナ・ホアン(アメリカ) SP:41.68(18)
「Victory」♪ モカ、ベージュにゴールド。清朝のお姫様が似合いそうな中華系美人。3回転フリップでバランスを崩してコンビネーションにできず、ダブルアクセル転倒、後半に片手上げ3回転ルッツに挑んだが転倒。しかしハイドロブレーディングからスプリットジャンプなど、振付や表現では頑張っていた。
ジャンプが安定すれば伸びていきそう。
#19 エリザヴェト・ムルダー-ストウパキ(ギリシャ) SP:21.02(29)
「Code Name Vivaldi」♪ 赤。19歳で初めてのJGP出場。体型はすでに成熟しているが、ちょっとスピードがないような ダブルアクセル転倒、2回転トウループで片手をついてコンビネーションにできず。ルッツは1回転になってしまった。
キャメルでフリーレッグがきれいに伸びていたり、体の線はきれいなんだけど。
#20 スター・アンドリュース(アメリカ) SP:59.93(4)
「フィーバー」ビヨンセ♪ 赤系のつなぎ。すらりとしたアフリカ系。シャープで小粋な動きが曲とぴったり。軸の細いトウ・トウ3-3、3回転ルッツ、スパイラル姿勢からダブルアクセルとどれもきれい。ただルッツのエッジエラーは惜しい。
レイバックスピンも美しく、素敵なプログラム 自己ベスト更新。
#21 アメリア・サドラー(オーストラリア) SP:27.42(28)
「Nos souvenirs」♪ 曲はミュージカル「キャッツ」から「メモリー」フランス語版。ダブルアクセルは両足着氷、フリップ・ループ2-2、ルッツも2回転。しっかりした姿勢のスピンはよかった。できることはしっかりやった感じ。
#22 リム・ウンス(韓国) SP:64.79(2)
「Rich Man's Frug」♪ 黒。可愛い笑顔を振りまきながら滑り出し、フリップ・トウ3-3はセカンドのほうが高いくらい 距離が半端ない3回転ルッツ、後半ダブルアクセルも鮮やか。
曲に合わせてコケットな表情を随所に見せながら、切れのいい動きでステップを踏む。ビールマンはエッジと靴をホールドする姿勢。終わって拳を突き上げる満足の出来。
#23 イ・ジユン(韓国) SP:36.66(23)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 黒。振付は宮本賢二。また浅田真央を思い出させる曲で 3回転フリップで乱れてコンビネーションにできず。3回転ルッツは下りたがエッジエラーとダウングレード、ダブルアクセルは大丈夫だった。
頑張っているけど、直前のリム選手がすごくスピードがあったので、ちょっと見劣りしてしまう
#24 鄺曉晴(Hiu Ching KWONG)(香港)
棄権。
#25 ロエナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:51.77(8)
「Frozen」マドンナ♪ 黒のつなぎ。すでに世界選手権を経験した実力者、一回り体が大きくなった。片手上げ3回転フリップに挑んだがバランスを崩す。イーグルからのダブルアクセル、両手上げ3回転ルッツは美しいが回転不足になった。曲が速くなるところからダイナミックな動きでカッコいいステップ。まっすぐ切り立つようなビールマン姿勢がいい。
#26 岩野桃亜 SP:53.94(7)
「Asturias」♪ 紫とブルー。振付は鈴木明子。強い目力で13歳とは思えない妖艶な表情も見せながら、見事に3回転ルッツ。フリップ・トウ3-3はちょっと両足でエッジエラーとダウングレードを取られたが、ダブルアクセルはきれいに振付につなげた。ヘアカッターから片手ビールマンがドラマチック
先が楽しみな選手!
#27 シルヴィア・フゲッチ(スロバキア) SP:46.49(11)
「Scars To Your Beautiful」♪ 白にブルーのストーン。ニコル・ライチョヴァに続いてアメリカ生まれのスロバキア代表。ループ・トウ3-2はセカンド片手上げで。2回転ルッツは着氷が乱れた。ダブルアクセルはうまくいった。
全体にまとまっている印象。自己ベスト更新。
#28 アナスタシア・グバノワ(ロシア) SP:53.99(6)
「サマータイム」ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルド♪ ネイビーブルー。けだるい大人っぽい雰囲気で滑り出し、ダブルアクセルの空中で一瞬危なかったが上手く下りた。フリップ・トウ3-3で転倒、両手上げ3回転ルッツも転倒。
スピードと流れのあるステップなど、スケーティングそのものは素晴らしい。脚にテーピングが見えたので、少し怪我があるのかな。
#29 アナスタシア・タラカノワ(ロシア) SP:66.68(1)
「Fly」「Experience」♪ ブルー。4月に13歳になったばかり。フリップ・トウ3-3を下り、両手上げ3回転ルッツは下りてそのままフリーレッグをキャッチ。後ろに高く足を挙げてから片手上げダブルアクセルはそのままイーグルへつなげる。
スピンのポジションがどれもユニーク。まだ荒削りだがスピード感もあって、恐るべしロシア娘
#30 ミカエラ-ルーシー・ハンズリコヴァ(チェコ) SP:43.45(15)
「Hip Hip, Chin Chin」♪ ピンクと黄色。アシュリー・ワグナーで有名になった曲で元気よく、トウ・トウ3-2を決める。ルッツは片手上げ2回転。ダブルアクセルも決まった。
エネルギッシュできびきびした動きが見ていて楽しいプログラム。ノーミスで嬉しそう。
結果、トップに立ったのはJGP初出場のタラカノワ、2位にリム・ユンス、3位に山下真瑚がつけた。4位アンドリュース、5位オストルンド、昨季ジュニアグランプリファイナル2位のグバノワが6位。岩野桃亜が7位。
昨季2大会で3位だった山下真瑚、フリーでさらに上に行けるか? 岩野桃亜ちゃんも頑張れ~