フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第6戦フランス大会、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ニコラ・ナドー(カナダ) SP:61.46(11)
背中の怪我により棄権。
ダニエル・サモーヒン(イスラエル) SP:72.33(10) FS:133.66(9) 合計:205.99(10)
「Onece Upon a Time in Mexico」♪ なんと開始時間を間違えていて、途中から。なんだか何度も転倒していたけど、、、大丈夫か?
田中刑事 SP:79.35(8) FS:136.97(8) 合計:216.32(8)
ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」♪ クリーム色シャツに黒地ゴールド模様のベスト。冒頭の4回転サルコウで少しオーバーターン、トリプルアクセルはきれいな着氷で単独に。2本目のサルコウは3回転で2回転トウループをつけた。2本目のトリプルアクセルでステップアウト、+REPになり、ルッツもステップアウトで3連続できず。フリップに3回転トウループをつけてリカバリー。
有名なメロの速いテンポでぐいぐいとコレオ、観客が一体になって手拍子してくれた。
ジャンプとジャンプの間が、どうしても“何もしてない”ように見えてしまう。ステップやコレオはいいだけに、もう一工夫ほしいところ
金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:79.41(7) FS:129.48(10) 合計:208.89(9)
「Hable con ella」♪ 赤、袖口と裾に黒。見事な4回転ルッツから始まったが、サルコウが2回転、トウループも2回転。2本目の4回転トウループは頑張って2回転トウループをつけた。
トリプルアクセルは1本ステップアウト、もう1本はパンク。最後にルッツ・トウ3-2を跳んだが、トウは無効?
ステップやコレオで、パーカッションにのってスペインらしい動きを丁寧に見せて、ちょっと大人っぽくなっている。
ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:75.15(9) FS:162.67(2) 合計:237.82(4)
「Clouds」「The Mind on the (Re)Wind」♪ 黒。切ないメロディに乗って静かに滑り出す。トウ・トウ4-3を雄大に決め、次のトウループが3回転に。トリプルアクセルも美しい。
いったん止まってから加速するコレオで、バランスを崩して両手をついてしまった。しかしルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3やルッツ・アクセル3-2シークエンスなど最後までジャンプを頑張る。
全体に余韻を感じさせる身のこなしが素敵。
<G2>
ロマン・ポンサール(フランス) SP:84.97(4) FS:144.89(6) 合計:229.86(6)
「カルメン」♪ 黒の透けるVネック。きれいな4回転トウループが入ったが、次はトウ・トウ2-2を跳んでしまった。単独トリプルアクセルは鮮やか。フリップ・オイラー・サルコウ3-1-3もばっちり。
トウ・トウ2-2を跳んでしまったことで、2本目のトリプルアクセルをどうするか迷ったか、パンク。しかし緩急をつけた色気のある身のこなしで、カルメンの世界を演じきった。観客は夢中
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:82.30(5) FS:138.96(7) 合計:221.26(7)
「ラスト・サムライ」♪ 黒に金でキモノ風。4回転トウループ、惜しい転倒。トリプルアクセル+3回転トウループ、しっかり下りる。ループ・トウが2-2、2本目のアクセルがシングルに でもルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3など頑張った。
音と一体になる振付のコレオは、映画の世界を彷彿させる。終盤は太鼓と掛け声と会場の手拍子で、サムライの世界を駆け抜けた。ジャンプ不調でもわくわくするプログラム。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:81.00(6) FS:150.16(5) 合計:231.16(5)
「In This Shirt」♪ ベージュから薄茶。4回転トウループはオーバーターン、ルッツ・トウ3-3、トリプルアクセル+2回転トウループと頑張る。イーグルからのトリプルアクセルがとてもきれい 後半ルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3をなんとか立って嬉しそう。
スタート、コレオ、ラストの片手を氷について回る動きが、プログラムを象徴する。独特の世界観をしっとり見せてくれた。得点に感激
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:86.94(3) FS:184.64(1) 合計:271.58(1)
「Land of All」♪ グレー系。予定と大きく構成を変えてきた。冒頭に4回転フリップ、続いて4回転トウループ。フリップ・トウ3-3、トリプルアクセル、後半のトウ・トウ4-3は予定通りだが、3連続はルッツ・トウ・ループ3-2-2、ラストに3回転ループを富んだ。
アクセルがちょっとこらえたくらいで、ジャンプは安定。今いちばん跳びやすい構成にしたんだろう。それで曲の音楽性を損なうことはなく、しっかり溶け込んでいた。
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:90.86(2) FS:156.23(4) 合計:247.09(3)
「The Greatest Showman」♪ 赤の派手なジャケ。4回転ルッツはバランスを崩して両手をついてしまったが、4回転トウループはうまく2回転トウループをつける。トリプルアクセルも2回転トウループのコンビにした。2本目のアクセルは少しふらついたが、単独でよかったので助かった?!
前半の静かに語るような曲調から、煽りとセリフの掛け合いでステップなど、ドラマ性のあるプログラム。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:96.41(1) FS:159.92(3) 合計:256.33(2)
サイモン&ガーファンクル・メドレー♪ 黒にブルーの縦ライン。予定では4回転サルコウだったが回避してダブルアクセルに。トリプルアクセル2本はもうしっかり入れられるようになって、2本目はトウ・ループ2-2をつける3連続。
静かに語るようなコレオ、Y字から後ろへのスパイラルなんて女子以上! ループを跳ぶ前の準備動作さえ振付のよう。曲が変わると身体全体でリズムを刻むステップ、惚れ惚れする。
得点と順位を見て大喜び 勝ち負けより自分の演技ができたことが幸せ
結果、優勝は10点近い差をひっくり返したネイサン・チェン(予想通り?)、2位ブラウン、3位サマリン。アリエフがSP9位から大きく順位を上げて4位。地元フランス勢は5位エイモズ、6位ポンサール。ヴァシリエフス7位、田中刑事8位、金博洋9位、サモーヒン10位。
チェンは2大会優勝でファイナル進出決定。羽生結弦、宇野昌磨、ネイサン・チェン、ミハル・ブレジナ、セルゲイ・ヴォロノフ、チャ・ジュナンが進出と決まった。
このあとはアイスダンス。パパダキス/シゼロンに酔いしれる予定
元に戻したというか、何もいじらないことにしたらしい。
フィギュアスケート・グランプリシリーズを放送するテレビ朝日、滑走中の技術点速報を画面左上に表示している。公式Liveストリーミングで表示されるのを日本語表記に直したものだ。
直前に行われた要素名(ジャンプの回転数と種類、スピンやステップの種類など)と基礎点とGOE、そこまでの技術点の合計、その時点で1位の選手の技術点が小さい表の形で出ている。スピンやステップなどレベルがある要素は色分けするなど工夫していたが、かえって微妙だった
シリーズ最終戦のフランス大会、昨夜(今朝?)の女子SP後半Live放送では、レベルの色分けはしていなかった。そして、要素名が出る部分に選手名を表示していたので、直前に行われた要素が何なのかわからず 織田信成さんが解説でコールしていたから、全くわからないわけではないけれど。
今日のBS朝日での放送では、要素名その他を日本語に直さず、公式ストリーミングで表示されるのをそのまま使っていた。前に選手が構成を予定と変えたとき全然違う要素名が出てしまったりしていたので、こちらのほうがいい。英語で略語の要素名も、解説者が言ってくれるんだし、知っている人は見ればわかるし、、、
ファイナルもこのままでお願いしたい
3度目のJ2降格が決まった柏レイソル。。。
今日は勝ったけど、すぐ上の順位の3チームがそろって勝ったため、勝ち点で追いつけないことが確定。自動降格となる17位が決まってしまった。
って、普段Jリーグの試合なんか見ないんだけど
私の戸籍には「柏市にて出生」と書いてある。実家は柏市ではないが、当時母が勤めていた職場が柏市内で、かかりつけの産婦人科も柏にあったので。
高校も柏駅が最寄だったし、大学通学や都内に就職してからの通勤に、毎日必ず柏駅で乗り換えていた。というわけで、柏のチームはホームチームなのだ。順位だけはときどきチェックしている。
つくばエクスプレスができてから、柏に行くことが少なくなってしまったが、、、やっぱり寂しい
1年でJ1に帰ってきておくれ~~~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第6戦フランス大会、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
カミーユ・ルエスト/アンドリュー・ウォルフ(カナダ) SP:58.25(5)
「Wild Horses」♪ ワインカラー、白シャツ。ツイストは女性が男性に抱き着くようなキャッチになったが、3回転トウループが完璧にそろった。リフトは上げてからの姿勢チェンジがスムーズ。ダンスリフトをしてからのスロー3回転ループも決まる。
大きなミスなく、充実の演技。
ミネルヴァ・ファビエンヌ・ハース/ノーラン・シーゲルト(ドイツ) SP:52.61(7)
「Say Something」クリスティーナ・アギレラ♪ 水色、ブルーグレー。ツイストは高さが出たがキャッチはもう一つ。3回転トウループは男性が転倒。スロー3回転サルコウは大きなジャンプになった。少し回転ピッチがずれたがスピンでフィニッシュ。
多少ミスはあっても、全体のイメージは悪くない。
リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:67.18(2)
「A Day in the Life」ジェフ・ベック♪ グレー系、女性はつなぎ。3回転ツイストきれいに決まり、3回転トウループを丁寧に合わせる。スロー3回転ループも決まった。ソロスピンをうまく合わせたが、リフトの下ろし方はちょっと雑になったかも。
昨季から使っている曲なので、ステップでは観客の手拍子をもらって、きびきびと動いた。シーズンベストに満足そう。
<G2>
オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:56.71(6)
ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」♪ 紫、黒。3回転ツイストでは女性が両手上げ。スロー3回転ループを下り、3回転サルコウそろって決めた。リフトはスプリットポジションで、男性の背中から滑り降りるような下ろし方。テンポの速いワルツで勢いよくステップを踏んでいく。
この曲を聞くと浅田真央のプログラムを思い出すが、かなりテンポは速め。少しせわしないかも。
タラ・ケイン/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:63.45(4)
「Turning Page」♪ ピンク、ワインカラー。最初にデススパイラルというのは珍しい。3回転ツイスト、3回転サルコウとまとめる。男性の腕を支柱にして1回転させるダンスリフトからスロー3回転サルコウで歓声が起きた。きれいな姿勢のリフトでフィニッシュ。
出来にも得点にも満足そう。
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:65.24(3)
「Uninvited」アラニス・モリセット♪ ゴールドと赤、黒系。フランスの観客にとっては、彼らが今日最後のお楽しみ カッコいいダンスリフトから滑り出し、きれいな3回転ツイスト。トウループで女性が2回転になってしまった。ソロスピンの合わせ方は見事。スロー3回転フリップは若干こらえる着氷になってGOEはマイナス。
得点はやや残念。
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリ・コズロフスキー(ロシア) SP:68.83(1)
「黒い瞳」♪ 黒に赤い花をあしらい、白ジャケの胸に赤い花。きれいにそろった3回転サルコウは着氷後のポーズもそろい、余裕の3回転ツイスト。スロー3回転サルコウも大きなジャンプ。リフトに上がるとき女性が体を半回転させてから持ち上げる。
ロシア民謡だがジャズアレンジが面白い アイスダンスでするようなスピニングムーブメントなども織り込んだステップで締めくくった。
自己ベスト更新
結果、ボイコワ/コズロフスキーがトップ、2位リョム/キム、3位ジェームズ/シプレ。ケイン/オシェイも表彰台を狙えそう。
ジェームズ/シプレは4位以上でファイナル確定。ボイコワ/コズロフスキーは優勝なら自力で、2位でも可能性あり。リョム/キムとケイン/オシェイも優勝すれば
明日も男子・ダンス・女子・ペアの順で、フリーが行われる。全部見たいけど、見られるかな
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第6戦フランス大会、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
レア・セルナ(フランス) SP:55.31(9)
「ボヘミアン・ラプソディ」♪ グレー系。地元の大歓声を受けて登場、大きな3回転ルッツを決める。トウ・トウ3-3は間にターンが入ったが頑張る。ダブルアクセル決まり、元気よくのびのびとステップを踏んでいった。シーズンベスト。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:60.86(7)
「Stay」リアーナ♪ 紫。こちらも地元の声援が大きい。トウ・トウ3-3、3回転ルッツ、雄大なジャンプ。フライングから直接足をホールドするキャメルスピン。
ステップの一歩がよく伸びて、スピードに乗っていた。久々の高得点に喜びの叫び
マティルダ・アロゴットソン(スウェーデン) SP:48.58(12)
「Chalkboard」「Celesta Taboo Lament」♪ 青。ルッツ・トウは予定通りの3-2だが、少しふらついてしまった。3回転ループもなんとか、ダブルアクセル決まる。
スピンやステップを丁寧にこなして、全体をまとめてきた。コーチはステファン・ランビエール。
アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:56.88(8)
「Jo Soy Maria」アストル・ピアソラ♪ 黒と赤。ルッツ・トウ3-3、3回転ループと決まったのに、ダブルアクセルで転倒。
本田真凛 SP:65.37(4)
「Seven Nations Army」♪ 赤、左肩に黒、手袋は左黒右赤。ループ・トウ3-3を下り、ダブルアクセルは下りてすぐキックを見せる。3回転フリップも余裕があった。
レイバックスピンの安定感、ステップはしっかりエッジに乗って一歩が大きく、イーグルなどアクセントになる動きを織り込みながら、曲をよく表現していた。
腕や肩、首の使い方など、天性の音楽性も存分に発揮。
紀平梨花 SP:67.64(2)
ドビュッシー「月の光」♪ 柔らかな水色。位置についてから音楽が鳴り始めるまでの間がちょっと空いてしまって一瞬どきっとした。トリプルアクセルが1回転に しかしフリップ・トウ3-3、両手上げの3回転ルッツときれいに決めた。
軽やかに踊るような仕草が入るステップ、愛らしい。きれいな姿勢のレイバックスピン。ジャンプ以外も見ていて本当に気持ちいい。
思ったほど低い得点ではなかった?ほっとした顔
<G2>
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:61.34(6)
「Rebirth」♪ ブルー。ルッツ・ループ3-3予定がルッツ単独に。ダブルアクセル問題なく、後半のフリップに3回転トウループをつけた。
すらっとした手足で、スピンの一つずつの姿勢がどれもきちっとしている。「前のシーズンより動きがよくなった」と解説・織田信成さん。
ロリーヌ・ルカヴリエ(フランス) SP:51.66(11)
「Maktub」♪ 黒にゴールド。大きな歓声の中に登場。申請ではルッツ・トウの予定だったが、トウ・トウ3-3にした。単独を3回転ルッツに変更したが途中で下りる形のミス。
中東風の曲調でステップ、レイバックスピンは盛り上がった。
スタニスラワ・コンスタンティノワ(ロシア) SP:54.91(10)
「マラゲーニャ」♪ 黒。冒頭のルッツが1回転になってしまった。後半のループもオーバーターンしたが、必死で2回転トウループをつける。
ミスがあっても懸命にほかで取り返そうと、情熱的にステップとスピンをこなした。
三原舞依 SP:67.95(1)
「It's Magic」♪ 赤紫。前の衣装より少し大人っぽい色に。滑り出しから一気にスピードに乗って、リンクを大きく使っていく。ルッツ・トウ(回転不足)3-3、ブラケットからのダブルアクセル、3回転フリップと下りる。
ゆったりした曲で、伸びやかなステップがよく合う。きれいなレイバックスピンでフィニッシュ。腕がいつもまっすぐ伸びてるだけなので、もう少し使えるようになるといい。
僅差で紀平を抑えてトップに。
マリア・ソツコワ(ロシア) SP:61.76(5)
「Imagine」「Oye Como Va」♪ 緑青黄色紫などカラフル。1曲目は「Fever」だった? ルッツ(片手上げ)・トウ3-3、ダブルアクセル、後半3回転ループと今日はジャンプ好調。
ラテンのリズムで新たな一面を見せてくれた。
エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:67.55(3)
「Orange Colored Sky」ナタリー・コール♪ ブルー系。洒脱な身のこなしからジャズの曲にのっていく。片手上げ3回転ルッツ、ダブルアクセルと入る。3回転フリップで少し態勢が崩れたのでセカンドは2回転トウループにとどめる。
ちょこっと跳ねたり一瞬止まったり、いろいろな振付を盛り込んだステップ、見ていて楽しい。ジャンプがクリーンではなかったが、一応まとめられた。
結果、三原がトップ、紀平が2位、メドヴェージェワが3位。上位3人が67点台という接戦。4位本田も2点ちょっとの差で十分表彰台が狙える。5位ソツコワ、6位テネル。地元フランス勢はメイテ7位、セルナ9位、ルカヴリエ11位とやや振るわず。
ファイナル進出には、紀平は4位以上でOK。三原も優勝すれば進出できる。坂本花織の進出も今大会の結果にかかっているので、、、どうなる?
どうなるにしても、みんないい演技ができますように
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第6戦フランス大会、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
アデリーナ・ガリャヴィエワ/ルイ・トロン(フランス) RD:55.21(10)
フラメンコ、タンゴ・フラメンコ♪ 黒に赤スカート、黒。男性は以前アンジェリク・アバチキナと組んでジュニアグランプリシリーズに出ていた。
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:59.77(9)
「Ojos Negros」「Idilio」「Zita」♪ 赤スカートに黒を重ねて、男性は黒。男性の股下をくぐってからすぐ入るツイズル、2人の距離の近さを保って3連続決める。ホールドして細かい足さばき、王道のタンゴという感じ。
リード家はキャシーが引退、クリスがチーム解散でパートナー募集中だが、アリソンはしっかり頑張っている。
ベティハ・ポポワ/セルゲイ・モズゴフ(ロシア) RD:63.64(8)
「Tango Volver」♪ 黒、赤系ジャケ。そろって長身のカップルで、何をしてもダイナミックに見える。首の後ろあたりに乗せるリフト。女性が男性の足首あたりをホールドして寝そべるように滑りながら、男性がその上を跨ぐ振付はハラハラ
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン) RD:68.16(5)
「A Evaristo Carriego」♪ 黒のロングドレス、黒ジャケ。出来は悪くなかったと思うけど、パターンダンスでレベルが取れなかった模様。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:77.91(2)
「ブエノスアイレスの夏」♪ 黒。伸びやかなスケーティングと、タンゴらしいリズムの刻みがうまく融合している。ホールドからすっと持ち上げたローテ―ショナルリフトはステップの一部のよう。ミッドラインステップがよく揃っていた。
シーズンベストに手ごたえの表情。
<G2>
マリー=ジャド・ローリオ/ロマン・ル・ギャク(フランス) RD:64.94(7)
「Cell Block Tango」「Roxie」♪ ゴールド、グレーのジャケ。ツイズルをきれいに合わせ、「シカゴ」の雰囲気を存分に出して踊る。ラストのステーショナリーリフトは女性が手を離してダイナミック。
レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(アメリカ) RD:68.14(6)
「Vuelvo al Sur」「Tango Cha」♪ 黒。またストリーミングで失敗 スコアを見る限りは悪くなかった感じ。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:74.25(3)
「Angelica's Tango」♪ 黄色に赤いバラをあしらい、臙脂のシャツに黒ジャケ。じっくりと大人の色気を見せてくれる。ツイズルでは膝を曲げたり伸ばしたりと姿勢を変えた。女性の太腿あたりをホールドして身体から離すローテ―ショナルリフト、やすやすと。
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:69.85(4)
「Vuelvo Al Sur」「A Los Amigos」♪ 黒、グレーのシャツ。ツイズルの回転速度を遅くしたり速めたりが、2人ぴったり揃っている。組んだときのポーズをしっかりと決めながらのステップ。
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:84.13(1)
「Oblivion」「ブエノスアイレスの春」♪ 黒、男性は透ける生地。世界王者がようやく登場 雄大なツイズル、男性が低い姿勢のカーブリフト。パターンダンスは決められたステップを踏んでいることを忘れさせるような情緒がある。
さすがの演技に、地元フランスの観客も大満足
結果、パパダキス/シゼロンが2位に6点以上の差をつけてトップに立ち、2位シニツィナ/カツァラポフ、3位ギルス/ポワリエ、4位ハワイエク/ベイカー。5位スマート/ディアス、0.02差で6位パーソンズ兄妹。
ジャッジスコアを見ると、パターンダンスのレベル判定が厳しかったようだ。今季から、キーポイントでY(Yes)をもらった数だけレベルが上がるので、4つのキーポイントで1つもYを取れないとレベルBになってしまう。パパダキス/シゼロンですら、タンゴ・ロマンチカ1ではレベル1止まりだった。
ファイナル進出の可能性があるのは、シニツィナ/カツァラポフ、ギルス/ポワリエ、ハワイエク/ベイカーあたりまで(パーソンズ兄妹も1戦目が3位だが、ちょっと点差があるので)。フリーはどうなる
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第6戦フランス大会、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ニコラ・ナドー(カナダ) SP:61.46(11)
映画「めぐり逢えたら」♪ 白襟白カフス黒白ストライプシャツ。得意なミュージカル風の曲と振付で、小粋な雰囲気で始まったが、、、トリプルアクセルは片手をついた。4回転トウループは2回転に。ループ・トウは3-2で。
ジャンプは不本意だったが、彼の伸びやかなスケーティングは健在。
ロマン・ポンサール(フランス) SP:84.97(4)
「In This Shirt」♪ 生成りカットソー、髭を生やして。以前に比べて精悍な感じになった。冒頭の4回転は単独に、トリプルアクセルはきれいに下りてすぐ片足クロス。3回転ルッツに3回転トウループをつけて、コンビネーションも完璧。
全体に滑らかな動きで爽やか。終わって両手を突き上げた。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:81.00(6)
「Horns」♪ 黒に少し紫。ストリーミング不調でジャンプがよく見られなかったが、シットスピンの伸ばした足の下から手を伸ばすなど、独特の振付に個性発揮。
田中刑事 SP:79.35(8)
「Memories」ゲイリー・ムーア♪ 黒Vネック。4回転サルコウなんとか立ち、ルッツ・トウ3-3は安定の着氷。トリプルアクセルは片手をついた。
体はよく動いていて、ブルースの雰囲気は出せていた。
ダニエル・サモーヒン(イスラエル) SP:72.33(10)
「Senza Parole」イル・ディーヴォ🎵 黒。4回転トウループは転倒したが、トリプルアクセルはターンからビシッと。ルッツ・トウ3-3はセカンドで引っかかるような着氷になってしまった。
<G2>
ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:75.15(9)
「モジリアニ組曲」♪ ブルーVネック。またストリーミング失敗であまりよく見てない 4回転ルッツは3回転になったが、トリプルアクセルはきれいに入った模様。4回転トウループで転倒。
きれいなメロディとマッチした丁寧な滑りではある。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:82.30(5)
「Papa Was a Rollin Stone」「Barrett Strong」♪ 黒ジャケに黄色パンツ。3回転フリップ、トリプルアクセルと慎重に決めるとノッてきた。軽快な動きのステップ、後半ルッツ・トウ3-3を大きなジャンプで。高速スピンでフィニッシュすると、振付がそのままガッツポーズ。
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:90.86(2)
「Dave Not Dave」♪ 黒っぽいシャツの襟を立てて。4回転ルッツはオーバーターンしたが片足で着氷。トウ・トウ4-2決まり、後半トリプルアクセルもこらえた。
力強く全身を大きく使うステップ。本人満足の出来。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:86.94(3)
「キャラバン」デューク・エリントン🎵 白シャツにグレーベスト。全身シェイクから一気に走り出す。まずはトリプルアクセルをきっちり下りて4回転に向かうが、、、フリップは転倒。それでも後半4回転トウループに3回転トウループをつけたので問題なし
躍動感あふれるプログラムで、会場はノリノリ。さすがに転倒は響いてトップに立てず。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:96.41(1)
「Love Is a Bitch」♪ 黒系。4回転こそないが、ジャンプ好調! 3回転フリップ、高さも距離も十分なトリプルアクセルに2点以上加点がついた。後半ルッツ・トウ3-3でしっかり稼ぐ。ブレードキャッチして高く上げた姿勢のキャメルは、女子のビールマンに近い見事な姿勢。
緩急つけながら美しいエッジ使いを見せたステップでレベル4。技術点、演技構成点共にトップ!
金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:79.41(7)
「While My Guitar Gently Weeps」ビートルズ🎵 黒系。4回転ルッツ転倒したが、4回転トウループに頑張って2回転トウループをつける。トリプルアクセルは下りてそのまま振付に。
スピンも安定していたし、動き全体にロックらしさが出ていた。
結果、4回転なしのブラウンが完成度の高さでトップに立ち、サマリンが2位、チェンが3位につけた。地元フランスのポンサールとエイモズが4位と6位、ヴァシリエフスが5位。6位まで全員80点以上とハイレベルな戦いになった。金博洋7位、田中刑事8位、アリエフ9位、このあたりの選手たちはフリーでどこまで上げられるか。
たしか5位でもファイナルに出られるチェンは、フリーも気楽かな? ブラウンはGPシリーズ初優勝も見えてきた。
みんなフリーも頑張れ~~~