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世界フィギュア2022雑感

2022年03月30日 00時32分19秒 | フィギュアスケート

 世界ジュニアがこれからなので、世界フィギュアスケート選手権2022、シーズン締めくくりの大会にはなってないが
 感想をいくつか。

・ウクライナの選手たちと
 今大会にロシア及びベラルーシの選手が出場できないと決まったとき、「スポーツに政治を持ち込むべきではない」「差別だ、不公平だ」という意見があった。選手たちが戦争を始めたわけではないのだから、気の毒だという気もした。
 しかし、ウクライナの選手たちが「今ハッピーな曲で滑る気持ちになれない」と急遽曲を変更したとか、会場のフランス・モンペリエに「6日かかってたどり着いた」という話を聞くと、これも仕方ない措置とも思う。
 もしロシアの選手たちが参加したら、他国の選手たち・ジャッジは平常心で向かい合うことができただろうか?と考えると、、、厳しい、、、
 そして、ロシア&ベラルーシ以外の国の代表だが、ロシアにゆかりのある選手たちも実はたくさんいた。ロシアの生まれ育ちで、数年前までロシア代表だった選手。ロシア代表になったことはないが、ロシア人コーチとロシア国内で練習している選手。自身は他国の生まれ育ちだが、親がロシア出身の選手。複雑な気持ちだったことと思う。
 また、ロシア人やロシア出身の観客にとっては、ロシア代表の代わりに頑張ってくれていると感じていたのではないだろうか。勝手な想像だけど

・フランスの観客
 客席を見ていると、マスクをしている人はあまり多くなかった。会場アナウンスで「マスクをしてください」と勧められてはいたが もう下火になっているから大丈夫という感覚なのだろうか。
 ヨーロッパの選手はもちろん、北米や日本の選手たちのプログラムもよく知っていて、いいところで手拍子をしてくれる。エストニア開催となった四大陸選手権からオリンピックと、しっかりテレビで見ていたのかな。
 さらに、国旗やバナーを持っての応援がかなり定着している。明らかに自国以外の旗を2、3種類持ってきている観客もいて、これは日本式応援が広まっているのか

・フィギュアスケートも、滑走
 坂本花織に高い演技構成点がつくのを見ていて思うのは、ここ2年くらいで「スピードがある=良い」という評価になってきていること。もちろん、ジャンプやプログラム全体の完成度の高さがあってのことだが、圧倒的なスピード感が強い印象を与えている気がする。
 坂本選手の演技は、スピードスケートのレースを見るような爽快感がある。ジャンプも必要だけど滑走スピード!という流れになっていくんだろうか。ロシア勢が戻ってきたときにどうなるだろうか。ちょっと注目している

・かなだい、これから
 アイスダンスの村元哉中/高橋大輔組は、10位以内に入って2枠獲得を期待されたが16位。リズムダンスのツイズルでミスが出たが、元日本代表の木戸章之さんは記事で「逆に評価しています。今まではごまかしながらやっている印象でした。」「今回のかなだい組は一定の回転速度でやっていこうというのが見えました。しっかり追求しているからこそのミスなので、これからどんどん上達していくと思います。」とコメント。ユニゾンの進化やポーズの美しさを褒めている。
 アイスダンスが始まる前の昼の情報番組で、安藤美姫さんは「10位取れると思います」と断言していた。シーズンベストスコアだけを見れば、確かにちょうど10位くらい。銀メダルに輝いた四大陸選手権と同じか、それ以上の演技ができれば、というところだったが。。。
 “かなだい”の演技を見て思うのは「なんだかはらはらする」 シングルやペアの選手がジャンプやリフトに入るとき、ちょっとドキドキする感じが、かなだいの時に感じられるのだ。いい点を取ってほしいと思って見ていたせいもあるんだろうけど
 よりスピーディーに、複雑なことをカッコよく、レベルを取ろう!と頑張っているんだと思う。その攻めている部分が不安を感じさせてしまうのかな あまり高い得点が出てない下位の組でも、アイスダンスではそういう“はらはら”はあまり感じたことがない。
 来季以降続けてくれるなら、次の1年は「毎回同じようにできる安定感」を作り、その次の1年で「一段上の高難度」に進むようにしたら、回り道でも確実に上に行けるんじゃないだろうか。

 とりあえずこのへんで。

コメント
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