(ショートプログラムは後で)
第93回全日本フィギュアスケート選手権(2024)、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
永見千代乃(西日本7位) SP:51.06(24) FS:98.16(22) Total:149.22(23)
「O」♪ ターコイズ系。2アクセルから、3トウ+2トウ、3サルコウ+2トウなど高難度ジャンプこそないが、ノーミス! スムーズで軽やかなジャンプだった。「O」らしい雰囲気を十分に出していた。
三原舞依(免除)W SP:51.94(23) 棄権
足首と股関節の状態が良くないとのこと。早く良くなりますように。
平金桐(東日本3位) SP:51.96(22) FS:97.46(23) Total:149.42(22)
「My Love」♪ 赤系。3フリップ+2トウ、3トウ+オイラー+2サルコウなど大きなミスなく滑りきる。ほどよく大人っぽい仕草が魅力的だった。
中井亜美(ジュニア4位)J SP:55.20(21) FS:127.30(12) Total:182.50(15)
「シンデレラ」♪ 水色。まさかこの滑走順でフリーを滑ることになるとは、誰も予想していなかっただろう。3アクセル+2トウ、決まった!単独3アクセルも着氷。少し乱れたジャンプもあったが、3ルッツ+オイラー+3サルコウなども頑張る。美しいスパイラルのコレオ、余裕を持った表現でステップもこなしていく。じっくり見せるレイバック→ビールマンスピンからスライディングで出てフィニッシュ。
両手でガッツポーズ 時間超過の減点1がもったいなかったが、今できることをやってみせた。
大庭雅(西日本5位) SP:57.03(20) FS:106.16(21) Total:163.19(21)
「Aesthetic」♪ グリーン。ループがパンクした以外、概ね思い通りのジャンプが跳べた。2アクセル+3トウ、3サルコウ+2トウ+2ループなど、qやアンダーローテーションがついても流れはいい。スピンの姿勢がきちんとしているのがベテランらしい。大きなスパイラル連続のコレオ、感動を与える演技。年々上手くなってる29歳
村上遥奈(ジュニア6位)J SP:57.26(19) FS:122.95(15) Total:180.21(17)
「ムーラン」♪ ワインカラー。クリーン!ノーミス!! 3ルッツ、3サルコウ+3トウ、2アクセル+2トウ+2ループなど過不足ないジャンプを続ける。チャイナ風の音でステップ、所作が可愛らしい。コレオはイーグルの連続で見せた。
<G2>
白岩優奈(西日本4位) SP:59.00(18) FS:119.72(18) Total:178.72(19)
「The Mission」♪ グレー・ベージュ・青の組み合わせ。3サルコウで転倒した以外は完璧 3ルッツ+3トウ、3フリップ、3ループ+オイラー+2サルコウなどを決める。リンクを半周する雄大なイナバウアーが見事。素晴らしい出来
岡万佑子(ジュニア7位) SP:60.71(17) FS:121.11(17) Total:181.82(16)
「Cleopatra」♪ 白にグリーンをあしらう。挑戦!3アクセルは惜しくも転倒。それ以外は冒頭の3ルッツ+3トウなどほぼ問題なく跳んだ。コレオで大胆なスライディング、歓声があがる。伸びしろを感じさせる選手。
岡田芽依(ジュニア8位)J SP:61.28(16) FS:118.48(19) Total:179.76(18)
「マレフィセント」♪ ブルーグレー。まったくミスする気配がない。3フリップ+3トウ、後半3ルッツ+2アクセルなど全て跳んだ。ジャンプの前後の流れでもよく表現している。
江川マリア(東日本1位) SP:61.29(15) FS:112.64(20) Total:173.93(20)
「トゥーランドット」♪ ワインカラー。ルッツやアクセルのパンクはあったが、3フリップ+2トウ、2アクセル+3トウ+2トウなど決まったジャンプは高さもあって美しい。終盤のステップは笑顔で、スピンでクライマックス。
河辺愛菜(西日本3位)f SP:62.25(14) FS:127.98(10) Total:190.23(13)
「Paint It Black」♪ ブラウン。これまたミスする気配がない力強さ。2アクセル+3トウ+2トウ、3ルッツなど。高い評価のステップ、ジャッジの前を横切っていくイナバウアーのコレオ。フェンスに寄りかかってフィニッシュ、強い目力が印象的。
櫛田育良(ジュニア3位)J SP:64.46(13) FS:64.79(16) Total:187.14(14)
「The Little Prince」♪ 赤。髪を高く結い上げている。3ルッツ+3トウ、3フリップ+2トウ+2ループなどを決める。小さいミスはあっても流れが止まることはなく、世界観がよく出ている。とても愛らしいステップ。
<G3>
山下真瑚(西日本2位)W SP:65.13(12) FS:135.12(4) Total:200.25(6)
「Creep」♪ 白からペールグリーン。高さに余裕があるジャンプを次々繰り出す。3ルッツ+3トウ、3ループ、2アクセル+3トウ+2トウなど。ボーカルがぐーんと伸びるところで雄大なイナバウアー、ステップもよくスケートが滑っている。神演技
渡辺倫果(免除)W SP:65.96(11) FS:132.59(6) Total:198.55(7)
「ブエノスアイレスのマリア」♪ 黒の赤の花柄。勇気をもって3アクセル、決めた 3ループ+3トウ、3ルッツ+2アクセルなど、自分の演技をやりきるという覚悟が見える。後半少しミスが出たが、ステップの鮮やかさ、ハイドロのコレオ。フィニッシュすると倒れ込んだ。
和田薫子(ジュニア2位)J SP:66.70(10) FS:128.93(8) Total:195.63(10)
「Titanic」♪ グレーとベージュ。いとも簡単にジャンプを跳んでいく。3ルッツ+3トウ、3フリップ+2トウ+2トウなど、多少qや踏切のアテンションがあっても、無心で集中しているのがわかる。逆回転スピンも上手くこなし、リンクを縦断するイナバウアーのコレオを見せた。次世代スターがここにも
吉田陽菜(免除)W SP:68.42(9) FS:126.85(13) Total:195.27(11)
「苦悩する地球人からのSOS」♪ 光るブルー。3アクセルに挑んだが大きくステップアウト。しかしこの挑戦は貴重だ。2アクセル+3トウ、3サルコウ+2アクセル+2トウなどパワフルに跳ぶ。曲の緩急に要素の構成がよく合っていると思った。総合力がある。
三宅咲綺(西日本1位) SP:68.54(8) FS:128.01(9) Total:196.55(9)
「カプリース」♪ 黒に赤い花。この曲は浅田真央さんのエキシビションを思い出させる。凄いスピードにのって3トウ+3トウ、3連続で少し乱れた以外は見事。後半もスピードが落ちず、大きなスパイラルや激しい曲調で踊りまくるステップ。これまた神演技
住吉りをん(免除)W SP:69.58(7) FS:127.95(11) Total:197.53(8)
「アディエマス」♪ ブルー系にオレンジなど。2アクセル、3ルッツ+2トウとよかったが、3サルコウの転倒からややリズムが合わなくなったか。ステップは評価が高い。
<G4>
青木祐奈(免除)W SP:70.07(6) FS:124.00(14) Total:194.07(12)
「Popsical」♪ ピンクに花模様。まさかのルッツ2本ミスが悔しい しかし後半に3フリップ+3ループを入れる根性 全体として一つの作品になっているので、どこから見ても心惹かれる。ヘアカッターからビールマンへじっくり見せるレイバックスピン、良き
松生理乃(免除)W SP:70.79(5) FS:133.21(5) Total:204.00(5)
「Lux Aeterna」♪ シルバー。冒頭の3ループから隙がなく、3ルッツ+3トウ+2トウ、3フリップ+2アクセルなど。多少回転不足があっても気にならない。伸びやかさが身上。
しっかり高得点が出た。
樋口新葉(免除)W SP:71.05(4) FS:135.35(3) Total:206.40(3)
「Nature Boy (Acoustic)」「Running Up That Hill」♪ 紫。迫力のある2アクセルから、3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2トウなど。大人の表現が心を打つ。ステップは魂が迸るような感触。。。カッコいい。。。
高得点でトップに立つ。
千葉百音(シード)W SP:74.72(3) FS:130.97(7) Total:205.69(4)
「Ariana Concerto No.1」♪ 赤。美しい3フリップ+3トウから。3サルコウで転倒したが、それで価値が下がるプログラムではない。回転不足がいくつか付いてしまったが、ジャンプが表現の一部になっている。脚を横から上げて後ろに回すスパイラル、所作の華やかさ。じわじわと盛り上がる構成もよく出来ている。
島田麻央(シード)J SP:76.58(2) FS:143.42(2) Total:219.00(2)
「窓から見える」♪ ピンクと薄緑。3アクセル決まった!と思ったが回転不足がつき、4トウは転倒でダウングレード。しかしその挑戦は今後につながる。それ以外はいつもの麻央さまで、3ルッツ+3トウ、3フリップ+2アクセル+2アクセル、両手上げ3ルッツなど高得点を叩き出した。
アラベスク姿勢のスパイラルやイナバウアーのコレオ、迫力のI字スピンでフィニッシュ。ここでトップに立つ。
坂本花織(シード)W SP:78.92(1) FS:143.42(1) Total:228.68(1)
「シカゴ」♪ 黒。冒頭の2アクセルはいつもどおり。次の3ルッツの力強さを見て、アンバー・グレンに勝てるのはKaoriしかいない!と思った。今日は3-3こそ入らなかったが、ルッツの踏み切りにアテンションがあるだけのクリーンなジャンプを揃える。要素一つ一つの迫力が他の選手と違い過ぎる。そして滑走スピード
やはり、高得点には理由がある。
結果、優勝は坂本花織で4連覇 2位島田麻央は3年連続表彰台。3位は復活!の樋口新葉となった。4位千葉百音、5位松生理乃、6位にSPから大きく順位を上げて山下真瑚が入った。
選手権などの代表については、またあとで。
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