いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

インド、南と北

2004年07月14日 13時52分19秒 | インド
チャトニーは野菜からつくったペーストです。「パン」につけます。

写真は4つのソースです。といた粉を伸ばして焼いたもの(ナンもその1種でしょうが)につけて食べるソースみたいものです。野菜を原料としたペーストです。左の白いのはココナッツのソース、中の上はたまねぎを煮詰めたソース、左の緑色のはPalak leafのチャトニーです。真中下はSambarというものです。南インドではご飯とこれを食べます。Sambarはカレーか?というのはインド人で意見が分かれました。Sambarは野菜スープでカレーではないという派と、いやあれはカレーだと言う派です。この背景にはインドの南北問題があるのかもしれません。CurryもSambarも似たようなものなのですが、南部ではSambar、北部ではCurryということです。たしかにSanmarはCurryと微妙に異なるでしょうがその差異を南部のインド人は重要視して北部のカレーとは違うんだよ!といいたいのではないでしょうか?ところで、南部と北部どちらがインドとして正統か?というと難しいですね。北部は中世からモンゴル、イスラム勢力による征服地域なので、イスラム色が強く、古来のインド色はイスラム色と混ざっています。南部は相対的に征服の度合いが低いのでより古来のインドらしさが残っているのかもしれません。肉食は北部に多い気がします。とくにマトンを食べるのはイスラムの食文化なのです。南部インドでもムスリムはマトンを食べるそうです。どちらにしても、Sambarはチャトニーではありません。

3つのチャトニーはどれもマイルドでスパイスバリバリというものではありません。たまねぎチャトニーはほの甘くておいしいです。