- - we know that researchers and academics can get drunk on their own studies - -
Yukio HATOYAMA, Japanese science faces deep cuts, Nature (現在、全文はsign in しないと読めない )
先日の民主党の仕分け作業で理研のスパコンなど科学技術予算の見直しについてのおいらの記事で、蓮舫に対する、あの上から目線で、なんてことするするんだ!科学を踏みにじる野蛮人!みたいなネットでの研究者や学生による批難は、まるで軍縮を 統帥権干犯だ!と怒り狂った軍人を彷彿とさせる。こぇー。と書いた。日本経済新聞に対し鳩山首相は「「あまりにも多くの研究が推進されたことで、研究者とアカデミアは自分自身の研究に陶酔してしまっているのではないかと思っている。もっと新しい社会システムに見合ったやり方で、科学研究を推進するべきではないのか?」と言ったとのこと(ここに引いてある。)
やはり、陶酔権干犯問題だったのだ。民主党/財務省の仕分け人は税金酒でほろ酔い、いい気もちのサイエンティストさまたちに冷や水を浴びせてしまった。すると、彼らの一部はまるで軍縮を統帥権干犯だ!と怒り狂った軍人のようになった。
(前回の記事にも書いたが、怒った研究者は少数派とのおいらの印象。理由はa)自分には関係ないから、b)大人だから、などが考えられる。)
■今回見直しになった予算項目が選ばれた理由は恣意的なものだろう。ただし、財務省はここ10年膨張し続けた科学技術予算に目を付けているのは確かだ。なぜ、財務省に目をつけられているのかを検討しないで、予算削減で日本の科学は死ぬとか本気で主張している"科学者" (オオカミ少年) の分析能力を疑う。
■予算乞食と化した科学者が政府を"だました"一例;
大阪大学総長岸本忠三氏は,あくまでも私的な意見という限定付きで,BT戦略会議の目指すものについて語った。大意は,(1)BTは健康と長寿に変革をもたらす,(2)BTは食料供給に変革をもたらす,(3)BTは環境エネルギーに変革をもたらす,(4)BTは経済活動に変革をもたらすと語った。BT市場規模は,日本で2010年に25兆円で100万人超の新規雇用,米国で2025年に300兆円の市場を形成するという。しかし日本では,BTの根幹である生物教育はまだ不徹底で,一層の努力が必要という。また研究開発の促進,産業化へのプロセス,BTへの国民の理解が必要という。2002年10月22日、10月22日 ノーベル賞受賞の田中氏の特別講演も加わり 気勢上がる第3回ライフサイエンス・サミット(10月22日のところを見よ)
このように、バイオサイエンスに研究資金を投入すると産業化するという未来図をさかんに喧伝していた。そして、2009年。
2010年に25兆円産業を目指すとぶちあげておきながら、2008年現在で2兆円を少し超す程度。残り3年で1000%以上の成長なぞ出来るはずもない。
ブログ・幻影随想、記事/バイオテクノロジー戦略大綱の破綻
2010年に25兆円産業を目指す=オオカミ少年
財務省はこれをちゃんと見ていて、しばきを入れたのだ。有馬・尾身帝国の瓦解の始まりだ。現財務省が精算したいのだ。
the politician and academic (ministers !) can also get drunk on their own project
■やっぱ、シビリアンコントロール
この本で具体的に提案していることは何かと問われれば「職業としての科学」を拡大しようというものである。それは科学のある目標を達成するためとかでなく、職業の形態が変化していく事態への処方箋の一つとしてである。外部にある科学が幸福もたらすチャンネルでなく、より多くの人々が科学の営みの中で、小さな物語として、幸福に生きる機会をつくるものである。そしてこの政策は現在の科学界が自己の勢力圏拡大のような発想で行われるべきではなく、シビリアン・コントロールの発想でなされる方がよい。科学自体もその中で変化するのである。佐藤文隆、『科学と幸福』
■そして、このふたり。
上記の「10月22日 ノーベル賞受賞の田中氏の特別講演も加わり 気勢上がる第3回ライフサイエンス・サミット」の記事を読むと、キーパーソンが2003年で出ている;田中耕一、川合知二。 今話題の30人、2700億円の先端研究基金のお歴々。ポスト「有馬・尾身帝国」の主役らしい。理研スパコン700億と2700億円の先端研究基金を分けたものは何なんだろう?
▼結局、death valley
大型科学研究予算といえば「タンパク3000」というのがありました。その成果については、議論があるそうです。たとえば、あの中村桂子さんのコメントが話題になりました。
そのタンパク3000のリーダーが和田昭允大尊師で、こういうコメントをしています;
ただ、日本の産業界が頑張ってくれないと、「基礎科学の産業応用」が日本以外の国の成果になることは、十分予想されることです。
【2007年 5月18日 タンパク3000プロジェクトの基盤 】
おいらのような僻み者には、「わしら基礎研究者が立派な成果を出しても、death valleyの奴らががんばらないから、基礎研究に使った税金が無駄になるんだ」と聞こえる。 だからブクブクとルサンチマンが発酵しまくりだっちゃ。 蒸留しなくちゃ。 Across a Death Valley with Distillated Resentment !
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death valleyの奴らがアホやから、わしペテン師になったやないか!