いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

塵(ちり)で筑波山がわかるのか?イトカワって筑波山より小さいのね、知らなかったわ。

2011年01月27日 19時47分28秒 | 筑波山麓



画像上、筑波山腹の地表の"黒御影"(くろみかげ)石。(筑波山腹みかん狩り、2010
画像下、小惑星イトカワの表面・探査機はやぶさからの画像(画像左下に1mのスケールバーあり)。

■日本で唯一?、惑星探査機によるイトカワの試料採取は 税金の無駄使いであるとほざく 全くもってうらやましい御大尽だにゃぁと感嘆するブログ、いか@ 筑波山麓 『看猫録』より  愛  憎しみをこめて;

上記画像は筑波山のみかん園にみかん狩りに行ったとき筑波山を構成する(らしい)黒御影石を撮影したもの。ちょうど、探査機はやぶさが撮影した惑星イトカワの表面にある岩石とスケールが似ていた。1メートル。そんな探査機が採取(サンプリング)した莫大なる個数の試料の大きさは塵のサイズである。

隕石の定義のひとつは1mm以上であること。それより小さいものは宇宙塵(うちゅうじん)。塵(ちり)である。学術的用語法である。報道では「イトカワから微粒子を持ち帰った」という言い回し。なぜ、学術に従い、「イトカワからを持ち帰った」といわないのだろうか?

たとえば、筑波山に行く。筑波山の素性を知るため試料を得るためだ。"いつかノーベル賞でも貰うつもりで頑張ってるんじゃないのか"と思われているあなたは、当然、スコッチテープを持参する。そして、そっと筑波山の表面にスコッチテープを張り、そっとはがす。そのテープを持って、はるばる歩いてつくばセンターまで帰還するのだ。

スコッチテープにはたくさんの塵がはりついているだろう。その塵で筑波山の素性を調べるのだ。そして、日本列島の起源についても語って欲しい。あるいは、地球の起源も語ってほしい。なぜなら、イトカワが持ち帰った塵は、太陽系の起源を研究する目的ももっているらしいからだ。




はやぶさが持ち帰ったカプセルの内部の物質を掻きとったヘラの画像。採取してきたイトカワの  塵  微粒子とアルミナ粒子が写っている。この試料の粒は、採ってきた中でも、大きな粒なのであろう。アルミナと採取してきた粒子とは似たような大きさである。このアルミナ粒子の由来が公表されているかは、おいらは知らない。しかし、おいらが推定するに、このアルミナ粒子はカプセル作製時にカプセルの内部を研磨した研磨剤なのであろう。一般に、アルミナは硬度が高く、研磨材として用いられる。ところで、サンプルカプセル担当者殿は予め、採取されるであろう試料の大きさを見積もらなかったのだろうか?なぜ、カプセルを予め洗浄し、アルミナ粒子を除去しなかったのだろうか?

おいらの邪推では、試料がごっそり(数グラム)とれるから、内壁にへばりついたアルミナ粒子なぞ関係ないだろうと踏んだのではないだろうか?まさか、貴重な試料がアルミナ粒子と"競合"するとは思わなかったのではないだろうか?

それにしても、今回のプロジェクトでの残念な点はサンプリングの時に弾丸が発射されなかったことである。でも、弾丸が発射されたとしても、塵を舞いあげることしかできなかったのではないだろうか?惑星塵リターン計画。はやぶさはイトカワの地表に座屈したらしいが、パフパフの惑星塵の上に鎮座したのではないだろうか?

さて、もし、はやぶさのサンプリング用の口が上記イトカワの表面画像にある1メートルの岩石の上にきて、さらにサンプリング用に発射された弾丸が岩石に当たったとしたら、ちゃんと砕いて岩片を形成でき、かつサンプリングできたのだろうか?

■研究目的の達成のためには正しいサンプリングを!と訴えている一群を見たことがある。彼らは、~♪~サンプリング~ サンプリング~ ヤッホー! ヤッホー!~♪~と歌っていた。

「青春サイクリング」小坂一也さん





筑波山の標高は877メートルである。イトカワの大きさは、535 × 294 × 209 メートルなのだ(wiki)。すごいぞ!、筑波山より小さな岩体なのだ。

そんなちんけな岩体のさらには塵から太陽系の起源を研究するというその戦略に驚くとともに、太陽系内といえども宇宙空間に浮かぶ筑波山の黒御影岩体より小さな岩体に、はやぶさがたどり着いたことにも驚く。

* ナノテク=ナノテクノロジーのナノは10のマイナス9乗のこと。この10のマイナス9乗を示す数概念の漢字が「塵」。塵=ナノ。ナノテクノロジー=塵技術⇒ナノテク=塵わざ⇒結局、ゴミ。目標が何だかわからない!という塵(ごみ)わざ