障害者をかたっぱしから殺傷した植松聖容疑者は、聖書に書かれているような悪霊に憑りつかれたのだろうか。今の段階で死者は19人に達する。相模原市の「津久井やまゆり園」で今日の午前2時45分頃起きた惨劇は想像に絶する。入れ墨などもしており、自らを「革命軍」と名乗っていたことからも、アウトローな生き方をしていたのだろう。全てを破壊したかったに違いない▼植松容疑者自身が心を病んでいたといわれ、弱い者が弱い者を襲ったのだ。意味不明なことを口走っていたのに、事前に手を打てなかったことが悔やまれてならない。他人に危害を加える人間を野放しにした責任は、徹底的に追及されるべきだ。法律的に罰することが可能かどうかも問題になってくるだろう。「少数派を排除する風潮があるから」との見方がある。間違っても植松容疑者が多数派であるわけがない。精神病院に入った経歴があり、あくまでも弱者による犯行なのである。「障害者はいなくなればいい」との言葉は、ある意味では自分に対しても向けられているのだ▼自分がどこにいるか見当がつかない浮遊しているだけの人間が、いつの間にやら自分や他者を抹殺する方向にベクトルが変わってきたのではないだろうか。より暴力的になってきてはいないか。個体としての病気はどうしようもないが、社会全体が病んでいるのではないだろうか。あまりにも不気味な犯罪である。悪霊に憑りつかれた豚は、猛スピードで崖から転落して溺死するしかないのだから。
←応援のクリックをお願いいたします。