森友学園騒動から私たちが学んだことは、マス・メディアは信用がならないということではないか。佐伯啓志が『現代民主主義の病理』において「メディア描き出す世界イメージ、提供する事実は、常にある限定されたものであると考えなければならない。マス・メディアは重要ではあるが、その役割を過大評価してはならない」と書いている通りなのである。それでも新聞やテレビしか見ない六十代以上の層は、疑いをさしはさむことなく、思いのままに操られてしまうのである▼反安倍キャンペーンを繰り広げてきたマス・メディアに勢いがなくなったのは、民進党の主張を鵜呑みにしたからである。ファクトではなく、思い込みで騒ぎ立てたからである。しかし、その根拠は徐々に崩れつつある。国有地の払い下げをめぐっての政治家の関与はほぼ否定された。100万の寄付にしても、籠池理事長の偽証だったことが立件されつつある。大阪地検が本格的に捜査に乗り出せば、その全貌が明らかになるはずだ▼そこに追い打ちをかけるように、民進党の辻元清美衆議院議員の疑惑が表沙汰になってきた。批判の急先鋒であった彼女が今回の騒ぎを仕掛けたのではないか、とネットを中心に話題になっている。ようやく産経新聞も論じ始めたが、まさしく「事実は小説より奇なり」なのであり、マス・メディアの一方的な報道を信じてはならないのである。
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