神は細部に宿り給うなのである。居丈高な振る舞いが目に余る小西議員が、自分の足元から、ささいなことから崩れていく。それを私たちは目撃することになるのではないか。
文具メーカーのアスクルの代理店である麻布食品と小西議員との結びつきは、公開情報である政治資金報告書から明らかになった。取材を続けている松田隆氏は、麻布食品が河野一族のファミリー企業であることを突き止め、不可解な資金の流れをつかんだのである。
それが一大疑獄へと発展するかどうかは今の段階で予想が付かない。しかし、誰にでもからんで法的に訴えると騒ぐ小西議員と、首相候補の先頭を走っている河野太郎デジタル担当大臣とに接点があるとすれば、なぜかという疑問が湧くのは当然ではないだろうか。
あくまでも推測の域を出ないが、媚中派ということでは、小西議員も河野デジタル大臣も同じ穴の貉のようだ。となると高市経済安全保障大臣は、目の上のたん瘤でしかない。一緒に組んでいても不思議ではないのである。
真相は徐々に明らかになってくると思われるが、追及している側が、追及される側になるというドラマほど面白いものはない。さて、ネット民の目下の関心事は、どんでん返しになるかどうかである。警察や検察を動かせると豪語する小西議員が、逆に自分がお世話になったなら、悲劇を通り越して、それこそ喜劇ではないだろうか。