やることなすこと石破流である。今回の総選挙の勝敗ラインを、石破茂自身が「自公で過半数」と言っていながら、とんでもない大敗を喫したにもかかわらず、居直ろうとするのだから、もはや言語道断である。開いた口がふさがらない。
しかし、そんな石破を担ぎ出したのが、岸田文雄なのである。岸田が総裁選で石破支持に回らなければ、ここまで自民は負けなかった。その岸田を持ち上げたのが、マスコミであり、高市早苗さんの靖国参拝にケチを付け、高市さんに推薦人に旧安倍派が多いと囃し立てた。極めつけは「穏健保守が逃げ出す」と言う難癖である。
国民民主や維新は、今の石破のままの自民党には協力する気はないだろう。今日から政局が始まる。自民党は、旧安倍派の5人衆のうちの4人が当選した。高市さん支持の保守派、旧安倍派、麻生派、茂木派、コバホークのグループの数を合わせれば、いくら石破と岸田が頑張っても多勢に無勢である。
日本の保守は結束しなければならない。来年の参議院選挙は、衆参同時にして、今回の雪辱は果たさなくてはならない。さらに、少数政党のうち参政党の健闘が目立った。比例の東京グロックで日本保守党よりも票が上回り、比例で3議席獲得したからだ。地道な活動が実を結んだのだろう。日本保守党は小選挙区1、比例2であったが、減税日本の力がなかったら、それも難しかっただろう。
どちらにせよ国民の判断は賢明であった。石破にはノーを突き付けながらも、自民党は第一党の座を守った。高市さんと政策が近い国民民主党が勝ったのは、それなりの理由があったからである。死に体となった石破は、ぶざまな醜態をさらすことなく、即刻、退陣をすべきなのである。