草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

大衆の不満と怒りを理解できぬ知識人の「陰謀論」批判を嗤う!

2021年01月27日 | ネットの世界

上級国民の知識人から目の敵にされているのに陰謀論がある。最後の最後にはトランプ支持の軍隊が決起するとか、民主党関係者が逮捕されるとかのネット情報がフエィクであったことから、それ見たことかと、保守系ユーチューバーなどが名指しで批判されているのである。闇の権力に対して、トランプが戦っているというのも、「風車を敵と見立てたドン・キホーテと同じだ」と揶揄されている▼メインストリーム・メディアが本当のことを伝えないから、妄想が掻き立てられた結果との弁護論もあるが、それ以上に世界が混乱期に入ったことを意味してはいないか。誰もが経験したことがない事態に直面しており、それこそ価値観が急激に変わろうとしているのだ▼そんな時代に局面を打開するのは、もったいぶった知識人ではなく、不満を爆発させる大衆なのである。その彼らが飛びつくのは、途方もない考えなのであり、それは陰謀論じみたものである場合が多い。しかし、それがとんでもないことを成し遂げ、国を救うことだってあるのだ。大衆運動を盛り上げるのは、そうした狂信的な者たちなのである。エリック・ホッファーが『大衆運動』で指摘しているように、実際的な活動家は後からやってくるからだ。陰謀論を大衆が信じたがるのは、それだけ不平不満が高まっていることの証明である。時代が変わろうとする予兆にほかならないのである。


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