かつて政界を牛耳っていたのは、YKKと呼ばれた山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎と小沢一郎であった。未だに政治家を続けているのは小沢だけだが、あれだけお互いにやり合ったのに、今になってみると同じ穴の貉であった▼平成28年にこの世を去った加藤は、外務省のチャイナスクールの出身であり、護憲派の筆頭であった。小泉と山崎も、安倍内閣には批判的で、改憲に非協力的である。小沢にいたっては、政界再編と評して政党を次々と壊し、今では共産党と組んでいる。節操などというのは、小沢にとっては死語なのである▼経済政策でも、この4人は財務省の言いなりであった。財政支出を大幅にカットする緊縮派で、デフレを容認して日本経済をどん底に突き落とした。日本を駄目にした面々であるにもかかわらず、未だに小泉、山崎、小沢は安倍総理を追い落とそうとする急先鋒なのである▼ようやく日本の政治は変わりつつある。戦後体制から脱却することが求められており、憲法改正が日程に上ってきている。保守合同で自民党が誕生したのは、自主憲法を制定するためであった。あれから60年以上の歳月が経過した。アメリカの軍事的庇護のもとで経済成長を達成できた時代は、もはや戻ってこない。安全保障でも自らの足で立たなくてはならない。そこから政治が目を背けてはならず、その点でも過去の政治家を相手にする必要はないのである。
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