草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

菅、小沢しか選択肢がない不毛な代表選

2010年09月01日 | 思想家
 今の民主党政権がこのまま三年も続けば、それこそ日本はおしまいになってしまう。菅直人首相と小沢一郎前幹事長のどちらが勝つにせよ、それをきっかけに新たな保守勢力が主導権を握らなければ、日本の政治はこの先真っ暗闇なのである。保守主義を定義するにあたっては、高山岩男の『教育哲学』が参考になる。そこでは保守と革新との違いを明確に述べているからだ。「革新を誇張して考え、急進的な革命に暴走する人々は、譬えていうなら、跳躍を試みる場合、踏切りの台や石の如き固定したものを置かずに跳躍するようなものである。不動の踏切り台がなければ、踏切って前に進むことは不可能なこと、誰しも知る簡単な力学の理である」と書いているが、そこで強調されている踏切り台というのは、過去から受け継がれてきた文化や伝統のことであり、それを尊重するのが保守主義なのである。日本の思想界やジャーナリズムには、すぐに進歩とか改革とかに飛びつく風潮がある。しかし、人間の歩みというのは、一歩、一歩の積み重ねなのである。今回の民主党代表選騒動でも、菅首相、小沢前幹事長、鳩山由紀夫前首相のお粗末ぶりが明らかになったが、じっくり腰を据えた、安定した保守政治でなければ、右往左往するだけなのである。

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