弾道ミサイルを迎撃するミサイルの保有が、必要な6割にとどまっている。防衛省が昨日、マスコミ公表したことが驚きである。浜田防衛相がOKを出した真意が理解できない。日本の対ミサイル防衛網は穴だらけだということを、今の時期にどうして公にする必要があるのだろう。
最近のアメリカ軍関係者の分析によれば、中国の台湾侵略が直前に迫っている。あくまでも北朝鮮の弾道ミサイルの問題だけではなく、中国をも意識しなくてはならないのである。
いくら数を備えても、全てを撃ち落とすことは困難である。それはウクライナを見てもよくわかる。また、我が国がイージス艦をいくら増やしても、海上自衛隊の人数そのものに限界がある。
そうなれば、やられたらやり返す反撃能力を強化するしかない。無駄な経費を使うよりも、効果的な方法を検討すべきだろう。これまでに色々な提案がなされているが、もっとも有効な選択として考えられるのは、我が国が米国から原子力潜水艦をレンタルし、米国と核の共有をすることである。
海の深い場所に潜航させ、日本が核攻撃する国家があれば、即座に報復をするのだ。通常戦においても、目下、自衛隊が南西諸島に展開しようとしているスタンド・オフミサイルとともに、原子力潜水艦は日本防衛の決め手になると思う。
我が国の危機は目の前なのである。戦争が起きてしまったのでは、もはや手遅れなのである。それを阻止するには、抑止力の強化しかない。平和ボケからは一日も早く脱却しなくてはならないのである。