今日も東京に日帰りで出かけてきたが、車を運転していて、今回ばかりは勝手が違った。南会津町から栃木県に抜ける山王トンネルで、これまで見かけたことがない猿の群れを見た。そこには生まれたばかりの猿もおり、かなりの数が国道を横切って行った。いつもの通り東武鉄道を利用したが、帰りは北千住からの区間快速の鬼怒川温泉到着が午後7時半を過ぎたために、夜道のドライブとなり、そこでも異様な体験をした。南会津に向かうのは私だけであった。すれ違う車は何台かはあったが、たいした数ではなかった。とくに、鬼怒川温泉から下郷町の湯野上温泉までの約70キロほどの区間は、後続車すらなかった。鬼怒川温泉や川治温泉は閑散としており、歩いている人もまばらであった。私にとっては、毎度おなじみの道路である。しかし、闇があまりにも深い気がしてならなかった。福島第一原発の事故によって、栃木県の温泉地もかなりの痛手を受けているのだろう。そこから南会津を目指す人たちも減っているのだと思う。人家がない五十里湖周辺が真っ暗なのはいつものことだが、その闇がどんどん広がっている感じがした。さらに、猿については、山に食べ物がなくなったので、平地に下りてきているのではないか。原発事故の影響などで、国道121号線(会津西街道)はさびれてしまうのだろうか。それを考えると、私の気持ちまで暗くなってしまった。
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