草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ネットが荒れているのはあくまでも過度的な現象だ!

2023年12月04日 | ネットの世界
 尾崎放哉に『人をそしる心をすて豆の皮むく』という句があるが、ネット上での口論を見ていると、当事者同士に余裕がないのがよく分かる。ユウーモアで対処できないのは、自分に自信がないからだろう。
 しかし、良識を疑いたくなるのは、それなりの立場のある人が、すぐに「法的処置を取ります」とエキサイトすることだ、言論には言論で立ち向かえばいいのに、そこまでせざるを得ないというのは、よほど分が悪いからだろう。それが国会議員だったりすると、違和感を覚えてしまう。よほどのことでない限り、自らの言葉で反論すべきだからだ。問答無用というのは最悪である。
 最近になってよく聞くのは、わざわざ挑発的なことをXやユーチューブなどで言うのは、フロアーや再生回数を増やしたいからだろう、という批判である。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、ある一面では的を射ているように思える。しかし、その反面、名も無き人たちの判定がまともな場合もある。単純に決めつけることはできないのである。
 ネットはマスコミよりも反応が早い。間違ったことを言ったり、書いたりすれば、すぐに指摘されて恥をかく。嘘を貫き通すことは難しくなったのである。徐々にではあっても、無責任な言論がまかり通らなくなってきている。
 ネットが荒れているのは、あくまでも一時的な現象ではないだろうか。これまでは双方向といわれながらも、あくまでもそれは理想であった、しかし、今では第三者が反証してくれるのである。事実が違っていれば、本人が信用を失ってしまうことになるのだ。
 賢いネット民が、各分野に出現するようになれば、そうした混乱が収束に向かうことになるだろう。それほどまでにネットの世界は、異常なスピードで進化を遂げているわけだから。

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